超美味だからぜひ釣って帰りたい!東京湾・湾奥のサワラキャスティング
タックルは ボートシーバス用でOK!


タックルはバランスが重要。ボートシーバス用のスピニングタックルがベストだ
東京湾湾奥部のサワラキャスティングゲームが9月頭の開幕以来好調だ。
「この魚に関しては、釣りたい! というよりは、“食べたい!”と来る方が多いですね(笑)。今年は数はかなり多いので、チャンスだと思いますよ!」と話すのは、千葉・船橋港のルアー船「フレンドシップ」の田岡要司船長だ。
ご存じのように、サワラは超がつくほどに美味しい。
刺し身に炙り、塩焼きに西京漬け…と何にしても格別だ。
だから、是が非でも釣って帰りたい。
そこで、そのために重要なことを田岡船長に聞いてみると、
「まずはタックル。バランスがとても重要です。見当外れなタックルでヒットを得ることはなかなか難しいでしょう」と言う。
まずはロッドだ。
「ロッドはボートシーバスのキャスティング用が最適です。シイラ用でしたらLなどそのモデルの最も柔らかいものをセレクトしてください。ベイトが8㎝程度のカタクチイワシや10㎝程度のサッパなので(10月上旬の取材時)、それに合わせたルアーを使います。ヘビーすぎるタックルでは扱いづらく、とくにキャストできないんです。飛距離は重要で、やはりよく飛ばす人はよくヒットさせています」
船上での取り回しのよさを考えれば、ロッドの長さは6.6 ft前後、長くても7ftまでだろう。
リールはロッドに合わせたサイズの小型スピニング。
出船形態にもよるが、半日または一日キャストし続けるので、バランスが悪ければアングラーが疲れてしまう。
ライトラインを使用するので、ドラグ性能が優れたモデルであればなおよい。
「メインラインはPE1.5号前後。使うルアーが小さいので、太いラインはオススメしません。ベストは1.2号です。リーダーは5〜6号。これについても、太すぎると食いが落ちます」
ルアーは小型のヘビーシンキングミノーに圧倒的に実績が高い。
「最もよくヒットしているのは、タックルハウスのフリッツです。よく飛び、よく泳ぎます」と田岡船長。
実際、取材日びヒットしたサワラのほとんどがこのルアーによるものだった。

小型のヘビーシンキングミノーに圧倒的に実績が高い。タックルハウスのフリッツは必携!
アンダーハンドキャスト時は タラシは短く!

次は釣り方だ。
「フレンドシップ」では釣り座はローテーション制となっており、船はドテラ流しで流していく。
したがって、アングラーはミヨシや胴の間、トモ、風上の舷、風下の舷と様々な釣り座でキャストすることとなる。
「ミヨシはオーバーヘッドでキャストできます。キャビンから後ろはアンダーハンドキャストでお願いします」と田岡船長。
オーバーヘッドキャストについては苦労するアングラーは少ないようだが、問題はアンダーハンドキャスト。
慣れないとなかなか難しいのだ。
コツを聞いてみると「タラシを短くしてください。長くても50㎝。これ以上長いと難しいですよ」
とくに風上の舷でアンダーハンドはそれなりの慣れが必要だ。
そんなときは
「無理に遠くにキャストしようとはせず、軽く前方に投げる程度でいいです。その後は、船が流されてラインが勝手に出ていきますから、いったんボトムまでルアーを着けて、そこから引いて来るといいでしょう」
駆け足であったが、「フレンドシップ」でのサワラゲームの概要を紹介した。
冒頭の船長の言葉にもあるように、今年はサワラの数が多くチャンス。
ぜひ超美味なサワラをキャッチしていただきたい。

「フレンドシップ」は釣り座はローテーション制。ミヨシはオーバーヘッド可能だが、胴の間より後ろではアンダーでキャストしよう
東京湾・湾奥 激アツ!サワラのキャスティングゲーム釣行レポート

サワラのキャスティングゲームの基本テクニックは、ヘビーシンキングミノーの「速めのただ巻き」

「フレンドシップ」で最も実績が高く、田岡船長もオススメのサワラ用ミノーが「フリッツ」(タックルハウス)。当日もダントツのヒット率だった

サワラはヒットするとキュンキュンよく引く。タックルもライトなだけに、ファイトも楽しい!

サワラはランディングまで決して気を抜かないこと!当日も何本船縁でバレてしまったことか…。バラシは多いので、フッキングはしっかりと!

上州屋東陽町店の清水さんは、午前1本、午後4本とまさに絶好調!タックルやルアーの相談はもちろん、釣り方のアドバイスもしてくれます!

午前中の貴重な釣果。シーバスの群れにまじっていた。シーバスばかりヒットする…と諦めないように!いきなりズドンとヒットしてくる

午後のポイントはなんと東京ディズニーシーの目の前。こんなところでサワラがボッコボコ!

神出鬼没のサワラ。前日よい釣果があがっていたポイントでも、翌日はサッパリ…ということはよくあること。この日は午前中は苦戦したが、午後になって爆発!何度もダブルヒット以上の光景が見られた

このサイズがアベレージ。サゴシというよりは、もうほとんどサワラだ

「例年11月いっぱいぐらいがシーズンですが、昨年は12月に入っても釣れました。まだまだこれからですよ!」と「フレンドシップ」田岡要司船長。ちょっと竿を出してすぐに一本!アングラーとしてもさすがの腕前でした

シーバスは定番ゲスト。80㎝オーバーもヒット中!

イナダもよくまじる。ベイトを飽食している影響か、これがかなりの美味!

湾奥の水深10mで指4本のタチウオ!たまたま、ではなく、何本もヒットした

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・船橋港「フレンドシップ」
東京湾・湾奥のサワラゲームが激アツだ。
取材は10月上旬。
サワラだけに釣果には多少のムラはあるものの、連日の好釣果により千葉・船橋港「フレンドシップ」はこの日は午前と午後の二便で出船。午前のポイントは港から出てスグ。
トリヤマが立ち、いかにも釣れそうな雰囲気がムンムンだ。
さっそくキャストしてみると、定番ゲストのシーバスが連続ヒット。
だが、シーバスだ…と落胆することなかれ。
シーバスは80㎝オーバーのランカーサイズもヒットしており、またこのシーバスの群れの中にサワラがまじっていることが多いのだ。
本命の釣果は船中2本のみだったが、うち1本はシーバスの群れの中からだった。
変わって午後は、午前よりも西寄りにポイントを移動。
すると、あちこちでサワラの跳ねが見られ、船上は連続ヒットに次ぐ連続ヒット。
終わってみれば、トップ4本、乗船者全員キャッチという爆釣となったのだった。
「例年では11月いっぱい頃まで楽しめます。昨年は12月に入ってからも釣れました。今年はサワラが多いので、今後もかなり期待できそうですよ!」とは、「フレンドシップ」田岡要司船長。
東京湾・湾奥サワラも後半戦。
まだこの激アツゲーム&激ウマサワラを満喫していないアングラーは、今スグいくべし!
以上の記事は「つり丸」2019年11月15日号の掲載記事です。
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