狙うは「深海のルビー」アカムツ。あきらめかけたまさにその時、まばゆいばかりの宝石が浮上!


この日は水深250m前後中心に狙った。

アカムツのアタリは比較的明確に現れる。竿先に注目。

この日良型2匹をゲットしたテル岡本。「サメがいなければ、もっと上がったはず。残念です…」 。

サメに追われながらも、無事アカムツをキャッチ。

クロムツも上がった。こちらもおいしい高級魚だ。

今回、取材にご協力いただいたのは、静岡・富戸港「ひろし丸」。

例年なら幾度となく通う、深海釣りを得意とする東伊豆富戸港の「ひろし丸」だが、今年はこれが2度目の乗船となった。というのも「ひろし丸」日吉博船長は、今年4月に港での作業中に左足アキレス腱断裂の重傷を負い、9月15日に現場復帰したばかり。取材当日は、「実は、今日が復帰後2度目の出船なんです」と笑う。
快気祝いは深海釣りの夢、ベニアコウでドカン! と派手な花火を打ち上げたかったが、黒潮の接近で沖合いの潮が速く、前週末にはキンメ船が釣りをせずに引き返す始末。とても深海1000mには挑めそうもない。
しからば狙うは「深海のルビー」アカムツだ。富戸沖のアカムツはアベレージでも1~1.5㎏とビックサイズ、2㎏を超える大型も少なくない。
釣り場は航程10分弱と超近場の灯台前。しかし、この日はなかなか本命のアタリが到来しない。粘ること6時間半。あきらめかけたその時に、まばゆいばかりの宝石が浮上する。
サメの奪い食いをかわして取り込んだ1㎏と1.4㎏。シロムツとメダイで満杯のクーラーにひときわ煌くルビーレッド。日吉船長の復帰戦に華を添える一日となった。目の前が数百メートルの深海という富戸港、ベニアコウ、アコウ、キンメ、アカムツなど、今後もさまざまな深海釣りが楽しめる。
以上の記事は「つり丸」2012年11月1日号の掲載情報です。
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ポイントは城ヶ崎の灯台が見える、港から10分ほどの場所。港から近いが、水深は250mある。