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究極の深海釣り!水深1000mから浮上!相模湾ベニアコウ!

究極の深海釣り!水深1000mから浮上!相模湾ベニアコウ!

究極の深海釣り。それがベニアコウだろう。釣り場の水深は1000m。ポイントまでは約1時間。イメージ的には相模湾の真ん中あたり。意外に近場で釣ることができる。今回の釣行ではラストに見事!紅い花が咲いた!

水深1000mの世界から浮上する 〝リアルマボロシ〟の超高級深海魚!

いったい水深1000mの釣りとはどんなものなんだろうか?

その未知なる世界には興味はあったものの、今までその場に居合わせる機会がなかった。

そんな折、サメ回避アイテム「海園」を開発した「デニズ」鈴木大輔さんに「一度来てみませんか?」とのお誘いを受けて剣崎間口港「小やぶ丸」を訪れた。

いったいどんな釣り? 少人数の仕立船で狙う

今回、乗船したもののワタシは終始見学。

なかなかこんな釣りを目にする機会も少ないので、大変興味深い価値ある時間となった。

そこで、今回は、ベニアコウ釣りとはどんな釣りなのか?ということをお知らせしようと思う。

「ベニアコウ自体は20年以上前から漁でやっているけど、釣りのお客さんを乗せてやるようになったのは5年ちょっとですね。それから11月から4月まではほとんどベニアコウ専門みたいになっちゃっていますね」とは、剣崎間口港「小やぶ丸」の鈴木知也船長。
 
以来、高い実績をあげており、この釣りにどっぷりとハマっている人も多いのだという。

なぜそこまでハマるかといえば、やはりこの水深1000mという深海から“リアルマボロシ”とも言える紅い宝石を釣り上げるロマンがあるからだろう。

そして、極上の食味がさらに虜にする。

「正直、なんでそこまで皆さんが夢中になるのかわかりません!(笑)。釣りは派手でもないし引き味を楽しむというわけでもないんですけどね。シーズン中、毎週来るような人もいます」
 
今回、声をかけていただいた鈴木さんもそんなハマっている人の一人。

シーズン中はほぼ毎週予約を入れているという。

「アタリがあってから、途中でタタいて本命かな、と思ってワクワクして、最後に道糸が横になった瞬間はたまりませんね」
 
そんな鈴木さんはこの釣行までに3回乗船し、いずれも本命をゲットしている。
 
では、この釣りを仕立船で狙うにはどうしたらいいのかということを説明したいと思う。

「お客さんは大体2人が多いですね。3人まではできますけどね」

ざっくりと言うと、ベニアコウ狙いの仕立ては1隻で6万円ちょっと。

3人だと一人2万ちょっと。

エサを持参すればかかるのはこれぐらい。

慣れない人にはレンタルもある。

レンタルタックルが5000円で仕掛けが2組で4000円、イカエサが1000円とプラス1万円で釣りが可能になる。

「皆さんには、そんなに釣れる魚じゃないですよ。正直、初めてじゃあ中々釣れないですよ、とはお伝えしています。それでも興味があれば挑戦してみてください」と船長。
 
仕掛けが2組というのは、1日での投入が4回のため。

1投目にAを使用。
2投目にはBを使用し、その間にAを枠に巻き直し、3投目に再度Aを使用。

4投目には巻き直したBを使うというわけだ。

「昨シーズンはかなり良かったですね。100回くらい出て釣れたのは75回くらい。結構いい確率で釣れましたね。最高で22回連続で釣れました。いい人はトータルで17本でした。今年もまずまずのスタートですね」

ポイントは意外に近い? 水深1000mは点在する

ポイントは水深1000m前後のかけ上がり。まずは着底を見逃さないことが大切だという

集合は朝4時と早く、支度ができたら出船する。ポイントまでは1時間弱。

「狙うポイントは結構あります。状況を見ながら狙っています」
 
ざっくりと言うとポイントは相模湾の真ん中あたり。

ただし、これからの時期は強風で出られないことが多いというので、出られればそれだけでも運がいいということになるそう。
 
ポイントに到着したら、順番に掛け枠で仕掛けを投入する。

ポイントは根周りやかけ上がりがあるが、思いの外狭いそうだ。

そこにピンポイントで仕掛けを投入させるのが船長の技だ。
 
最近の仕掛けの傾向としては、枝間を長くするという。

船宿ではスルメイカの切り身を用意してくれるが、スルメイカやヤリイカの1杯掛けも効果があるという。

「水深は950~1050mくらいですね。潮によっては100m以上余分に出ます。最初の着底がわからないと釣りになりませんよ」
 
オモリは鉄筋。
この日は潮が速くはじめは2.5㎏、後半は2.3㎏のものを使用。

およそ15分で着底するので後はオモリを海底に付けた状態でアタリを待つ。

トントンというよりはゼロテンに近い感覚だという。

それでも根掛かりはほとんどしないという。

「上手い人は、底を取り直して糸を出しすぎない。そのためには、着底したかどうかがわかる必要があります。慣れない人はどんどん糸を出しちゃって、リールに巻いてある糸が全部出ちゃうこともありますよ」
 
アタリがあったら送り込んでいき、状況を見ながら船長の指示で巻き上げていく。

「アタリはベニアコウの時は鋭く入ることが多いけど、あまり大きくない時もあるので、正直毎日見ていてもわからないアタリもありますよ」
 
ただし、アタリがあったかどうかは見極めておきたい。

巻き上げ中に道糸の張りを確認しながら上がってくるのを待つ。

ベニアコウの場合は、中間あたりで強くタタくことが多いそうで、その瞬間がたまらないのだという。

さらに、残りが少なくなると道糸が横方向に流れるとベニアコウを確信するそう。

浮力を得てベニアコウが浮き上がるためだ。

この時にハリが外れて海面に浮いていることも多いという。

しかし、この日、上がってくるのは「クロ」と呼ぶイバラヒゲのみ。
 
ポイントに仕掛けがある状態が20分程度。

さらに巻き上げが完了するのが投入からおよそ80分後になる。

80分×4回で320分と、4回で5時間を越える。

ポイント海域はキハダの置き土産とも言えるサメが多く、ベニアコウは狙われやすいという。

「深場にも『海園』は効きますよ。今、キンメなどの漁師さんにも使ってもらっていてかなりの効果があります」

アタリがあったら「海園」を投入して巻き上げる。

ちなみに翌日、入れ忘れたお客さんは貴重なベニアコウをサメにやられてしまったそう。
 
そうこうしているうちに残すはラスト1投。

「何かアタったけどこの感じだとわからないね」と鈴木さん。

最後の巻き上げに入り約40分。

仕掛けを手にした瞬間、鈴木さんの表情が変わった。

「何かいるよ」

しかし、道糸はまっすぐのまま。

ベニアコウでも浮かないことはあるというが。

「クロ」か「アカ」か。

そして最後の1本のハリを回収しようとした時、「いたぞ~!」。

最後の一投、それも一番下に価値ある本命が食っていた。

「この瞬間だけで今日来て良かったって思っちゃうよね。今日は大型じゃなかったけど8~9㎏も釣れるし、ダブルで釣れることもあるよ。とにかく夢がある釣りだよ」と鈴木さん。
 
以上、現場よりお伝えしました!!

剣崎出船 相模湾のベニアコウ釣行レポート

ポイントまでは約1時間。イメージ的には相模湾の真ん中あたり。水深1000mのポイントを狙い分けている。

仕掛けは10本バリまで。一昔に比べると仕掛けも繊細になっているという

「コマンドZ-20」(24V)とアリゲーター「バチスカーフ」の組み合わせ。この日は鉄筋オモリ、2.5kgと2.3kgを使い分けた

投入は順番に。掛け枠で投入する。

2組を使いまわして4回投入する

何かがヒットしたらサメ回避アイテム「海園」を投入。今シーズン、キハダでお世話になった人も多かっただろうが、深海釣りでも効果抜群だという

現在、キンメ漁師なども多く愛用しているという「海園」。来シーズンは新たな商品もリリース予定だという

昨年は当たり年で釣る人はシーズン中15本前後取ったという

鈴木さんはこの釣行までに3回乗船し、いずれも本命をゲットしている。

ダブルで釣れることもあるよ。とにかく夢がある釣りだよ」と鈴木さん。

今シーズン好調な鈴木さんはこの日で4連続でゲット

この瞬間を待っていた!

海面に紅い花が咲いた

コレが リアル“幻”だ!!

ラストもラスト、4投目の、しかも一番下のハリに食ってきたベニアコウ。「これで今シーズン4連続でゲットできました」と「デニズ」の鈴木大輔さん

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・剣崎間口港「小やぶ丸」

究極の深海釣り。まさにそんな呼び方がふさわしいのがこのベニアコウだろう。」

釣り場の水深は1000m。歩けば15分、マラソン選手が走れば3分と、釣りではなかなかイメージできない水深の釣りである。

そんな深海釣りが意外に近場で釣れているのをご存知だろうか?

「ポイントまで1時間もかからないくらいですよ」とは、剣崎間口港「小やぶ丸」の鈴木知也船長。
 
「小やぶ丸」では20年以上前から漁でベニアコウを狙っていたが、5年ほど前より釣りが可能になった。

以来、深海ファンを虜にしている。

「出れば釣れるというものじゃありません。何回も出て初めて釣ったという人も多いですよ。それぐらい価値のある魚です」
 
ハリ数は10本まで。2㎏あまりの鉄筋を沈めて竿先の変化を見つめる。

1日で投入できるのは4回まで。
投入から回収までにおよそ80分ほどの時間を要す。
 
今季すでに3連続で本命をゲットしている「デニズ」の鈴木大輔さんだったが、この日は苦戦を強いられる。

いよいよ最後の一投となるが、「まだ全然諦めていないよ」。

その言葉通り、最後に価値ある本命が浮上。

しかも一番下のハリだった。

「味も最高ですよ。これは釣らないとわからないよ!」と鈴木さん。

以上の記事は「つり丸」2019年12月15日号の掲載記事です。

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