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カワハギ最強の戦略!秋を釣り切る横の釣り!東京湾 剣崎沖

カワハギ最強の戦略!秋を釣り切る横の釣り!東京湾 剣崎沖

東京湾 剣崎沖でカワハギが秋最盛期目前!最強の戦略!エサをルアーのように動かす「横の釣り」をがまかつテスター・鶴岡克則さんが解説!

「ロッドマネージメント」でエサをルアーのように動かす!秋を釣り切る「横の釣り」

秋の剣崎における水深とその戦略

関東におけるカワハギの釣りといえば、やはり剣崎沖を抜きには語れない。

湾口部ならではの潮通しのよさと根と瀬が複雑に絡み合う海底は、秋の最盛期になれば、数型ともに期待できる絶好のポイントだ。

競技会で上位入賞を目指すエキスパート達も足繁く通い詰める本命場所である。

「初秋のころは、まだ夏の釣りの延長なので、15~20mの浅場で25㎝超の大型を中心にトップでも5枚前後という拾い釣りが続きます。それが水温が下がるにつれて数が伸びていき、狙う水深も20〜30mになってくれば秋本番。さらにカワハギが落ちて狙う水深が35mぐらいになるまでが秋の最盛期ですね」とは、がまかつテスター・鶴岡克則さん。

ただし、釣果の上昇に比例して、ポイントを攻める釣り人の数も増えてくるので、カワハギが群れを作る時期とはいっても一筋縄ではいかない。

「それでも、カワハギは必ず船の下にいるので、たとえ大半の人が釣れない渋い時間帯でも、本当に微妙な誘い方や仕掛けの違いで本アタリを出すことができます。だからこそ、剣崎沖は攻めがいがあるんですよ」という。

魚数が増えてくるから、釣り方の「引き出し」に比例して数が伸びるのが秋のカワハギ。そのための重要なキーワードが「ロッドマネージメント」だ

剣崎沖=根の中での「横の釣り」の意義

根の周りや瀬の上を釣る剣崎沖では、当然のことながらオモリを船下におろす「縦の釣り」が主流だ。

だが、鶴岡さんは、そんな剣崎沖でも仕掛けを20m以上投げて「横の釣り」を多用する。

「まず、“横の釣り”は、単純に縦の釣りで届かない場所を釣れます(笑)。それ以上に、海底に対する仕掛けの角度が違うので、縦の釣りとは違うエサの見せ方ができるでしょう?カワハギを釣るためには、やらないわけにはいかないですよ」と鶴岡さん。

これを聞いても、根掛かりを恐れてなかなかやれない人もおおいだろう。

だが、剣崎沖でも着底=根掛かりするような超荒根は、それほど多いわけでもないそうだ。

「自分の感覚では、高低差が2m以内の根なら、感度の高い竿と安定感の高いオモリを使って、仕掛けを必要以上にたるませなければ、根の表面をなぞるように探ることも可能ですよ。投げることを繰り返していると、海底の形状も見えてきます。水深が20m前後までの場所では、特に効果的ですよ」と鶴岡さん。

ただし、海底の高低差が3m以上ある場所では、仕掛けが(最悪の場合は道糸の途中で)根に引っ掛かってしまうので、飛距離は10m以内にとどめるそうだ。

仕掛けのチューンとロッドマネージメント

終日、つねに変化する最適解を探すのが現在のカワハギ釣りだ。

上の図は、鶴岡さんの仕掛けのチューニングで、スプリットシンカーの有無や位置、重さで、カワハギを呼ぶための「誘いの質」と食わせの間になる「エサの静止~沈下」の速度を変える。

「“エサをルアーのように動かす”ことが一番大事なので、一投毎に仕掛けを微調整することもありますよ」とか。

ここに竿を変える「ロッドマネージメント」が加わることで、これまで釣れなかったカワハギが獲れるのだ。

「手感度が高い竿ほど、細かく切れのいい誘いができるしカワハギの活性がわかりやすい。秋の釣りなら、状況をつかむために硬い竿からサーチ。“横の釣り”だからといって、つねに軟らかい竿が正解とは限りません。これで食い込みが悪ければ、竿を軟らかくしていきます。竿を変えれば同じ仕掛けでも誘いの質が変わりますからね」。

愛用の「がま船シーファングカワハギ」は、バランスのいい硬・中・軟の3つのアクションで、完璧な「ロッドマネージメント」を実現してくれる布陣なのである。

3本のロッドを使い分ける

シーファングカワハギは、軟調の179SS(センシティブセンサー)、中調の176AR(オールラウンド)、硬調にあたる174AC(アクティブコンタクト)の3モデルがあるが、鶴岡さんはロッドのアクションでエサの演出を変えるためにもこの3本を持参して使い分ける

最適な食わせの間に繋げるための誘い

「誘いは、カワハギにスイッチをいれて、エサを食う気にさせるための作業です。活性が悪い時は、誘いが気に入らなければエサに見向きもしないこともあります。本アタリが出るのは、動いていたエサが止まってから、エサの重みで沈んでいく間です。どんな釣り方をしていても、これを常に意識してください」。

活性を探るのは、投げた仕掛けが沈んでいくときから始まる。

浮いているカワハギが沈下中の仕掛けを追尾してくるからだ。

「リフト&カーブフォール」でもこれは同じで、リフト~カーブフォールの間に触りが出れば、高活性で浮いている=仕掛けを追う距離も長くなる。

「追わせれば、その分だけカワハギも興奮するので、アタリも強く出ます。誘い~うまく下を向かせてやればかなり掛けやすくなりますよ」。

エサをとられれば誘いは合っている証拠なので、あとは食わせの間の演出を変えよう。

だから、鶴岡さんは、「叩か」ない。

竿の操作にスプリットシンカーを打つ位置、枝スの位置も変えることで、見せ方と食わせの間が変えるのだ。

がまかつ/競技カワハギは、縦の釣りではハゲ系の「速攻」、横の釣りではセイゴ系の「AT」やカイズ系の「くわせ」を使うのが基本。ベテランクラスは、この3種を取り混ぜて仕掛けを組むのが常識化している

本アタリを増やす効果的な小技

誘いの強弱や「ロッドマネージメント」は、釣技の根幹だが、さらに細かい「ちょっとした小技」が、大きく釣果を左右することもあるのがカワハギ釣りだ。

「そういう小技で、オススメしたいのは、エサの添加剤です。アサリが締まって使いやすくなるし気温の高い日でも傷みにくくなります。自分は、マルキユー/ウマミパワーをよく使いますね。エビとイソメ風の2種類を常備してアサリに添加します。海水でぬめりを取っただけの添加材無しも含めて3種類のエサを使い分けて様子を見ます」。

もちろんこれは外道も寄せるが、その代表でもある厄介なキタマクラのタナが分かれば、秋の盛期は、その上にカワハギがいるケースが少なくないので、状況も早くつかめるメリットもある。

「もう一つ覚えておきたいのが、オモリカラーの使い分けです。個人的にはピンクが万能ですけど、水色によってパールやゴールドがハマることもあるので常備しています。自分の中では、パールが派手系、ゴールドが地味系のイメージで使い分けています。オモリの色が変わるだけで明らかにアタリの出方が変わる時がありますよ」とか。

ちなみに、取材当日に竿頭なった、鶴岡さんの釣友・内藤さんは、がまかつ『競技カワハギ・ヒラ打ちシンカー』の蛍光オレンジに変えたとたん3連発。

1枚はなんと激渋の状況下で2m底を切った置き竿でも釣れた。

オモリのカラーは、けっして侮れないことは覚えておこう。

オモリのカラーにも注意

内藤さんが終盤に連発したきっかけとなったのが、がまかつの『競技カワハギ・ヒラ打ちシンカー』の蛍光オレンジ。この釣りでオモリは最大の集魚パーツなのだ

【東京湾 剣崎沖】カワハギ釣行レポート

秋最盛期はもう目前だ!数・型ともに期待できる!

鶴岡さんのシーファングカワハギを拝借して攻める内藤さん。174ACを使って2枚追加で竿頭になったのは流石だ

今日で10連続釣行だという「横浜皮ハギ研究会」の内藤さん(神奈川県・横浜市)も28㎝の大型をキャッチ。終盤に追い上げて当日は竿頭となった

船中最大の32㎝を仕留めた長永さんは、タタキながらの誘い下げ→ゼロテンのステイにこだわって攻めた。「今日は、硬い竿に変えてから反応が変わりました」とか

大型が揃うため、唇に掛かると口切れでバラシもある。掛かりが悪そうなら迷わずタモを出す。ベテランはマイネット持参がお約束だ

カワハギの本場所・剣崎沖は、秋になれば数型ともに期待できる好ポイント。取材時にも32㎝の大型が浮上。価値ある1枚を仕留めたのは右トモに座る長永さん(神奈川県・横浜市)

がまかつテスター・鶴岡克則さんは、根周りのポイントでもタックルの感度を活かして果敢に「横の釣り」で攻め良型を引き出す

179SS(センシティブセンサー)に変えて狙い通りの1枚。激渋の時期だけに「今日は取材のプレッシャーがあったから、本当に嬉しい1枚です(笑)」と鶴岡さん

左トモに座った小柳さん(東京都・中央区)は、鶴岡さんと同じトーナメンター。新調したロッドを使ってロングハリスの横の釣りで着実に枚数を重ねる

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・久比里「巳之助丸」

カワハギのメッカともいえるのが剣崎沖。

競技会の舞台でもあり、ここを征するものはカワハギを征するといっても過言ではない。

「9月も中旬になれば、数が伸びてくるよ。夏に上がる大型は、年々増えているから秋も期待できそうだね」と「巳之助丸」の臼井浩喜船長。 
 
8月下旬のロケ当日は、がまかつテスター・鶴岡さんを筆頭にいずれ劣らぬ4名のベテランが乗船する見ごたえのある展開となった。

「今日は、難しい釣りになりそうなので、一番手感度が高い、シーファングカワハギの174ACから始めて、アタリの出方や根を細かくつかんでから、食い込みが悪ければ、軟らかめの179SSにスイッチしてみます」と鶴岡さん。
 
そう、いまのカワハギ釣りを最適化するには、ロッドマネージメントが最強の戦略。

当日も全員2~3セットのタックルを使い分けていた。

なお、根周り=「縦の釣り」が剣崎沖のイメージだが……。

「高低差が2m以内の根なら、ロッドの感度を活かしてオモリをコントロールすれば、横の釣りも十分可能ですよ。自分は剣崎でもガンガン投げて探りますよ」と鶴岡さんはいう。

当日は、水深15~20mを釣ったが、その言葉通り、根を見つけたら細かく丹念に釣り、ご覧のように良型主体に3~5枚。

9月中旬には、この数がさらに伸びて秋の釣りが開幕していることだろう。

以上の記事は「つり丸」2020年10月1日号の掲載記事です。

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