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テル岡本の最新深場アカムツ講座!最新アカムツ釣りを解説!

テル岡本の最新深場アカムツ講座!最新アカムツ釣りを解説!

ディープマスター テル岡本がこの冬も人気の水深200mオーバーの最新アカムツ釣りを解説。長年の経験から生みだされた実績の高い釣法をここで学んで釣り場でぜひ生かしてほしい。

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概要とタックル

いまや本州のほぼ全域から四国、九州まで全国の広範囲で遊漁の対象となり、関東周辺では周年の釣物として高い人気を誇るアカムツ。

アプローチする水深も季節や地域で100m〜400mと幅広いが、今回解説するのは犬吠埼沖、南房江見沖、駿河湾由比沖、東伊豆稲取沖など、水深200(〜300)mラインにアプローチする「やや深み」の釣り。

秋に産卵期を迎える本種の体重は初秋の頃に「年間最大」となる。

このため卵巣が膨らみ始める初夏あたりから卵に栄養を持っていかれた身肉は、大型になる程「水っぽさ」が否めない傾向。もちろん産卵直後はさらにコンディションが下がる。

対して産卵に向け、深みで栄養を蓄えるのがこの季節。

脂の乗り切った身肉には水気が少なく「白身の大トロ」と称するに相応しいコンディション。

「食」での真価を実感できるベストシーズンとして良いだろう。

前述各釣場でのタックルは基本共通。
キーワードは「オモ200号」「PE4号400m(以上)だ。

🔵ロッド…
2〜2.3m程度の6対4〜7対3アクション。

グラスチューブラー製が「手持ち誘いでの軽量」「アタリを捉える目感度」「巻上時のクッション効果」など、この釣りで重要な要素をバランスよく兼ね備えている。

お勧めは筆者が青森から南紀まで、本州各地を10年近く行脚後に製品化した全国版のアカムツ専用ロッド、アルファタックル「HBアカムツ230」と同機種の限定モデル「HBアカムツ230LTD」。

🔵リール…
PE6号300m表記の「3000番」「500番」にゴーセン「ダイバーX8」などの高強度PEライン4号をキャパシティ一杯巻く。

筆者はシマノ「フォースマスター3000」に「ダイバーX8 4号」を500m近く巻き込んで使用。

カウンターに僅かな誤差は出るが、中層の釣りではないのでノープロブレム。

「水深の倍近く」巻く事で縄切り魚などライントラブルに備える。

ちなみに道糸は実釣時の強度面をクリアできれば細い程潮流の影響を受け難く、糸フケの軽減やよりスピーディーな降下が可能、かつより長距離を巻き込めるメリットがある(筆者も仕立船はPE2.5号の場合も)。

しかし、混雑した乗合船では回避し切れないオマツリでの「擦れ」や後述のツノザメによるダメージ、処理時の安全性(細糸は手指を切る可能性大)を踏まえて「4号」の使用を推奨する。(詳細は後述サメの項)

仕掛けとエサ

🔵仕掛け…
犬吠・江見沖と由比・稲取沖でパターンが異なる。

前者、特に犬吠沖では「混雑する乗合船」を大前提とした「オマツリし難く、処理し易い」を大前提とした設定。

少人数や仕立メインの後者はゲストフィッシュの存在も踏まえた「強化版」が基本となる。

①犬吠・江見バージョン
胴付き2本バリ

ハリ:ホタ16号・アカムツ17号
深海バケ:フジッシャー毛鈎ホタ16号

ハリス:フロロカーボン6号50〜60㎝

幹糸:10〜12号1〜1.2m
捨て糸:8号1〜1.5m

オモリ:鉛(指定)2200号 
オモリはオマツリ軽減のため多くの船が“鉛”指定。

鉛製でもウイング付きなど特殊形状は使用不可もあり、事前確認のこと。

②由比・稲取バージョン
胴付き3本バリ

ハリ:ホタ16号・アカムツ17号
深海バケ:フジッシャー毛鈎ホタ16号

ハリス:10(〜12)号80㎝〜1m

幹糸:18〜20号1.6〜1.8m
捨て糸:10号1.2〜1.5m

オモリ:200号 
2㎏超級本命のみならず、大アラ、大ムツ、クログチなどの大型ゲストフィッシュが期待できる海域のハリスは太め&長め。

因みに由比沖では市販のハリス6号アカムツ仕掛けが一撃で引きち切られる場面を目撃している。

🔵エサ…
こちらもポイントにより異なる。

犬吠・江見沖ではホタルイカ一杯掛け、サバ短冊、両者抱き合わせなど。

またホタルイカを模したニッコー化成「ダッピーホタルイカ」(2月発売4カラーを加え計10色)や1.5mの短冊を好みの長さにカットして使用する同社「ロールイカタン150㎝」(全8色)も食い渋り時やエサ取り対策として注目される。

稲取沖はベーシックなサバ短冊に伊豆沖のアカムツ特エサ「ソウダガツオ短冊」やサンマなど「切身餌」が中心。

ホタルイカはシロムツやユメカサゴなどエキストラが早い傾向だが、激渋りに「ダッピーホタルイカ」が船中釣果を独占したケースも。

由比沖は「ホタルイカやサバ短冊ではくわない」と船長が断言する程「サンマ短冊」優位。

船宿支給の短冊は身肉を削ぎ落とせばさらに良し。

筆者は予め身肉を削ぎ、グルタミン酸調味料で「旨味加工」を施した短冊を持参する。

「主食はサクラエビ」とされる海域故、疑似エサはエビ型の「ダッピーシュリンプ」、オキアミテイストの「ロールイカタン」をセレクトする。

ちなみに短冊サイズは幅1㎝、長さ10㎝程度がベーシック。

ギミック各種

アカムツの高アピールするオススメギミック各種

仕掛けに配する「ギミック類」は仕掛上端とハリ周辺の2タイプ。

🔵仕掛け上端

①ヨリトリ器具…
仕掛けに掛る縒りを解消し、PEラインにダメージを与えないための必需品。

ただしサイズが大きくなれば抵抗も増し、犬吠沖など混雑した乗合船では「オマツリの要因」とされかねない。

フジワラ「5連ベアリングスイベル」など、抵抗の少ないタイプをセレクトする。

由比沖、稲取沖では「深海用リングSS」がベーシック。

②水中灯…
単純な集魚効果以前に筆者は「フジッシャー毛鈎」を有効活用するために必要不可欠な存在と考える。

半面、抵抗によるオマツリ要因、サメなどエキストラに対するアピールというデメリットも存在。

小型で比較的穏やかな発光パターンのルミカ「輝泡レッド」を持参し、状況に応じてフレックスに対応する。

因みにこれら上部ギミックは全員が同形状、同サイズを使用すればオマツリの要因にはならないハズだが。

🔵ハリ周辺

①深海バケ…
筆者は全国各地、どのフィールドでもアカムツには「フジッシャー毛鈎ホタ16号」オンリー。

鉄板カラー「青緑」と「橙」に、近年前出2色を凌ぐ勢いの「濃緑」の3色は必需。

これに低水温時◎のピンクや紅色、高水温時の「黄緑」「水色」、低活性時のボウズ逃れ「白」などの各色を持参。

状況に応じ、過去のデータと照らし合わせながらバケのポジション、カラーをチェンジする。

②マシュマロボール…
チモト周辺のハリスに配すことで浮力と仕掛けの降下時に抵抗をプラス、使用時にエサの動きに変化を与えるアピールアイテム。

Lサイズを使用。

やや太軸で自重のある「ホタ16号」には欠かせないパートナー。

バケカラーとボールカラーはリンクさせるのが基本中の基本。

エキストラの多いポイントでは輝度のない「アカムツスペシャル」をセレクト(ただし紫バケと合わせるケイムラには輝度あり)する。

ちなみにフジッシャー毛鈎にマシュマロボールをセットする際の必須アイテムが富士工業「LTMラインスレッダー」Mサイズ。

製品本来の使用法ではないが、専用設計かと思える程スムーズ&スピーディーにセット可能だ。

③激臭匂い玉7Φ…
いまやアカムツ釣り必須アイテムの感すらある集魚アイテム。

イカゴロテイストの「イカゴロクリアー」「イカゴログロー」、オキアミテイストの「オキアミロッド」「オキアミオレンジ」「オキアミイエロー」の計5色。

ケイムラ発光する「イカゴロクリアー」が広域での効果を確認しているが、由比沖では現状「オキアミレッド」の効果が上回っている。

ちなみに「集魚効果」と「チモト保護」を兼ねて市販仕掛けに使用される「ケイムラパイプ」に関しては数㎝の長さが①過剰アピールでサメやスミヤキのアプローチが多い、や②チモト周辺の動きを妨げるなど、デメリットが上回ると感じる。

いずれの釣り場もポイントは起伏が少なく、根掛かりもほとんどない砂泥底が中心。

投入、巻き上げ、再投入に関しては勝手な判断はせず、各船長に確認の上行う事。

オモリが着底したら糸フケを除き、船長の指示に従い海底を1〜3m程度の切ってアタリを待つ。

アカムツは高活性時には海底から10m近い高ダナで食う事もある魚。

海底に執着し過ぎるとユメカサゴ、ドンコ、シロムツ、ギスなどのエキストラの猛攻に辟易する場合が。

ただし低活性時や上層にサバ回遊などのケースでは「逆」もあり得る事も覚えておきたい。

基本釣法

平坦な海底とはいえ、多少の起伏や勾配があるため「あまり動かさない方が良い」「水深に変化がない」状況でもタナ取り後全くの「放置プレイ」ではなく、ある程度の頻度で「底を取り直す」が必要となる。

いまや「終日手持ちで攻める」スタイルが主流とも言えるアカムツ釣りだが、釣り場や状況によっては「置き竿が圧倒的に優位」な場合がある事も忘れてはならない。

拙プロデュースの「アカムツ専用竿」のアクションが6対4ベースなのは巻き上げ時にハリ穴が広がり「ポロリ」のリスクが大きいアカムツの脆い口周りへのクッション効果を意識しただけでなく「置き竿優位」の状況で如何に違和感を与えずに仕掛けを「程よく」躍らせてアピールするか、も考慮したもの。

アタリがあったら一呼吸置いてロッドを深呼吸の速さでリフトアップ、「聞く」イメージのアワセをくれて巻き上げる。

高活性時なら追い食いを待つのも「アリ」だが「一匹を大事に、確実に」が基本。

サイズと相談しながら程々(中速〜中低速)程度で緩急を付けずに巻き上げる。

途中複数回の抵抗があり、ラスト30m付近でもう一暴れあれば、ほぼ本命間違いなし。

まれに眼球や浮袋が突出して「浮いてしまう」個体もあるが、基本「外れれば泳ぎ去る」のがアカムツ。

サイズの大小にかかわらず取込時はタモ網のアシストが欠かせない。

船長や助手が間に合わなければ、釣人同士、互いに協力しよう。

状況に応じて有効的な誘いは様々。

置き竿釣法では「ウネリ具合とロッドアクションを見極めてロッドキーパーの仰角を調整する」だけで効果的な誘いを生み出し、アタリの出方がガラッと変わるケースも珍しくない。

①落とし込みの誘い…
着底後1〜3m底を切って暫く待った後、クラッチを切ってオモリを着底させ、再度タナ取り。

一定のペースで繰り返す。

残り100mを切ってから途中複数回の抵抗があり、ラスト30m付近でもう一暴れあれば、ほぼ本命間違いなし

サイズの大小にかかわらず取込時はタモ網のアシストが欠かせない

誘いのパターン

誘いの意味を理解し水中イメージをしながら誘いをかけよう

②タルマセ…
①の応用。オモリ着底後にクラッチは繋ぐが、すぐには底を切らず「間」を置いてからロッドを誘い上げる、ラインを張るなどして変化を与える。

混雑時はオマツリの要因となる可能性あり。

③ゼロテン釣法…
オモリを着底させたらクラッチを繋ぐが、オモリは海底を切らずにラインだけを張ったゼロテンション(弛ませっ放しではない)状態で静かにアタリを待つ。

④底トントン…
置き竿釣法の基本的な誘い。

着底後1m程度のタナを取り、ウネリによる船の上下を利してオモリが海底を一定のペースで叩く状態を演出する。

前述の「ロッドキーパー仰角調整」や「ホルダー位置の設定」で釣果が左右される事も少なからず。

⑤誘い上げ(スロー巻き)…
着底後に数m、手巻き若しくは電動超スロー巻きで一定のペースで誘い上げたらクラッチを切って着底させ、これを繰り返す。

等のパターンが。
バケカラー同様に如何に素早く当日のヒットパターンを見付けるかが釣果のカギとなる。

この金メダルをゲットしよう!!

ツノザメについて

犬吠沖、江見沖では避けて通る事のできないお約束、税金的存在のツノザメ類。

一番厄介なのはオマツリ時に同乗者の道糸を切ったり、逆に切られてしまい、以降の釣りに支障が出てしまう事だ。

道糸切れはサメの歯だけでなく、背鰭の鋭い棘、「鮫肌」での擦れも遠因となるし、そもそも細糸はライン同士の摩擦で切れてしまう可能性も大きい。

サメのアプローチはエサを振りにする、仕掛けを地味にするなどで多少軽減できても(その分アカムツのアプローチも減るが)、ハリにエサが付いている限り0にする事は不可能。

如何にサメをスピーディーに処理し被害を最小限に抑えるか、が重要なのだ。

通常オマツリは「上から順に解いてゆく」が、サメがハリ掛りしていたらそんな事は言っていられない。

仕掛けがグチャグチャニなろうが構わず、先ず「サメが掛かっているハリスをカットする」が最優先。

応用が利かない同乗者とのオマツリでアカムツ付きラインをロスとした苦い経験が事が幾度もあった。

2〜3本バリのアカムツ仕掛けは複雑に絡んでしまったら解くよりもサルカンの付け根でカットして幹とハリス付ハリに分解し「深海簡易結び」で結び直す方が余程スピーディー。

「何番目のハリに掛っていようと、一番にサメの処理」を徹底したい。

〇ツノザメのリスクと食
サメと言うと「歯」に注意が行きがち。

もちろん間違いではないのだが、ツノザメの場合一番怖いのは2基の背鰭にある剥き出しの「棘」だ。

この棘には毒があり、刺されると大きく腫れ上がるが詳しい研究が成されておらず特効薬がない。

誤って踏み付けた漁師の長靴を貫通、腫れ上がった足が抜けず病院で長靴を切り裂き、入院一ヶ月なんて話もあるので要注意。

そんな厄介者だが、食べてみると「結構イケる」。

以前女性タレントと底引網船に乗るロケがあり、船上でツノザメを食す事に。

船上で捌いた刺身には懸念されたアンモニア臭は微塵もなく、下船後立ち寄った定食屋の刺身よりも余程美味だった事を付記しておく。

背鰭棘には十分注意して捌き、生食に抵抗がある向きはフライや空揚げで試してみてはいかがか。

以上の記事は「つり丸」2020年2月15日号の掲載記事です。

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