マダイもイワシを追う! アタれば大型の確率大


イワシパターンで掛かるマダイは大型が多い!一度掛けたらハマってしまうぞ!
イワシが回遊するようになると、それを追うのはヒラメだけではない。マダイもそれを追うのだ。
イワシを追うマダイは一つテンヤで狙える。
外房の大原、御宿、川津などではイワシが回遊すると、イワシに着いたマダイを狙う船がある。
今回取材した大原港「LT広布号」もその一つだ。
「イワシの群れが見えれば、それに付いたマダイを狙うようになります。この釣りはゼロが百です。アタリは少なくなりますが、
掛かればいいサイズのマダイが期待できます。ヒラマサやワラサといった大型青物も掛かります。イワシの群れでいい思いをすると、本当に病みつきになりますよ」と話すのは「LT広布号」の野島幸一船長。
今シーズンの大原沖は、昨年末にイワシが回遊。
「LT広布号」では12月20日に今シーズン第一号となるイワシに着いたマダイ(4.6㎏)をノリーズプロスタッフの折本隆由さんが釣り上げてシーズンが開幕した!
タックルは一つテンヤ用でOK! 大型青物用を用意してもOK

イワシパターンのマダイを狙うには、通常のひとつテンヤ用タックルがあれば楽しめる。
今回の取材ではノリーズプロスタッフの折本隆由さんと吉田裕樹さんに同行していただいた。
両者とも竿はノリーズ「ハイブリッドテンヤ真鯛80MH」をメインに使っていた。
この釣りはたいていポイントの水深がそんなに深くない。
取材当日は水深10m未満の場所にイワシが回遊。
深くても水深20〜30mぐらいだ。
そのため、テンヤは8号前後をメインに使うことが多くなる。
この号数に対応した調子のひとつテンヤ専用竿があれば楽しめる。
また、イワシパターンの場合、テンヤをキャストして広範囲を探ることになる。
そのため飛距離をだすために2.4〜2.7mの長さをセレクトするといいだろう。
リールは小型スピニング。
細いラインシステムで大型マダイや引きが強い青物とやり取りをすることもある。
そのため、やり取りはドラグを駆使することになる。
ラインがスムーズに出ていくドラグ性能のいいスピニングリールを使うことが、バラシを少なくできるだろう。
道糸はPEラインの0.6〜0.8号。
これを150m以上巻いておくこと。
「LT広布号」の取材当日と取材前日にはヒラマサがよくアタった。
取材前日には12㎏という大型も取り込まれた。
大型青物のヒットもあるので、青物のボイルが見られる状況では、青物に対応できるワンランクゴツいタックルで狙うのもアリだ。
その場合、野島船長が推奨するラインは道糸がPE1〜1.2号、リーダーは3〜4号だ。
「イワシ狙いでは水深が浅いので、潮流の影響はさほど受けません。それにテンヤやカブラは8号前後を主に使います。道糸は1〜1.2号でも大丈夫です。青物が多いときは太めのラインにしたタックルで狙うのもアリだと思います」と野島船長。
リーダー(ハリス)の長さだが、テンヤをキャストするので1〜2mの短めにするといい。
取材当日の折本さんは1m弱だった。
この長さだと道糸とリーダーの結びめをトップガイドから先に出してキャストできるので、結び目が引っかからないのだ。
テンヤ+ワームで 狙うのが主流!

イワシパターンのマダイ狙いでは、「テンヤ+ワーム」で狙うのが主流で実績が高い。
「テンヤに付けるのはエビでもワームでもいいんです。ただ、ワームのほうが実績が高く、釣りやすいので、これが最適だと思ってテンヤにワームを付けたスタイルで狙っています」と話すのは折本隆由さん。
イワシパターンではテンヤにエビを付けても釣れないことはない。
ただしエビエサでは、テンヤをキャストして引いてくるので、その際にエビの頭が取れてしまいやすいのだ。
エビの頭部が取れかかった状態では、テンヤが不自然に動いて食いが悪くなってしまうのだ。
その点、ワームはテンヤをキャストして引いてくるだけでは取れにくいので有効なのだ。
今回の取材で折本さんと吉田さんが主に使用していたのは、エコギア「スイミングテンヤ」+エコギアクア「スイムシュリンプ」の組み合わせだ。
「スイミングテンヤ」は25gの重さをメインに使用。
強風時には30gを使用するとのこと。
号数でいえば8号前後をメインに、強風時には9〜10号といったところだ。
「スイムシュリンプ」はエビの形をしたワーム。
大きさは4.5インチ、または4インチ。
このほか小魚の形をしたワームなども実績が高い。

ワームはエコギアアクア「スイムシュリンプ」が実績大。左が4.5インチ、右が4インチ

取材当日、折本さんと吉田さんはエコギア「スイミングテンヤ」+エコギアアクア「スイムシュリンプ」で狙った
マダイや青物はイワシの群れの周りにいる

前述もしているが、イワシパターンのマダイ狙いは、大まかにいうとテンヤをキャストして引いてくる釣り方だ。
テンヤをキャストするのだが、どこを目標にキャストしているのだろうか?
「マダイはイワシの群れのなかにはいません。群れの周りを取り囲むようにして、イワシを追いかけています。
ですから海面を見てイワシの跳ねがあれば、その潮上に投げています。イワシの群れの向こう側にテンヤを投げるイメージです。
より広範囲に、マダイがいるであろうエリアを探れたほうが確率が高くなります」と話す折本さん。
取材当日は折本さんの一人舞台と言えるぐらいに魚を食わせていた。
まず最初はヒラメ、その次にヒラマサ、マダイ、マダイと絶好調だった。
その時の釣り方が、上のイラストで示したものだ。
まず、テンヤをできるだけ遠くにキャスト。
キャストする方向は前述したとおり。
着水したらテンヤを着底するまで落下させるが、「スイミングテンヤ」を使用している場合はカーブフォールさせるという。
カーブフォールさせると「スイミングテンヤ」は横方向に泳ぐようなアクションをするのだ。
着底したらリールのハンドルを10回巻き、再度フォール。
着底したら、またリールを10巻きしてフォール。
これを繰り返して手前まで探ってくる。
より上のタナを探りたかったら15〜20巻きするといいだろう。
外房・大原沖 掛かればデカイ! 大ダイ&大マサ釣行レポート

ノリーズプロスタッフの折本隆由さんが食わせた!

マダイ浮上!

折本さんが食わせた3㎏クラスのマダイ

ダブルヒット!

折本さんは5㎏級のヒラマサもゲット!このヒットが口火を切った!!

ノリーズプロスタッフの吉田さんはマダイは不発だったが、7㎏級のヒラマサを手にした

夕マヅメは最高のチャンスだ!

折本さんは取材前日に4.6㎏もゲット!(船宿ブログから)

12月25日にイワシの反応でアタった5.5㎏(船宿ブログから)

取材前日にはPEライン1号でヒラマサの12㎏も取り込まれた!(船宿ブログから)

ヒラメのヒットもある!

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・大原「LT広布号」
イワシが回遊すると、それを追った良型&大型の釣果が期待できるのはヒラメだけではない。
青物はもちろん、マダイもイワシを追っているのだ。
外房・大原沖では12月にイワシの群れが回遊するようになった。
それにともなって大原港「LT広布号」はイワシに付いたマダイをひとつテンヤで狙っている。
「LT広布号」で今シーズンの初物が取り込まれたのは2016年12月20日。
その報告を聞いて、急遽、12月21日に取材を敢行した。
当日は港前にイワシの大規模な群れが回遊。
その好条件のもと、大ダイのほか、ヒラマサ、ヒラメが取り込まれた。
イワシがいれば、イワシに着いたマダイをメインに狙っていくという「LT広布号」の野島幸一船長。
大型マダイが期待できるので、ぜひ挑戦してみよう!
以上の記事は「つり丸」2017年2月1日号の掲載記事です。
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「探見丸」に映しだされたイワシの反応。この周りにマダイや青物がいる!