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釣る前に、食べる前に、カツオという魚を知ろう!

釣る前に、食べる前に、カツオという魚を知ろう!

カツオはスズキ目サバ科カツオ属。地方名は少ない。伊豆諸島や長崎県、熊本県ではヒラソウダやスマなどと区別するために「本カツオ」と呼ぶ。国内では北海道以南で見られ、太平洋側に多く、日本海に少ない。

カツオ(スズキ目サバ科カツオ属)の生態

世界中の温帯・熱帯域にいる。

国内では北海道以南で見られ、太平洋側に多く、日本海に少ない。

瀬戸内海にはほぼいない。

熱帯域では年間を通して産卵が行われている。

近海でも近年抱卵している個体が夏から冬など長期にわたって見つかる。

成長の早い魚で、1年で40cm前後に、2年で60cm以上に、3年で70cm前後になる個体がいる。

相模湾などでもマグロと見間違いそうな大カツオが揚がっているが、明らかに4歳以上の個体である。

地方名は少ない。伊豆諸島や長崎県、熊本県ではヒラソウダやスマなどと区別するために「本カツオ」と呼ぶ。

カツオの値段は?

今年は近海産のカツオが春から値を上げている。

相模湾や土佐湾、熊野灘では初夏から良型の水揚げが続いており、大阪市場や東京豊洲などで特に高値をつけている。

豊洲などでは、千葉県や宮城県などの遠洋ものとは別立てで取り扱われ、普通はキロあたり卸値数百円から1000円前後だが、相模湾産は最低でもキロあたり卸値2000円以上、高値で3000円前後もする。

当然、3kg1尾、最低でも卸値6000円、高いと卸値9000円もする。

もしもハリ掛かりしたら取り込みは慎重にお願いしたい。

カツオの釣行レポート

葉山あぶずり港「たいぞう丸」&茅ヶ崎港「湘南 海成丸」ではコマセ釣りの大型キハダ&良型カツオが入り乱れている!そんな激アツ相模湾のコマセ釣り&エビング攻略術と釣行レポートを紹介!さあ!キハダ・カツオを釣りに行こう!

今年のキハダは相模湾に回遊中。最高の状況が続いている。黒潮の恩恵で群れが濃厚!最適な潮が入り込んでいるため、このポイントにさえ行けばまず外すことはない。今後は、追っかけパターンもあり、まだまだ熱い。

相模湾でのコマセ釣りが解禁。フカセ釣りやルアー船の状況はすこぶる好感触。すでに相模湾に回遊があり、キハダ・カツオともに「今年はかなり良さそう」と多くの船長が口を揃える。

カツオの寿司…カツオの土佐巻き最高!やみつきにになる!!

「だんだんいやになってきた」
 腹の部分を皮付きで刺身にしながら、たかさんがぼやいた。

「そうかな?こいつだけはいくら食べてもいやにならない!」
「店内がニンニク臭いのも困る」

「大丈夫でしょ。最近はこれ、いい匂いだってみんな言ってる」

「おれはニンニク、ダメだからね」

「仕方ないでしょ。すし職人なんだから。ショウガで我慢でショウガ」

ニンニクはスライスして持参している。
一株四百円もする青森県田子町産の特上品である。
 
すし屋にニンニクがあっていいのは高知県だけだ。
江戸前ずしに、ニンニクは禁物。
握りに匂いがついたら、「すし屋は廃業だ」とたかさんが言うのも、あながち嘘じゃない。
 
ここで頭にピピピっとひらめいた。あれを作ってもらおう。
 
さて、話は八月三日まで遡る。
たかさんの口癖を借りるなら、その日から「カツオフィーバー」が始まったのだ。多いときは週に二本とか三本のカツオが、『市場寿司』にやって来ていた。

初っ端は伊豆大島沖の三キロオーバーだった。
釣ったのは、市場で紙製品を扱っている恵比寿さん。

なんとその日は十五本以上も釣り上げて筋肉痛だったらしい。

たかさんファン倶楽部、会員番号ナンバーワンの、近所のうるさ型のおばさままで「息子が釣ったものだけど」と、一本下げてきた。

キハダマグロを持って来た人もいるし、シイラを持って来た人もいたらしい。

今年の相模湾には、表層を高速で泳ぐ肉食魚が、ザワザワと湧き上がっているのかも知れない。

御蔵島沖に通っている、市場の釣り名人・クマゴロウまでもがカツオをくれた。

本命はシマアジなので、「カツオやキハダ掛ける人がいると迷惑だと言ってなかったっけ?」

「釣れちゃうんだも〜ん」

毎日のように、『市場寿司』で刺身にニンニクスライスをたっぷり乗せて、日本酒を一杯、二杯。

しめに握りを五、六かんつまんでいた。

「たかさん、極楽、極楽」
 最初は喜んでいたたかさんが、九月の声を聞くやぼやきはじめた。

「店で使えるのは下ろした日と、たたきで翌日まで。本当にカツオは忙しいよー。疲れるネタだよー」

すし屋で「忙しいネタ」と言うのは、不確かな情報だが、戦前かららしい。

その頃も相模湾・小田原ではカツオが揚がっていた。
八王寺には、小田原に仕入れに行く魚屋が多かったので、生で食べられたようだ。
 
たかさんは忙しいから、嫌だと言うが、いくら食べてもおいしい。

刺身やたたきも最高だが、握りがいちばんうまい。
五、六かんつけてもらうと、うれしくて踊りたくなる。
 
この日のカツオはご近所の釣り名人・鮹さんが相模湾で上げた四キロ上。

二十キロのキハダもきて、クーラーに入りきらなかったらしい。

「たかさん、巻ものにしてよ」

ピピピっと頭に浮かんだのが、土佐巻きだ。
鉄火巻きの太巻きバージョンに、スライスしたニンニクがたっぷり入っている。

高知名物で、漫画『土佐の一本釣り』の舞台、中土佐町久礼で食べてから、やみつきに。
 
一本一気食いして、土佐高知で食べても、八王寺で食べてもうまいことが判明した。

酸味のある大振りの切身がすし飯と一緒になる。

これだけでも十二分にうまいが、ニンニクの香り、辛味、そして微かな甘味が加わるとゴージャス、絢爛豪華や!

「太閤秀吉になった気分だぜ」

「天下取ったって?」
 以後、ずーっと土佐巻き三昧の日々である。しかも、徐々にニンニクの量を増やしてもらっている。

「たかさ〜ん、元気はつらつだー」

「それで…、なんか目的あんの?」

「ありませーん」

◆協力『市場寿司 たか』
八王子市北野八王子綜合卸売センター内の寿司店。
店主の渡辺隆之さんは寿司職人歴40年近いベテラン。

ネタの評価では毎日のようにぼうずコンニャクとこのようなやりとりをしている。

本文の内容はほとんど実話です。

文責/ぼうずコンニャク
魚貝研究家、そして寿司ネタ研究家。へぼ釣り師でもある。

どんな魚も寿司ネタにして食べてみて「寿司飯と合わせたときの魚の旨さ」を研究している。

目標は1000種類の寿司を食べること。
HP『ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑』も要チェック。

以上の記事は「つり丸」2019年10月1日号の掲載記事です。

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