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キハダの夏➁爆発的な効果!相模湾のフカセ釣り編

キハダの夏➁爆発的な効果!相模湾のフカセ釣り編

今年のキハダは6月下旬に相模湾沖へ回遊。8月から本格的に相模湾内に入る見込みだ!ヒット率が極めて高い、生きイワシエサを使うフカセ釣り!タックル、仕掛け、ハリス、エサ付け、釣り方を徹底解説する!

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爆発的な釣果もある!仕掛けはシンプルで、やり取りはダイレクト!!

今年は6月下旬に相模湾にキハダが回遊

今年のキハダは6月下旬に相模湾沖へ回遊。

7月中旬の時化後は新群れが追加。

相模湾内でもいくつか群れが確認されている。

8月から本格的に相模湾内に入る見込みだ。

生きイワシエサを使うフカセ釣りはヒット率が極めて高く、魚とのダイレクトなやり取りがおもしろい。

カリフォルニア州サンディエゴでも、「ロングレンジ船」といって生イワシを積み込み、泊りがけでマグロ類を狙う釣りが盛んに行われている。

エサの入手の関係から出船エリアが限定され、葉山あぶずり港と茅ヶ崎港から乗合船が出船。

佐島港、長井周辺の各港、宮川港の仕立船でも釣果が上がっている。

長井漆山港「長助丸」の漆山晃船長によれば、「キハダは平均25㎏級。定置網に入ったキハダはワタエラ抜きで25㎏あった。カツオは2~3kg級。キメジもまじるが、キハダとカツオで群れが分かれている」という。

今後は30㎏級が出る可能性も高い。

この釣りの前提条件は、エサのイワシが手に入ること。

佐島のエサ屋さんや定置網にエサがないと釣りが成立しない。

昨年は途中でマイワシが売り切れた。

エサが入手できるうち、早めの釣行をお勧めする。

生きイワシエサの釣りの流れを把握しておこう!

の釣りの流れを筆者の経験と最近の状況を踏まえつつ解説しよう。

船は早朝からエサを買いに行っている(仕立船は出船後にエサを買う場合もある)。

そして6時前後、港の入り口に船が戻ってきたら出船。

港内の澱んだ海水がイケスに入るとエサが弱ってしまう。

その前に素早く乗船する。

釣り座は散水機のある左舷が一本釣り、潮下の右舷がフカセ釣り。左舷でフカセ釣りをする場合、道糸が下へ入らないよう、エサを遠投して流す。

船内はイケスの水が常に流れ、魚が釣れたら血しぶきを浴びるので、サロペット型のレインウエアが必携。

イワシをすくう金魚用の網も重宝する。荷物はキャビンに仕舞い、予備竿も船ベリではなくロッドホルダーへ置こう。

浮いた魚を狙うので、船長や仲乗りさんが目視でナブラや鳥山を探索。

職漁船は鳥レーダーを搭載している。

潜っている反応を見つけるにはソナーと魚探が有効。

50m下の魚も水面のポッパーに出るように、まきエサを見つけた魚は一気に浮く。

パヤオや流木はシイラが多いが、カツオ、キハダも着く。

群れを発見すると、仲乗りさんが群れの先頭にエサを何度かまく。

ズバッと水柱が上がれば、「取ったぞ!」と声が響いて釣り開始。

左舷の散水機が作動してナブラを演出し、エサをまき続けて魚を船に寄せる。

魚が船に着けば、船の周りでまかれたエサを次々に捕食する。

釣り時間は1~2分の時もあれば、30分~1時間と魚が船から離れない時もある。

この間に効率よく釣ろう。

魚の食いが止まればまきエサと散水を止め、次の群れを探す。

オススメはスピニングタックル

今釣れているサイズでも、20㎏少々の魚と30㎏前後の魚ではパワーが全然違う。

キハダの強烈な引きに耐え、下へ潜った魚を引っ張り上げるリフティングパワーが竿には不可欠。

確実にキハダを釣りたいなら、ある程度強度のあるタックルを用意した方が良い。

コマセ用タックルは掛けた後は強度的に問題ないが、食わせるまでがやや難しい。

エサを流すのに時間がかかる。

サバやムロアジのような大きく遊泳力のあるエサは、長いハリスを巻ける両軸リールが有利。

しかし、イワシは20㎝以上の大羽イワシでも遊泳力が弱い。

イワシを素早く流すにはスピニングタックルが断トツで有利。

竿の候補は3つ。

8ft前後でMaxドラグ10㎏程度のツナロッドなら、ルアーとフカセ両方に使える。

長い分遠投性とタメが効き、バットが確実にマグロ類を浮かせる。このクラスなら50㎏級まで対応できる。

ジギングロッドなら6ft級で御蔵島やイナンバ、久米島のキハダに対応したもの。

ワラサやカツオをゴリ巻きできる強度がないと、魚に翻弄される。

弱い竿だと魚がいつまでも寄らない。

フカセ釣り専門に使うなら7ft級のエビングロッドが理想的。

ツナロッドとジギングロッドの中間的な長さは、やり取りがしやすい。アルファタックルと浅草釣具が共同開発した「スピニングバウト215」は、大物に実績あるMPGブランクを採用した大口径ガイドのスピニングロッド仕様。

ヒット時はルアーロッド並みの操作性に加え、MPG特有の粘りと復元力を発揮。

魚の抵抗をいなして、素早く浮かせる。

細めのハリスを使うなら一番だ。

道糸はPE5~6号をリールに300〜400m巻く

リールはPE5~6号を300~400m巻けるドラグ性能の優れたスピニングリール。

素早い回収と手返しの速さが要求されるため、ハイギアが有効。

ローギアが役立つのは50㎏以上の魚を10㎏のドラグで寄せるとき。

フカセ釣りでは、そこまでドラグを締めることは希。

リールは機械なので、価格が性能に比例する。

道糸はルアー用の8本編みPE5~6号を300~400m。キハダには300mは絶対必要。

個体差はあるが、25㎏以上のキハダは一気に200mちかく潜ることもある。

横走りなら船で追えるが、下へ潜った場合にラインキャパをケチると最初の走りでリールの糸が全部出されることもある。

そこで焦って無理に止め、ハリス切れを起こすトラブルが多い。

ハリスの太さと長さについて!

ハリスは傷に強いフロロカーボンライン。

ナイロンラインと違って経年劣化が遅く、適切に保存すれば3年は保つ。

透明度が高く、やや伸びるものが良い。

気になる太さだが、去年は18号を使う人が多かった。

一般的にはキハダ狙いなら最低16号。筆者は通常20号を使っている。

今年は大型魚の群れもいるため、キャッチ率を上げるならハリスは最低18号。

できれば20号。

エサがとくに大きいときなら22~26号もアリだ。

キハダはカツオより太いハリスでも平気で食う。

ハリスの号数を落とすより、イワシを元気なままハリに付ける方がアタリは増える。

長さは1.5m。
シイラが多い時はハリスが傷み、何度か結び直すため2m必要だが、ハリスが長すぎるとエサが流れない。

道糸とハリスの結び目が海面に付いて、初めて魚の前にエサを流せる。

コマセ釣りでは速く沈めるためビシが重くなっているが、フカセ釣りはエサを速く流すためにハリスが短くなった。

ラインシステムはPRノットやFGノットのような摩擦系で作る。常連さんは電車結びの人もいる。

エサの抵抗になる金具やオモリは一切使用しない。

ハリのセレクトと重要なエサ付け!

ハリはイワシの負担を軽くするため、13~16号のヒラマサバリやキハダのタタキバリが使いやすい。

20号以上のハリスなら「ジャイアンとキハダ」の15~16号のような環付きバリも確実に結べる(大きめのマイワシ限定)。

いずれも軸が短いショートシャンクは伸ばされにくい。

魚は金バリを好むという説もある。

エビング用のサークルフックは重すぎて不向きだ。

ナブラが見え始めたら船のイケスからエサをすくうが、欲張って入れるとエサが弱ってしまう。

海水が循環するバケツで6~7匹、循環機能がなければ3~4匹に留める。

エサのイワシは巾着網(巻き網)で獲ったものを畜養し、ある程度馴致してからエサに使用する。

現在のエサは10㎝程度のカタクチイワシの中に「中羽」と呼ばれる15㎝前後のマイワシがまじる。

外洋のキハダは貪欲。
普段はトビウオやイカを捕食しているが、5kg級のキメジでも30㎝前後のサバを食う。

20㎝級の「大羽」があればそれだけキハダにアピールするが、注意することは「太ったイワシがよく泳ぐ」こと。

痩せたイワシは泳ぎが弱く、まきエサにしかならない。

背中が黒いイワシもすぐ弱る。

丸々太って背中がグリーンがかったイワシが最上。

エサの付け方は、この釣り最大のテクニック。

魚は元気なエサから食ってくる。マイワシなら鼻掛けが手早い。

扱いに慣れたらカマ掛けや背掛けも潜りやすい。

カタクチイワシならカマ掛け一択。

孫バリを使うとオマツリしやすく、孫バリに食っても上がらない。

孫バリを使うことより、ハリを浅く、イワシのダメージが軽くなるように掛けることを心がけよう。

元気なイワシほど、よくアタる!

合図があったら素早くイワシをハリに付け、アンダーハンドで5mほど前に投入。

ベールを返したままイワシの泳ぎに合わせて道糸を送り出す。

船から離れながら下へ潜っていけば合格だ。

イワシが水面を弱々しく泳ぐ場合や、船下へ潜る場合は即座に交換。

「弱ったイワシは食わないから、元気なイワシにすぐ交換」と、つねに生きの良いエサを使うことが鉄則。

筆者の経験上、投入したイワシが船から遠ざかる間にアタリが出ることが多いが、ある程度経ってからアタることもある。

船を遠巻きにエサを取っている時は50mくらい送り込んでもいい。

フカセ釣りは波風に任せて道糸を送ってもオマツリする。

道糸が10mほど出たら、人差し指でスプールを軽くサミングし、イワシの泳いだ分だけ道糸を出す感じで流す。

一つテンヤを沈めるような感覚だ。

アタリは明確、道糸が一気に走り出す。

10mほど走ったらベールを戻し、糸フケを取って聞きアワセを入れる。

飲まれてハリス切れするような時は、キハダの重みを感じた時点で何度かアワせればカンヌキに掛かる確率が上がる。

1日で1回アタリがあればラッキーな魚なので、掛けたら確実に取りたい。

やり取りは徐々にドラグを締めていく

ヒット直後のファーストランは強烈。

初期ドラグは2~2.5㎏。

最初から5㎏以上のドラグ設定にすると瞬殺を食らう。

60号のハリスを使う久米島のパラシュート釣りでも最初のドラグは1~1.5㎏。

強めのドラグで挑んだ仲間はハリが折れたこともある。

ルアーならプラグやジグが口元で抵抗になるため、魚も弱りやすい。

ところがフカセ釣りは完全フリー。最後まで元気だ。

やり取りは攻守のタイミングが大切。

魚が走っていれば無理せずしのぎ、手前を向いたら竿を90度に立て、50mや100mでも巻き取るつもりで寄せる。

ルアー用のフィッシンググローブとギンバルがあれば長時間のやり取りも疲れにくい。

ドラグが滑っていつまでも寄らない時は、ひと目盛りずつ締め、最終的には5~7kg程度までドラグを締める。

しかし、ドラグを締めるのはハリス強度の1/4が限界。

ドラグを締めすぎるとハリス切れする。

魚が止まって、竿を起こした時にドラグが滑りっ放しは困るが、焦らずやり取りすれば上がる。

ポンピングは緩めるとハリが外れるか、魚が途中で反転して再び走り出す。

常にテンションを保つことが大事。

ヒットしたら移動しながらやり取りするため、オマツリの恐れがなければ他の人も釣り続けられることが多い。

魚は旋回しながら上がってくる。

魚の頭をなるべく上に向け、巻ける時はガンガン巻いて距離を詰める。

最後はタモやギャフで取り込んでもらおう。

個人のクーラーを船に積まない場合、マグロの尾に目印になるテープやバンドを巻き付ける。

ルアーの世界ではインシュロックが流行中。

何本か色を揃えてタックルボックスに入れておくといい。

カツオ&キメジを狙う時のタックルと仕掛けについて

カツオやキメジの群れも同じ仕掛けで狙えるが、潮によっては20号前後のハリスだと食わない時がある。

また、カタクチイワシしかない時は必然的にカツオ狙いになる。

こんな時はライトタックルが有効。

ジギングロッドやシイラロッドに中型スピニングリール、PE4号300mに12号ハリス。

とくに小さいイワシなら10号ハリスも。ハリスは1m。ハリはヒラマサバリの12~13号。

カツオが大小入りまじっている時は、マイワシに大型のカツオが食ってくるが、ナブラによってはまきエサと同じサイズのイワシでないと食わない時もある。

カツオは横へ突っ走り、オマツリしやすい。

最初の走りが止まったらドラグを3~4kgに上げて強引に寄せる。

以上の記事は「つり丸」2020年8月15日号の掲載記事です。

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