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釣る前に、食べる前に、イズカサゴという魚を知ろう!

釣る前に、食べる前に、イズカサゴという魚を知ろう!

イズカサゴとは、スズキ目フサカサゴ科フサカサゴ属の大型魚。相模湾では「おにかさご」、山口県では「からこ」、「おにからこ」という。

イズカサゴ(スズキ目フサカサゴ科フサカサゴ属)の生態

かの有名なシーボルトが江戸後期、日本滞在中に集めた標本で、オランダのテミングとシュレーゲルが1843年に記載、『日本動物誌:魚類』で発表したことで有名。

相模湾では「おにかさご」、山口県では「からこ」、「おにからこ」という。

小型種の多いフサカサゴ科のなかではもっとも大型になる魚で全長50㎝を超えることも。

紡錘形で全身棘だらけなので、2㎏近いのを見ると非常に大きく見える。

背鰭の棘に刺されると、じくじくした痛みが長く続くので注意が必要。

イズカサゴの値段は?

い魚は値が高いという市場の原理があるが、本種も高値安定の高級魚である。

なかでも1㎏を超えるものはキロあたり卸値5000円以上する。

ただし小さすぎるものは安い。

今回の目分量(すし職人の目分量はかなり精度が高い)120g前後はキロあたり卸値1000円前後で買える。

ということで1尾卸値で120円ほど。

値段のことはさておき、本種は小さくてもとても味がいい。

釣って生きが悪ければ放流、弱っていたらカモメのエサにしないで持ち帰って欲しい。

イズカサゴ(オニカサゴ)の釣行レポート

釣り物が少ない季節の救世主。数釣りよりもサイズ狙い。犬吠埼沖の大オニはルアーでもエサでも有効!ゲストはアラ、メバルなど多彩でお土産十分。夏のオススメターゲットを紹介!

オニカサゴは周年を通して狙えるターゲット。鍋にすると美味なこともあり、とくに冬場に人気がある。「冬場のターゲット」という認識を持っている人も多いのではないだろうか?しかし、オニカサゴは夏場も好シーズンだ。

使用するFサビキ仕掛けは、外房用の一般的なものでOKだと陽平船長。推奨しているのは、先糸および幹糸が6号(フロロカーボン・以下同)でエダスが4号の8本バリ。枝長13㎝で幹間80㎝の全長7.2m。ハリは丸セイゴ13号にピンクとホワイトのフラッシャーが交互に巻かれているものとなる。

「イズカサゴ」の寿司…さすがに高級魚。うま味豊かで味に品がある!

ある晴れた午後、『市場寿司』に行ったら、たかさんが不機嫌そうに魚を下ろしていた。

右手のバットには白身が山のようになっている。

左手のバットにはすべて手のひらサイズのオキトラギス、クラカケトラギス、ソコカナガシラ、カナド、カナガシラ、カイワリ、トゴットメバル、イズカサゴ、ウッカリカサゴ、シロギス、アカアマダイ、ムシガレイの計十二目が頭を右に向けられてきれいに並んでいるではないか。

「お茶いれらんねーよ」

「これ今日全部おろすわけ?」

「仕方ねーじゃん。勝手に置いてくんだからさ。早く帰りてー」

不機嫌そうなので、退散する。

犯人の想像はついている。
週に一回、ときに週に二回も相模湾に通っている、市場の釣りクラブの面々である。

この量からするととても一人で釣り上げたとは思えない。

小物ばかりを、たかさんに丸投げするなんて、いい度胸しているではないか。

翌日の午前六時過ぎに、たかさんからケータイが入った。

「あのさ、今日早めに来ない」

「珍しいね。どうしたの?」

暫し沈黙の後、「来ればわかる」というので大急ぎで駆けつけた。

のれんをくぐると昨日の犯人たちがいる、いる。

アマダイ釣りに行ったのがミヤちゃんとクマゴロウ、マダイ釣りに行ったのが福さんだ。

話を聞くと、カイワリとイズカサゴがマダイ釣りにきたもので、他はアマダイ釣りの獲物だという。

たかさんがネタをずらりと並べて、脇に「メバル」とか「小さなカサゴ」、「赤トラギス」、「黒いトラギス」「カナガシラの小さいの」、などと書いた紙を置いていった。

「名前教えてよ」というので、この紙に標準和名を書いた。やっかいなオヤジたちだ。

「それでお礼は?」と聞くと、「握り食べてよ」だって。

問題はたった一匹しかいないイズカサゴだ。

片身一かんで二かんしかない。とりあえず、たかさんと一かんずつ口に放り込む。

「あ、それ、二個しかないからジャンケン!」と福さんが悲鳴を上げたが、そんなことは知ったことじゃない。

「たかさん、これ皮霜造りにして欲しかったけど、意外、とてもうまい」

「うまいね。味があるよね」

トゴットメバル、カイワリもよかったし、意外なことに甘味が強くて健闘したのがとりわけ小さなソコカナガシラだった。

一回り大きなカナガシラよりも味がいい。

ウッカリカサゴは小さすぎて味がなかった。

存在感大だったのがアカアマダイの皮目をあぶった握りだった。

「アマダイの味は皮にありだね」「それに甘味が強いのもいい」「同じ白身でも少しずつ違いがあるよね」とミヤちゃんがつぶやいた。

「そうだね。トラギスはやっぱり淡泊だね。数あると印象が薄いね」

じっくりと味わい、「いちばん味のいい魚はどれなのか」を考える。

「君たち、少しタナが低いんじゃないかな。

アマダイなんかもっと上だと思うよ。ましてやマダイもさ」

「そんなことねーよ。ちゃんと船長さんの言った通りにしてるもん」

「だからダメなのよ。少し上げたり、誘ってみたり、努力しなきゃ」

「偉そーに。じゃ今度、一緒に行こうよ。車のっけてっからさ」

考えてみるとそれも悪くない。長いこと釣りに行っていないし、圏央道のおかげで、相模湾がとても近くなった。

たまにはこの小物釣り名人たちとの、相模湾対決もいいかも。

「やってやろうじゃない」この日、一位に輝いたのはイズカサゴだった。

さすがに高級魚というか、うま味豊かで、味に品があった。

「いちばん最初に食べたからじゃないの」

「そうかも知れないなー」

◆協力『市場寿司 たか』
八王子市北野八王子綜合卸売センター内の寿司店。
店主の渡辺隆之さんは寿司職人歴40年近いベテラン。

ネタの評価では毎日のようにぼうずコンニャクとこのようなやりとりをしている。

本文の内容はほとんど実話です。

文責/ぼうずコンニャク
魚貝研究家、そして寿司ネタ研究家。へぼ釣り師でもある。

どんな魚も寿司ネタにして食べてみて「寿司飯と合わせたときの魚の旨さ」を研究している。

目標は1000種類の寿司を食べること。
HP『ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑』も要チェック。

以上の記事は「つり丸」2017年3月1日号の掲載記事です。

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