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【相模湾】コマセに反応良好!デカキハダ炸裂!最新攻略法!

【相模湾】コマセに反応良好!デカキハダ炸裂!最新攻略法!

相模湾のキハダ・カツオが本格化!今年の魚は仕掛けを避けていく!合図があったら即投入が絶対!!前アタリのメカニズム!剣崎松輪港「一義丸」立川船長の最新攻略法を紹介!

合図があったら即投入が絶対!! 前アタリのメカニズムも解説!

今年の魚は仕掛けを避けていく…

例年よりもひと月ほど遅れて本格化した相模湾のキハダ・カツオのコマセ釣り。

多少のムラはあるものの、カツオは小型ながら連日絶好調、キハダは一日船中1〜2本程度キャッチされ、昨年があまりにもよかったためにこれでは渋い印象があるかもしれないが、キハダ釣りと考えればまずまずの釣果となっていると言える。

さて、今回取材した剣崎松輪港「一義丸」の立川弘樹船長によると、今年の状況は「群れはいくつかいるんですが、どれもそれほど大きくはありません。ただ、今後潮次第で状況が変わる可能性は十分にあります。そして、今年は例年以上に、なかなか素直に釣りをさせてもらえないことが多いです」という。

詳しくは後述するが、魚が仕掛けをメチャクチャ避けていく、という。

では、どうしたらよいのか…?

そこでここでは、「一義丸」の立川船長に、今年の傾向と最新攻略法を教えてもらった。

道具や仕掛け、基本の釣り方など基礎的なことは今シーズン何度か紹介しているので、今回は、キハダの釣り方をメインにしつつ、随所で道具などを補足的に紹介す方法で解説してく予定。

それゆえ、カツオ・キハダ初心者向けというよりは、多少この釣りの経験がある人向けの内容であり、突然仕掛けの話になったり、釣り方になったり、竿の話になったりするので、予めご了承いただきたい(道具や仕掛けの詳細はイラスト参照)。

ビシは重め、合図があったら即投入!

9月中旬現在の狙い方は、シーズン初期の定番であるストップ&ゴーの釣り、もしくは追っかけと呼ばれるスタイル。

カツオの下にキハダがいたりいなかったりといったイメージだという。

船は右から左から次々と群れの進行方向に先回りして仕掛けを投入していく。

だが魚は、前述のように今年は仕掛けを避けていく傾向がかなり強いという。

「もうプロボクサーみたいですよ。船と船の間を綺麗〜に縫っていきます。四方を船で囲まれた場合は、その場から動きません。かなり手強いですよ。それで、たまたまタイミングよく魚が動いた瞬間などに、カウンターが決まって掛かるというイメージです。したがって、投入の合図はギリギリで出します。ちょうど乗船者のみなさんがコマセを振ってタナを取ったときに群れが来るタイミングです。それでも避けられるぐらいです。だから、ビシは重い物を推奨しています」

具体的には、一義丸ではビシは100号以上で、130〜150号を使う人が多いという(船宿によっては決められている場合もあるので、釣行前に必ず確認のこと)。

したがって、釣り方で“絶対”なのは、「合図が出たらすぐに、そして確実に投入」だ。

状況によっては「投入が遅れたら仕掛けを入れないでください」と船長から指示が出るぐらいだ。

というのも、ビシは指示ダナプラスハリス分沈め、そこからコマセを振っていく。

ハリスが6mであれば、指示ダナプラス6m沈めるということである。

勘がいい方はお分かりだと思うが、船長はみながタナを取ったタイミングで群れがちょうど仕掛け付近に来るように合図を出しているのだから、投入が遅れるということは、タイミングによってはすでにタナを取ってアタリを待っている付けエサのところにビシが上から落ちて来るということである。

当然、キハダはビックリするだろし、警戒するだろう。

群れは仕掛けを避けていくに違いない。

コマセのまき方は、“下の方で集中的に”シュッ、シュッというイメージで2〜3回素早く行う。

その後はただ巻き上げるだけでタナに合わせる。

前述のように、船長はキハダがちょうど船下に入って来るであろうタイミングで仕掛けの投入の合図を出すので、魚は目前まで来ていると考える。

そのときに集中的にコマセがまかれた空間内に付けエサを入れておくイメージである。

寄せるためのコマセではなく、食わせるためのコマセワークだ。

プラビシの窓は、上は半分から2/3開け、下は2〜5㎜ほど開ける。

取材当日に26㎏のキハダを釣った弦巻海謙さんの釣りを見ていると、投入も早ければコマセを振るのもタナに合わせるのも早かった。

ちなみに、カツオの場合のコマセの振り方は、「タナで止めて、同じところでまきます」(立川船長)

タナは、キハダの場合は40m前後で、カツオは20m前後である。

一義丸」では、ビシは100〜150号。130〜150号を使う人が多い

前アタリとよく言われるが、いったいどんなもの?

釣り方は、いまやアタリ(前アタリ)があったら即アワセが基本だ。

ビューンと走ってから「あ、食った!」と対応していてはハリを飲まれることが多く、とくに魚がキハダの場合はほぼハリス切れとなってしまう。

「ハリスが切られるのは、飲まれているか、サメのどちらかです」と立川船長も言う。

前アタリは、“モゾモゾ”とか“コン”という感触で表現されることが多く、竿先がピクピクと小刻みに動くなど物理的に確認できることも多い。

なぜこのような前アタリが出るのか、立川船長が教えてくれた。

「ハリスやハリが付いたエサを食ったとき、魚にとっては瞬間的な違和感があります。イヤなんです。だからキハダは(カツオも)すぐにその場で止まって口を開け、頭を振ってそれを出そうとします。ガバガバという感じです。これが前アタリと言われるアタリです。あれ、誰かとオマツリしちゃったかな?という感じの感触です。このときにアワセを入れて、掛けます。もし、前アタリでアワセを入れなかった場合は、キハダは口を硬く閉じて一気に走ります。口は硬く閉じるのでネムったハリを使っていたとしても出て来づらく、ハリスが歯に当たるのでそれでハリス切れです」

ユーチューブの動画で、マグロが水中でエサを捕食するシーンをご覧になったことがある方もいると思うが、マグロは止まったエサを捕食するときは下からゆったりとモワンという感じで大きく口を開けながらエサを丸飲みにし、下へと潜っていく。

これが実際に船の下でも起きていると想像できる。

ただ、このような捕食をするのは、ハリスやハリがないとき。

ハリスやハリが付いたエサを食ったときは、そのような動きにはならず、立川船長が言うような口を開けて頭を振るという行動を起こす。

また、キハダがガバガバとやる際、あんなにも大きな魚がそんなに急には止まれないだろう…と思う方もいるかもしれないが、水中の魚はかなり俊敏だ。

人間の想像を遥かに超えた動きができる。

しかも、コマセなど止まった(浮遊した)エサを食うときのマグロの泳ぐスピードは、かなりスローである。

小魚を追っているときは違う。

いきなり止まったり、向きを変えたりできているハズである。

だからこそ、あのような“前アタリ”が出るのだ。

ちなみに、今期2釣行連続でキハダをキャッチしている弦巻さんは、今回のキハダのアタリとアワセについて「モゾモゾとアタリがあったら、前回は2回アタリがあって、そのうちの1回はそのままアワせたら外れてしまいました。そこで今回は、少しリールを巻いて道糸を張ってからアワせたらガッチリ掛かりました」とのこと。

多少の臨機応変な対応も必要のようだ。

魚を船上に上げたらハリが外れてしまったので写真はないが、弦巻さんのハリはキハダの口のカンヌキにガッチリと掛かっていた。

ラインを出せば、釣り人がキツくなる

アワセを入れたら、キハダはもの凄い勢いで一直線に走る。

ファーストランだ。

このファーストランはとりあえずは止まるまで走らせるのが基本。

だが、走らせればその分だけ道糸を回収しなければならず、長時間ファイトになれば今度は逆に釣り人がキツくなる。

さらに、サメにヤラれる確率も高くなる。

したがって、走らせはするけれど、極力走らせないようにすることが大切だ。

そのために重要なのが、ドラグ調整である。

「ドラグは強すぎず、弱すぎず、です。ズルズルはダメです」(立川船長)

ちなみに前出の弦巻さんは、26㎏のキハダをたったの5分でキャッチした。

走られた距離は、こちらもなんとたったの5mだったという。

「そんなに大きくないと思ったので、ドラグをすぐに締めました。ガチガチに近かったと思います」と弦巻さん。

これは極端な例としても、最小限しか走らせなければ短時間で釣り上げられるということだ。

ドラグの初期設定はおおよそ4〜5kg程度でよいだろう。

ファーストランの後に、状況に応じてそこから締めていく。

ただ、ガチンコに近いファイトを行う場合は確実なノットと強いハリス、そして強くて曲がりのバランスが取れた竿が必要だ。

現在のコマセキハダ釣りはこのようなスタイルゆえ、アタリを待つときは道具は終始手持ち。置き竿はNGだ。

それゆえ竿は、長さは155㎝から長くても180㎝で、しっかりと曲がりつつもバットは強く、バランスのよさと感度が必要となる。

確かにどんな竿でもキハダは釣れるかもしれないが、本気でキハダを狙うなら専用モデルを用意したほうが近道である。

感度のよい竿は、テンビン、ビシ、クッションゴムがあっても、はっきりと前アタリが分かる。

みんなで協力して、常に何かを考える

最後は、立川船長からお願いとアドバイスだ。

「この釣りはみんなで協力して釣ることが非常に大切です。投入、タナに合わせるタイミングはもちろんのこと、誰かに掛かったら仕掛けを上げるということも大切です。隣の船で掛かっても上げるぐらいの気持ちの余裕があってもいいと思います。実は船団の中でも、船と船が協力し合って釣っています。魚があっちにいった、じゃあ、◯◯丸はここに入って!こっちはその向こうから回り込むよ!といった感じです」

この釣りは船同士が我先にとバトルを繰り広げているような印象だが、実は逆なのだ。

キハダは船中1〜2本程度となれば他の釣り人は確かにライバルかもしれないが、それ以前に仲間でもあることは忘れてはならない。

「この釣りは、まだまだ進化の途上です。これからもどんどん変化していくと思います。釣りをしているのは釣り人で、船長はそれをサポートして見ているだけです。ですから、お客様からの生の情報が一番貴重であり重要なんです。一緒にこの釣りを作っていきたいと思っています。ですから、一義丸では遊動テンビンもクッションゴムもOKです。まだ正解はないんです。常識の範囲内で、どんどんいろんなことを試していただきたいと思います。釣る人は、常に何かを考えて釣りをしています。何よりも、釣る人は常に集中していて、絶対に諦めませんね」

今年はキハダを釣ったらヒーロー。

立川船長が教えてくれた攻略法を参考に、ぜひ貴方がヒーローになっていただきたい。

【相模湾】デカキハダ炸裂!釣行レポート

今年は釣ったらヒーローだ!状況によってはカツオも!

短時間で寄せられたキハダはまだ元気いっぱい。緊張の瞬間だ

慣れたやり取りで26kgのキハダをなんとたった5分で釣り上げてしまった。竿はコマセキハダ専用または泳がせ用がベスト

前アタリを取って即アワセする釣り方ゆえ、道具は終始手持ち。竿はバランスと感度が重要だ。/弦巻さんは剛樹の「マジックバイトSR17」(プロト)と「相州江之島」の22号を使用

アミゼスの仕掛けは弦巻さんオススメ

弦巻さんの付けエサはダイワのリアルオキアミとオキアミの抱き合わせ

キハダ釣りは“運”の要素も強いが、もちろん運だけでは大型キハダはキャッチできない。剛樹二代目社長として修行中の弦巻海謙さんは、2釣行連続でデカキハダキャッチ!

石塚さんはエビングでキメジ

コマセに反応良好!!チャンスだ!

剛樹テスターの本多裕二さんは、1発目のアタリは5分ほどで海面まで上げるも、船長がオマツリをほどいていたためタモ入れができなかった。ところがサメの気配を感じたため、本多さんは再び100m以上ラインを出した。2回目のランディングを試みるも、なんと海面バラシ…。30kgオーバーだった。

25kg!!次のアタリでキャッチしたのがこのキハダだ!

コマセキハダ初挑戦、レンタルタックルで見事にキャッチした吉井さん。このとき右の写真の八島さんとダブルヒットだった。乗船者全員の協力があったからこそ獲れた2本だ。この釣りは、オマツリも多い。みんなの協力が重要だ!

市原さんの初キハダは32.5kg!

9月中旬に行った2回目の取材、一義丸ではなんと船中4本ものデカキハダをキャッチ!

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・剣崎松輪港「一義丸」

「 今年は釣ったらヒーローですね。ゲーム性が非常に高いです。それは魚がいないというわけではなくて、魚が船を避けていく傾向が強いので、ただ漫然と釣りをしていては釣れないということです。実際、一日一船1〜2本ぐらいヒットしていて、いいときは5本ぐらいキャッチするときもあります。ぜひチャレンジしていただきたいと思います。ちなみにカツオは、ムラはありますが概ね好調ですよ!」と話すのは、剣崎松輪港「一義丸」の立川弘樹船長だ。

取材は9月中旬。

相模湾中央部の大磯沖には大きな船団が3つほど形成されていた。

ときおり船体上部に設置された回転灯が点灯する。

大型キハダがヒットしたことを周囲の船に伝えているのだ。

「あ、デ カキハダをヒットさせた!」と周囲の船からは注目の的。

まさに“ヒーロー”なのだ。

「明らかにコマセに反応している魚が多くなって来ました」と立川船長。

今年はキハダを釣り上げたらヒーロー!

ぜひ貴方もヒーローに!

以上の記事は「つり丸」2020年10月15日号の掲載記事です。

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