シーズン開幕! これからどんどん 釣果アップ!! 仲間や家族と楽しもう
前日は今季初出船トップ38匹

朝、船宿で挨拶すると「まだ始めたばかりだからねー。昨日は風が強くて場所が限られたこともあるけど、前半は苦戦しましたよ。後半いい場所に入れてトップ38匹で格好が付いたけどねー」と山下克範船長。
控えめな船長の言葉とは裏腹に、待ちわびたファンは多かったようでベテランを中心にほぼ満船状態の賑わいぶり。
私は空いていた右舷ミヨシ2番に入れていただき「シーズン初日だから釣れても釣れなくてもいいんだよ」、「船長が控えめなのはいつものことだからねー」と常連さん達と笑顔で会話しながらの出船となった。
平作川から東京湾に出てほんの少し南下、野比沖あたりで釣り開始となる。
想像よりもやや沖目のポイントは水深もややあって、道糸が30mほど出たところでオモリが着底した。
嬉しいことに一投目からアタリがあって20㎝ちょいの中型が釣れる。
幸先の良いスタートだったのだがこの後は食い渋る。
しばらくして2匹目を釣るが、どちらもアタリはカサゴ独特のゴツゴツ!と武骨なものではなく、ブルブルンと小さく外道のようなものだった。
どうやら活性は相当低そうだ。
船長も細かく場所を替えてくれ、その度に新しいポイントでは誰かしらに釣れはするのだが後が続かない。
活性が低いだけでなくポイントに魚の数も少ないように感じた。
だいたいこの日は大潮だというのに潮もあまり流れない。
上っ潮だけは行っていて道糸は斜めに出て行くがすぐに真っ直ぐになる。
肝心な底潮が流れていないようだ。
寒の戻りとやらで気温は上がらず北風は冷たい。
それにもまして魚は釣れずで体感気温はマイナスうん十度って感じ。
天気予報を信じ真冬並みの格好で乗船していたことが、ほんと幸いだった。
昼頃になると 食い急上昇!
前半戦はどうなっちゃうの?ってくらいの絶不釣だったが、さすがはイシモチと並んで東京湾の安定感ナンバーワンターゲットのカサゴ。
昼近くになって日が差しだし、干潮を過ぎて上げ潮が行きだすと活性も上がってきた。
アタリもゴツゴツ!とハッキリしたものが多くなり、船中でもあちらこちらでカサゴが上がり出す。
ポイントによっては25㎝超の大型メバルが連発するシーンもあって気分も上々。
関東では珍しいオオモンハタと思われる魚も上がった。
一荷で取り込まれるシーンも出始め、一荷とは行かずとも、上バリに食うことも多くなってきたから、カサゴも根の上の方に出て来たのだろう。
ただまだ全盛期のカサゴとは違い、エサに飛びついて来るようなことは少ないから、アタリがあってもハリ掛かりしないことも多い。
オモリトン、トンは根魚釣りの基本だが、あまり頻繁に誘いすぎてもアタリは遠いようだ。
オモリトンの後、7~8秒と長めにステイ(停止)させ、その間仕掛けはゼロテンよりもややたるませていた方がアタリも出やすく、また食い込みも良いようだった。

エサはサバのタンザク。回転しないようまっすぐエサ付け
本番はこれから 浅場で数釣り!
昼過ぎからは朝の寒さがウソのよう。
風もピタッと止んで、日が出てくればやっぱり春。
カッパを脱ぎ、防寒ジャンパーを脱いでベタ凪、ポカポカ陽気の沖釣りを楽しんだ。
終了間際、右舷ミヨシの常連さんが30㎝近い大型を釣ったところでこの日は沖揚がり。
前半の苦戦、水深があったこともあって数はトップ21匹と伸び悩んだが、後半は型も良く陽気も良くで楽しめた一日だった。
「カサゴって言うと煮付けのイメージでしょ?でも良型は刺身でも旨いし、小型は低温でじっくり揚げれば骨まで食べられて旨いよ」と常連さん。
もちろん知ってますよ。
アヒージョやアクアパッツァの洋風料理もいいし、シンプルな塩焼きも旨いですよね。
東京湾のカサゴはこれからが本番。
「数だけでなく大型が釣れるのもこれからですよ」と船長。
例年4月中旬から本格化しGW頃から束釣り近い釣果も聞こえ出す。
その頃には水深10m前後の浅場での釣りとなり、防寒着も必要ないはず。
今以上にビギナー連れやファミリーフィッシングにうってつけの釣り物となっているはずだ。
手軽に気軽に楽しめる!東京湾のカサゴ釣行レポート

東京湾の楽しい釣りが開幕

スタートから良型連発!!今シーズンも期待できそう

ロッド操作でしっかり底をトレースしよう

一荷もあります

ガツガツ、ゴンゴン引きがいい

手軽に釣れて食べておいしい!

今後どんどん上向いてゆくはず

大型メバルもまじって食い上昇!

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・久比里「山下丸」
東京湾のカサゴ釣りが始まった。
近隣でいち早く乗合船を開始した久比里「山下丸」に開幕二日目にお邪魔したところ、前半は潮が流れず苦戦も、後半上げ潮が効きだすと大型のメバルまじりで良型カサゴが連発。
「まだ始まったばかりでムラもあると思いますが、水温が上がってくれば安定して釣れるようになると思いますよ」とはカサゴ船担当の山下克範船長で、今季も老若男女を楽しませてくれそうだ。
カサゴが本格化するのは例年4月中旬からゴールデンウイーク頃。
この頃になると仕掛けを落とせばエサに飛びつくように食って来て、時には束釣り近い釣果も聞かれるようになる。
人より数を釣ろうとすればそれなりのテクニックが必要だが、この際小難しいことは抜き。
たまには肩の力を抜いてカサゴに癒されるのもいいものですぞ~。
もちろんビギナーやファミリーフィッシングにも最適。
ピクニック気分で出掛けてみませんか?
以上の記事は「つり丸」2017年4月15日号の掲載記事です。
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