待望のキハダ&ヒラマサが御蔵島に回遊!ビッグワンキャッチのコツとは?
【出船ごとに大型キハダ&ヒラマサをキャッチ中!】
御蔵島にビッグフィッシュが回遊中だ。
メインとなるターゲットはキハダ、そしてヒラマサ。
キハダは40㎏オーバー、ヒラマサは20㎏オーバーが現実的な数字。
ビッグサイズのキャッチが続いている。
同船取材を行った弓ヶ浜の「惠丸」でも、絶好調。
GW中は同船でキャッチされたヒラマサのレコードとなる、28・5㎏もキャッチされた。
早い船では4月上旬から出船を繰り返していたが、5月以降だけをチェックしても僚船の釣果とあわせ、いずれの船でも空振りということはほとんどない。
出船ごとに30~40㎏クラスのキハダ、15~20㎏クラスのヒラマサキャッチが続いている。
数多い釣果、というわけではないが、まさに絶好調と言えるだろう。
取材日はスタートフィッシング直後に10㎏弱のヒラマサがヒット!
好調な滑り出しを期待したが後が続かず…。
わずかな根魚や5㎏弱のカンパチがヒットしてきたものの、ビッグワンは沈黙。
しかし、ラスト30分でドカンッと登場! 相手は42㎏のキハダだった。
「最近は後半が調子いいみたい」という良川福一船長の読みが当たった形だった。
アングラーとしては何よりも諦めないことが肝心、と思わされた一日だった。
【釣法はジギング&キャスティングの両方】
御蔵島周りでのビッグゲーム。
その釣法はジギング、キャスティングともに有効だ。
状況によって、どちらに偏るかは分からない。両タックルを準備しておくことをおすすめする。
基本となるのはジギングだ。
水深の目安は60~150m程度。
潮の速さは日並次第だが、使用するメタルジグは200g前後をメインウエイトと考えておく。
一般的なセミロングタイプのもので十分に対応可能だ。
大型のシングルフックをフロントに一本、というのが基本だ。
タックルはスピニングでもベイトでも好みのセッティングでよい。
200g前後のジグの使用に適した6ft台のロッドをセレクトする。
スピニングの場合、リールのサイズはダイワ製なら5000番、シマノ製なら8000番から10000番が適当だ。
セレクトに悩んだら少し大きめのほうが、余裕をもってファイトを展開できるのでおすすめだ。
ベイトの場合はジギング専用リールのなかでも中型以上のサイズを選ぶとよいだろう。
ラインはPE3~4号、リーダーは50~70Lbが目安。
ラインシステムを万全にしておくことはもちろん、相手がデカいので、とりわけメインラインはなるべく新品を使うと安心できる。
以上のほかスロー系ジギングでも実績はある。
こちらでやりたい、という方はあまりにライト過ぎるセッティングは避けて、トライしてみるとよいだろう。
キャスティングの場合は、相模湾でのキハダタックルがそのまま流用できる。
メインラインにPE4号、リーダーが80 Lbというセッティングをベースに、ロッド、リールのセッティングを合わせていけばよいだろう。
ルアーも100g程度のペンシルベイトを基本に、ポッパーなども選んでも面白いだろう。
相手はビッグサイズが中心。
それゆえ、ジギング、キャスティング、いずれの場合でもタックル全般のチェックは念入りに行っておくことが大切だ。
【キハダ、ヒラマサは中層を回遊していることが多い】
ここからはジギングを中心に、基本的な攻略パターンを紹介していこう。
ベースとなるのはごくオーソドックスな、ワンピッチワンジャークを基本としたバーチカルジギング。
着底後、水深の半分程度を目安にシャクリ上げ、落とし直す。
これを3~5回を繰り返して回収、再投入というのが基本パターン。
これを繰り返していく。
スピードは透明度の高い海域であることからも、中速からやや速めを心掛けるとよい。
何よりも注意したいのは探るレンジ。
船長からの指示が何もない場合でも、水深の半分までは必ず探るようにしたい。
キハダ、ヒラマサは中層を回遊していることが多い。
海底から30m、50m上でのヒット、というのは普通のこと。
ときには船長から「中層に反応」、とアナウンスが入ることもあるが、
それがなくとも必ず水深の半分くらいまでは探ったほうが賢明だ。
首を振っているのか、モゾモゾッという感触が伝わってくることもあるが、
ドンッ、ガンッと、ヒットはけっこう分かりやすく訪れることも多い。
前者の場合はしっかりラインスラックを巻き取ってからしっかりアワセる。
後者の場合はいきなりひったくられることでアワせた気になることが多いが、
ひるむことなくしっかりアワセを入れることがバラシを防止する最大の対処法だ。
御蔵島の場合は大型ヒラマサであっても比較的キャッチしやすい地形だ。
適正なドラグをセットしておけば、相手が走るときは耐え、止まったらガンガン巻くというスタイルを心掛ければ十分に対応可能。
キハダの場合も含め、一定の時間が掛かることを念頭に、焦ることなく冷静に対処すればキャッチへの道は険しくはない。とはいえ、興奮して頭が真っ白となるのも仕方はない。そこが醍醐味でもあるのだから。
以上、御蔵島のビッグゲームを紹介した。
ぜひ堪能していただきたい。
ジギング&キャスティングで挑戦! 御蔵島周り ヒラマサ&キハダ釣行レポート


いきなりドスンっと来た!
経験豊富なアングラーだけに、強気のファイトでグイグイとプレッシャーを与え続けた

ギャフは決まった! しかし相手は巨大。固唾をのんで見守るしかない

下船後の検量でジャスト42kg!見事なビッグワンを仕留めたのは小田原市の石田さん。
「PE3号、50Lbリーダーでした。新品ラインで良かったです」。見事なやり取りだった

開始早々ドスンっと来た! 相手はキハダ? それともヒラマサ?

少し細身だが長さは十分。この日のファーストフィッシュ!

ヒラマサの9.15kgをキャッチしたのは横須賀市の中島さん

ジグは200g前後がメインウエイトだった

ウィグルライダー190gを操り、底付近で食わせた

ボトムを叩けば、こんな魚は釣れるだろうが…。それではビッグフィッシュが遠のいてしまう

今回、取材にご協力いただいたのは、静岡・弓ヶ浜「恵丸」
大型のヒラマサ、キハダが御蔵島に回遊中だ。
「GWには、うちのヒラマサの記録、28.5㎏が出たよ。キハダも含めて10㎏以下が来ない。あっ、カツオは8~9㎏くらいか」
景気のいい前情報をくれたのは、弓ヶ浜「惠丸」の良川福一船長。
こういう話はいつまで続くかは分からない。
凪ぎに恵まれた5月中旬、小田原「長谷川釣具店」のチャーター船に便乗させていただいた。
開始早々、水深130mのポイントでひとりのアングラーのロッドが絞り込まれた。
手慣れたファイトでネットに導いたファーストフィッシュは9㎏ちょっとのヒラマサ。
近々の釣果からは満足とは言えないサイズかも知れないが、十分なビッグフィッシュだ。
しかし、そこからは苦戦の時間が続いた。
カンパチ、根魚はポツポツと顔を出すものの、期待のビッグワンのヒットが得られない。
ときおり水面にキハダと思われる大きな水柱があがるがキャスティングにも無反応。
ジリジリした時間が流れたストップフィッシング30分前。いきなり来た!
息の詰まるような緊迫感のあるファイト!
猛烈な抵抗をみせたランディングを終え、船上に取り込まれたキハダは見事な42㎏。
ジギングでは賛辞に値するデカキハダだ。
「まだまだイケると思うよ」
とは良川船長。
まだ未挑戦の方。
後悔しないためにも早めの釣行をおすすめします!
以上の記事は「つり丸」2019年6月15日号の掲載記事です。
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メインステージは御蔵島の西側、水深60~150mのポイントだ