暑い夏もマゴチには好条件!ギラギラ太陽の照りゴチ釣り タナ取りとアワセで攻略だ!
暑い暑い夏だけど マゴチが元気に!
梅雨も明け本格的な夏がやってきた。
ギラギラと力強い太陽の下で俄然元気になる魚がマゴチ。
照りゴチ釣りとも言われ、真夏は活発にエサを追い、とてもおもしろいシーズンだ。
新子安恵比須橋の「だてまき丸」はこのマゴチを宿の看板としており、
一年の多くの期間をマゴチ乗合で出船している。
今シーズンも春先からマゴチ狙いで出船しており、好釣果を出し続けている。
「梅雨時だけはマゴチの産卵期に当り、ガタっと食いが悪くなるんだよね。
今(取材時・まだ梅雨明け前)も食いが悪い状態。
でもお盆の頃は、ちょうど食いがよくなるころですよ。
照りゴチシーズンってやつだよね」。こう話すのは、「だてまき丸」宮地至人船長。
今年の関東地方は梅雨の間ジトジトと雨が多かったが、
梅雨明けしたとたん陽射しが一気に強くなりキビシイ暑さがやってきた。
人間はバテ気味にもなるが、マゴチはグーンとパワーアップ!
高活性の食いの良さとパワフルな引きが楽しめるはずだ。

ハゼはエサ付けカンタンで ビギナーにもオススメ

タックルは2.1~2.5m前後のマゴチ専用竿プラス小型両軸リールが基本。
専用竿は穂先から穂持ちにかけて柔軟な設計で食い込みが良く、
胴にはしっかり張りを持たせて、しっかりアワセが効くようになっている。
2m前後のLTロッド、ゲームロッドなどでも流用できるが、
使用するオモリは15号と軽く、竿が硬すぎると食い込みが悪く、
軟らかすぎるとアワセが効きにくいので、流用する場合は食わせ&アワセに工夫が必要。
リールは小型軽量な両軸リール。
道糸はPE1.5~2号。
この釣りはしっかりアワせることが必要なので、あまり細いPEだとアワセ切れの可能性もある。
仕掛けはシンプル。道糸の先に15号の三日月オモリ、その先にハリス5号1.5m、
ハリはハゼエサの場合はカイヅバリやチヌバリなどを主に使用する。
「だてまき丸」の仕掛けではカイヅバリ14号のものを標準仕掛けとして使用している。
春から梅雨前ごろまではサイマキ(クルマエビ)エサを使うが、
これからはハゼエサのシーズンになる。
サイマキは弱らないようにエサを付けるのがちょっと難しく、
ここで釣果に差がつくこともあるのだが、それに比べてハゼはエサ付けがカンタン。
ハゼの上アゴにハリをチョン掛けするだけだ。
そういう意味でもこれからの照りゴチはビギナーでも釣果を伸ばせるチャンスなのだ。

カイヅバリ14号、ハリス5号1.5mが標準仕掛け
オモリは三日月オモリ15号

エサはハゼ。弱らせないようにハリ付けし、元気よく泳がせてやろう
タナ取りは誘いも兼ねたアピールポイント

タナ取りは海底から1m上の位置にオモリがくるように行うのが基本で、
以下のような方法なら正確で簡単にタナ取りができる。
仕掛けを投入しオモリが着底したら糸フケを取り、
オモリが底に着いたままで竿先が海面の位置にくるようにする。
ここから竿先を1mスッと持ち上げれば、タナ取りは完了だ。
ハリス長1.5mなので1mタナを上げてもまだ50㎝の余裕がある。
多少潮で引っ張られたとしても、ハゼは海底付近を泳ぐというか這っているようなイメージだ。
これを見付けてマゴチが近づいてくるというわけ。
つまりアタリを出すためには、マゴチに対してある程度エサをアピールしなければならない。
そのアピールとして一番効くのがこまめなタナ取り。
だいたい30秒に1回くらいの間隔で頻繁にタナを取り直したい。
タナの取り直しは、竿先を下げてオモリを着底させ、
その時オモリが底に着いたままで竿先が海面の位置にくれば水深が変わっていないので、
そこから竿先を1m上げればいい。水深が変わっていたら道糸を出し入れして調整してやる。
竿先を1m上げるとき、軽くシャクり上げるようにスッと素早く動かすと
ハリスがピンと張ったときにハゼがピュン!と海底で横移動する。
この動きがマゴチにかなりアピールする。
実際、タナ取り直後にアタリが出ることも多い。
食い込みを待って ハリ掛かりさせよう!

前アタリから食い込み、アワセという流れはこの釣りのなかで一番の見せ場。
「コツ」とか「モゾ」という小さなアタリはマゴチがエサの尻尾など一部を咥えただけで、
ここでアワせてもほぼスッポ抜けてしまう。
「グッ」「グッ」とやや強い引き込みがあっても、それはエサを徐々に食い込んでいる段階で、
すでにハリまで飲み込んでいる場合もあるが必ずしもそうとは限らない。
この段階では引き込む幅に合わせて竿先を送り込んで食い込ませてやるというのが基本的な対応だ。
さらにググーッと魚の重さが乗るような引き込みがきたら本アタリ。
ここでアワセ!というのがセオリー。
アワセは強く、しっかりと。
マゴチの硬い口にハリを貫通させなければならない。
このアワセどきがなかなかに難しいのだが、それがマゴチ釣りの醍醐味であることは間違いない。
これから照りゴチシーズンはアタリが多くなってくる。
まめにタナ取りをしてアタリを出して、アワセのタイミングを体で覚えていこう。
バッチリアワセが決まればパワフルな夏のマゴチの引きが堪能できるぞ‼
東京湾・横浜沖「照りゴチ」シーズン本番!真夏のマゴチ釣行レポート

1本は置き竿、1本は手バネ竿で楽しんでいた釣り人が両方の竿に同時ヒット‼

そして見事に両方ゲット‼ どちらもグッドサイズ

食った!水深数メートルなので、やり取りの時間は短いが、そのパワフルな引きがシビレル‼

2019年8月31日まで、
53㎝オーバーを釣ったらオリジナルデザインTシャツがもらえる夏のキャンペーン実施中‼

マゴチは食べて美味しい高級魚。刺身、洗い、煮付けや天ぷら、唐揚げもウマイ!

親子で夏休み釣行。難しい釣りなのに息子さんが自分の力で本命ゲット!

なおちんこと井上直美ちゃんは、バラシ連発の後、本命ゲット。

今、ハゼエサにタコが乗りまくっている。なおちんは3杯キャッチで竿頭!?

暑いからこそおもしろくなる釣りがある。東京湾のマゴチだ!
ギラギラ太陽が照りつける真夏はマゴチのベストシーズン。大型連発もあるぞ‼

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・新子安恵比須橋「だてまき丸」
ギラギラと熱い太陽が照りつける東京湾。
暑~い夏がやってきた。この暑い季節だからこそおもしろくなるのがマゴチ釣り。
真夏は「照りゴチ」とも呼ばれ、食いが活発になるマゴチ釣りが熱い季節なのだ‼
春先からマゴチ乗合を出船している新子安の「だてまき丸」。
宮地至人船長は、「梅雨前後はマゴチの産卵期で一時食いが落ちるんです」と話す。
取材日はまだ梅雨明け前だったが、お盆のころはすでに梅雨明けの時期
「そのころになったら食いは上向いていると思いますよ」と船長。
いよいよ照りゴチシーズン本番だ。
マゴチ釣りのコツは正確なタナ取りとアワセ。
早アワセせずにしっかり食い込んでからアワせないとバレることも多いが、
そのやり取りとパワフルな引きが釣り人を熱くさせるのだ!
さあ、真夏の東京湾の釣りを楽しもう‼
以上の記事は「つり丸」2019年9月1日号の掲載記事です。
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マゴチ釣りには穂先感度が高く、食い込みのいい専用竿がオススメ