数釣りシーズン突入!釣果も安定!ベタ凪の海で独特のアタリを楽しんだ!
記録的な暑さが続いた今年の5月。
月末には連日30度超えの真夏の暑さ。
4月からシロギス乗合を開幕した片瀬港「島きち丸」は4月こそ厳しい日が多くあったようだが、5月に入って水温も上がり、連日トップが30匹を超える日が続き安定してきた。
そこで、今回は「島きち丸」のシロギス乗合を取材した!

【鎌倉沖でスタート 開始早々にアタる】
「島きち丸」の前田信義船長にうかがうと
「江の島沖から鎌倉沖の水深20m前後で数が出ています。浅場は岩礁帯が多いので20mあたりの砂地にシロギスが集まっています。しかもサイズが良いのが特徴なので、30匹も釣れるとお土産には十分以上だと思いますよ」とのこと。
どうやら陸地同様に海の中もすっかり夏モードのようだ。
お邪魔した「島きち丸」が宿を構えるのは、片瀬江ノ島駅から徒歩数分の片瀬港。
港を出るとすぐそこはマリンスポーツのメッカ。
釣行当日も出船時には多くの防波堤釣りを楽しむ人々とビーチには多くのサーファーが!
そして帰港時には江の島を取り囲むように多くのヨットで賑わっていた。
出船は午前7時。始発に乗れば何とか電車でも間に合う。
多くの人で賑わう江の島だけに、とくに週末は道路の混雑を考えると電車という選択肢もありだろう。
当日は午前6時半には19人全員が集まり、少し早く出船。
最初のポイントは連日好釣果が続く鎌倉沖に向かった。
港を出るとベタ凪無風の快晴でまさに釣り日和。
心地良い朝日を正面に浴びてポイントを目指す。
航程15分ほどでポイントに到着。
朝モヤではっきりとは見えなかった街並みが次第にはっきりと見え始める。
三方を山に、そしてもう一方を海に囲まれた地形。
敵に攻め込まれにくいという理由で、かつて鎌倉の地に幕府を構えたそうだが、海から見るとはっきりとこの地形が確認できる。
この地形を昔はどうやって見つけたのだろうか?
ベタ凪の湖面のような海上で、思いにふけるなかで実釣開始。
水深は19m。
船長の合図とともに全員が仕掛けを下ろす。
開始直後、ほぼ着底と同時に左右船尾の二人の竿先にプルプルッとシロギス特有のアタリが訪れた。
ほどなく上がった本命は20㎝を超える良型サイズだった。
シロギスという魚は群れで暮らしているので、1匹掛かると連発でアタることが多い。
船長の目論見では後に続くはずであったが、この日はなかなか続かない。
潮の流れがほとんどなく、シロギスが口を使わないのか?
ここで船長が「投げられる人は少し前に投げてみて! サビいて誘いを入れてください!」と指示。
船から10mほど前に仕掛けを投げ入れ、着底を確認した後は竿先を20㎝幅で誘いを入れる。
オモリがチョコチョコと小さなステップで底を歩くようなイメージ。
速く動かしてしまうと、食いが悪い時にはキスがエサを追っかけてこない。
かといって、あまり動かさないと他の魚の魚影も濃いこのエリアでは外道の餌食となってしまう。
ポイントを移動すると本命のアタリが増えた】
船長も頻繁にポイントを移動して、潮の流れのなさに対抗を試みる。
流し変えるたびにシロギスの顔を見るので、精通したベテランさんは数を伸ばす。
シロギス釣りはベテランからビギナーまで幅広い人気を誇る。
入りやすいが奥も深い釣りと言えるだろう。
この日は休日と言うこともあり、ファミリーや友人同士のグループで釣りを楽しみに来た釣り客も数多くいた。
ベテランさんが数を伸ばす一方で、ビギナーのグループがなかなか本命の顔を見られないでいたので船長も大きな移動を決断した。
次のポイントは逗子沖。水深は15mほど。
鎌倉沖よりもサイズは下がってしまうがアタリの数が増えるとのこと。
ここで皆アタリを出す。小型のピンギスもまじって皆がシロギスの独特のアタリを楽しむ。
うまく誘いが合うとシロギス。
ちょっと置いてしまうとメゴチ。
周りには岩礁帯も点在するようで外道も豊富にまじる。
最初に顔を出したうれしい外道が良型のホウボウ。しかも2連発。
そして孫の代まで3代で一緒に釣りに来たファミリーグループは、本命で狙ってもなかなか釣れない良型のカワハギ。
気温の上昇とともに楽しさもヒートアップ。
船上が賑やかになってきた。
【筆者も開始するといきなり一荷】
ここで私も竿を出す。10mほど投げて手前にさびいてくる。
小さな誘いを入れると竿先に訪れる「プルプル」。
少し大きめにアワセを入れると竿先が少し大きく叩かれた。
そのままもう少しさびくとまた「プルプル」。いきなりの良型の一荷だった。
誘いが合った時に釣れるのが、シロギス釣りの醍醐味。
この日は誘いが釣果の明暗を分けた。
速すぎず、遅すぎず、うまくシロギスの気持ちを分かった釣り客はコンスタントにアタリを出す。
ただ、シロギスのアタリが出ない人でも、外道がコンスタントにアタるので釣りとしては楽しい。
凪倒れと言えるほどに静かな海面の影響か?
いつもよりは少ないトップ25匹という釣果でこの日は納竿。
しかし前情報どおりの良型がメインとなってお土産としては十分。
しかも「島きち丸」のシロギス乗合船は12時までと短めなので、この釣果は十分だろう。
今後水温の上昇ととともに、さらに数釣りモードに突入することが期待される。
今年は相模湾のシロギスが楽しそうだ!

パールピンクの美しい魚体のシロギス。食べても美味。
数釣りシーズン!心地よいアタリを楽しもう!相模湾のシロギス釣行レポート

テンビンを使用するので、仕掛けは吹き流し式

小型テンビンにオモリは15号を使用。
付けエサはジャリメを使った

「プルプルッ」とシロギス特有の心地良いアタリが楽しい!

良型の一荷!

本命ゲットは嬉しい!

丸々と太った良型のシロギス

食べて美味しいシロギス!お土産たっぷり釣ろう

良型のキスに思わず、ニッコリ

シロギスとメゴチの一荷

メゴチは定番ゲスト。
テンプラにすると美味

胸ビレがきれいなホウボウもまじった

根周りではカワハギがまじる

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・片瀬「島きち丸」
相模湾のシロギスの釣果が安定してきた!
5月の後半でも、気温は早くも連日30度越えとすっかり夏の様相。
これから数釣りシーズンの最盛期を迎えるシロギスも、一足早く夏模様で活発に動き始めたのか?
片瀬港「島きち丸」の前田信義船長に状況をうかがうと
「5月に入ってから連日安定してシロギスの型を見られていて、ここのところコンスタントに30匹以上は釣れていますよ。今釣れているのは江の島沖から鎌倉沖にかけての水深20m前後。この水深のシロギスは良型が中心なので、30匹も釣れればお土産には十分以上になりますよ!」とのこと。
釣行当日も最高気温は30度越え。
ベタ凪無風の絶好の釣り日和。
鎌倉沖で心地よい陽の光を浴びながら、竿先に「プルプルッ」とシロギス特有の心地良いアタリを楽しむ。
あまりの釣り日和にシロギスもお休みモードだったのか?
30には少し届かない25匹がトップではあったものの前情報どおりの良型中心で十分なお土産をゲットすることができた。
釣れたシロギスはお腹にたっぷりと真子を持ち、脂もタップリで美味そのもの。
これから多くの魚が相模湾の夏を熱くするが、シロギスの夏は一足早くスタートを切ったようだ!
以上の記事は「つり丸」2019年7月1日号の掲載記事です。
つり丸の最新号 2019年6/15号 (2019年06月01日発売)、電子書籍(デジタル版)は税込み486円。今なら初回500円割引やレビュー500円割引もあります!また、定期購読なら割引や送料無料!