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マダイにワラサがざっくざく、伊東に穴場み〜っけ【東伊豆・伊東沖】

マダイにワラサがざっくざく、伊東に穴場み〜っけ【東伊豆・伊東沖】

「えっ? こんなところでマダイが釣れるの?」船長が「やってください」と言ったのは、日本一の道の駅とも言われる「伊東マリンタウン」のちょっと沖。「ハトヤ大漁苑」も近くに見える。午前のワラサ狙いでは、ワラサを抱える懐かしの「ハトヤ」CMのような光景がココで繰り広げられていた。

マダイはいつでも。ワラサはいまからだっ!

太陽が西に傾きかけてきた頃、静かに誘ったら食ってきた2㎏オーバーのマダイ。イナダが増えてきたため、タナビタ止めで食わせた一枚。

道の駅・伊東マリンタウンの少し沖。こんな近場で釣れるなんて!

「やっぱりマダイですね」。ラストに食わせた1㎏。

イナワラも好調キープ中!

この日の午前船はイナダ・ワラサで出船。マダイと同じ伊東前のポイントで入れ食いだった。トップは13本。

今回、取材にご協力いただいたのは、静岡・伊東港「村正丸」。

この夏から秋にかけての東伊豆エリアのコマセ釣りシーンは、初島周りのワラサが主役で、連日絶好調が続いていた。午前、午後とも数釣れ、2㎏級の〝イナワラ〟サイズ主体ながら2ケタ釣果は珍しくない状況だ。
「ワラサは8月から本当によく釣れています。初島メインでやっていましたが、最近は伊東の目の前のポイントもいいんです」と、伊東港「村正丸」の村上大輔船長は言う。
取材日は台風の合間の貴重なナギの一日。記者はまず、この日の午前船であるワラサ船に乗船した。初めに「村正丸」が向かったのは初島周り。台風とシケのためしばらくの間コマセをまいていないポイントだ。ここで反応が薄いと見るや、何のためらいもなく伊東沖のポイントへの転戦を告げた。
「えっ!? ここで釣れるの?」
そこは、目の前に道の駅・伊東マリンタウンの派手な建物があって、まるでここでワラサが釣れるとは思えないような場所だ。しかし、そこはすでに僚船や伝馬船が小さな船団を形成していた。
「ここは一投目から食うと思いますよ。この反応を見てください。魚礁が入っていて、こんなに岸から近いのに、水深は50mぐらいあります。じつはここはマダイの一級ポイントでもあるんです」
そう言って、開始すると、船長の言葉通り、開始早々に竿が曲がる。サイズは2㎏級主体で引き味も十分に楽しめるサイズだ。
この場所ではポツポツと食い続き、マダイまじりでトップ13本。
「今日は午後のマダイもかなり期待できますよ。夕マヅメができますから、ホントにおもしろい釣りができますよ」と、船長は自信満々の様子。
とのことで、午後も取材で乗船することに。
午後は、川奈沖からスタート。正午を過ぎたばかりの日が高い時間ながら、小型がポツポツあがる。エサ取りの多さと潮が速いため、朝のワラサのポイントへ移動。ここからがすごかった。
「いい反応があるよ」と船長が言った後は、必ず誰かの竿が突き刺さる。ときおり、ワラサタイムになることもあるが、静かに誘ってみなマダイをゲット。3人で4〜10枚、船中20枚と船長の予想通りの食いを見せた。
「そんなに珍しい釣果じゃないですよ。これぐらいは普通に食いますよ。とくにこれからは、数を釣りながら、たまにドカンと大型が来ますから。秋の最盛期です」

マダイは仕掛けもエサもシンプルに。夜行玉系はタテツメに

このエリアではハリの大きさで釣果が左右される。右は11号、左は8号。イナダ、ワラサともに8号の方が食いが良かった。

この日は小バリ、エサもシンプルに1匹掛けがよかった。

マダイのタックルはビシ80号を用いる、ごくノーマルなもの。リールは水深50m以上のポイントが多いので、電動が必要だ。ビシはステンカン80号が標準。このエリアでは、あらかじめロッドキーパーが釣り座に用意されているので、持参する必要はない。
ハリスは3号10mが標準。ハリはマダイバリ8〜10号程度。
「ハリは8号ぐらいの小バリがおすすめです。ハリひとつで食いがまったく変わることもありますよ」。
夜光玉やビーズ類は、状況によって使い分けたい。
「付けエサを目立たせたいときに使ってください。エサ取りが多いとき、ワラサがまじるときなどは外した方がいいですよ。逆に薄暗くなったら、赤系の夜光玉を付けるといいですよ」
実際、この日、「そろそろ夜光玉付けてみたら」と船長からアドバイスがあったので、ピンクを付けたら、その次の投入で当日最大が釣れたのだ。
マダイは、パラパラとビシからこぼれるオキアミを食っている。このとき、ハリ掛かりさせるために、エサを意識してもらうことも必要だ。しかし、これが逆に作用することもあるという。
「付けエサが目立っていると、それを避けるときもあります。こんなときは、ビーズなど一切付けないで、ハリも小バリに、エサも小さめのものを1匹掛けにします。コマセの一部という感覚で自然に食わせるんです」
こんなことも覚えておけば、「自分だけ釣れない」ときなどの対処法になるはずだ。

タナは上から、コマセはパラパラと…マダイはこう釣る

うっすら暗くなってきたら夕マヅメのチャンスタイムスタート。

ここでのマダイ釣りは、タナ取りは海面から行う。
「タナが40mだったら、45mまで落とし、2、3回まきながらタナにセットしてください。ワラサはしっかりまきますが、マダイのときは軽くでいいですよ。コマセの量もステンカンに半分ぐらいでOKです」
上からのタナ取りは、正確なタナ取りが命。道糸のマーカーを見て、きっちり正確に取ろう。
通常の投入方法で、付けエサの取られ具合を見る。もし、エサ取りがあまりに多いようなら、コマセをまかずにタナにセットしたり、タナでビタ止めするのもいいだろう。回収時に付けエサをチェックして、マメに作戦を変えていこう。
誘いは大きくゆっくり竿を持ち上げて、今度はゆっくり竿を下げていくのが基本だ。
「落ちていくときに食うことが多いですよ。竿を下ろすときは、ここで食うぐらいに思ってやった方がいいですよ」
乗っ込みマダイや青物などは、コマセをまいている最中やタナを取る前に食うことも多いが、秋のマダイは、落とし込みで食わせることを意識しよう。
「道糸をズルズルと指でゆっくりと2、3m出して、エサを落とし込んでいくのも効果があります。ただ、少し落として食わなければ、元のタナに戻してください」
村上船長は、細かいタナの指示や反応の出具合など、詳しくマイクで指示してくれるので、釣りやすい。そして、この日も「いい反応」と言った直後には、誘えば必ず誰かの竿にアタリが出るほどのレスポンスが良かった。
「マダイは自信があります。ぜひ、ここのマダイのおもしろさを味わってください」
意外な穴場気分が味わえる伊東沖。おすすめのエリアだ。

タナは海底から、コマセは途切れさせない…ワラサはこう釣る

誘いは大きくゆっくり誘い、ゆっくり落とし込んでいって食わせる。

タックルは、マダイ用と同じものでOK。ハリスは6号6mが基準。ハリはマダイバリ9〜10号程度。
「ハリスは6号を標準にしていますが、4号、5号などに替えることもありますから、各号用意しておいて下さい」
今後、3㎏オーバーのホンモノのワラサ主体になった場合は、8号以上のハリスも用意したい。
ここでのワラサ釣りのカギはコマセワークだと船長は言う。
「コマセの帯を切らさないように意識してやってください。コマセは7分目ぐらい入れてください」
タナは海底から取るが、タナが10mの場合、ビシが着底後、まず3m上げ、コマセをまき、そのまま3m巻き上げてコマセをまき、そのあとは2m、2mでコマセをまいてタナにセット。これを素早く行うのが重要だという。
「誘いは細かい誘いよりも、大きく上に誘った方がいいですね」
コマセは最初のタナ取りでまききっている感じだ。このため、手返しのペースは2、3分と早めにしたい。
やり取りは電動がおすすめ。竿を平行よりもやや下げ、電動巻き上げ。強く引いたら竿を下げ、魚が上を向いたときは一気に巻き上げる。楽だしバレも少ない。
「ワラサは釣れるまでねらいます。マダイはこれからが本番です」

以上の記事は「つり丸」2012年11月1日号の掲載情報です。

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