今シーズンは開幕から好調! パターンにハマれば連発もある。ジャンボサイズも期待大!


嬉しい一荷!

当日最大は31・5㎝!

これは30㎝!

飯田さんも良型ゲット!

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・鴨居大室港「五郎丸」。
今年の夏から秋のカワハギは、各地で好調の報告がしばしば聞かれた。東京湾・竹岡沖もそのうちの一つだ。
鴨居大室港「五郎丸」は10月3日からカワハギ乗合を開始し、開幕から竹岡沖を狙っている。カワハギ船を担当する山口隆幸船長は「今年の竹岡沖は、昨年より断然いいですよ!! 数もそれなりに出ていますし、サイズもいいのが上がっています。この前は34㎝なんていう大型が釣れましたからね」と話す。
取材当日はカワハギ名手の飯田純男さんに同行してもらった。飯田さんは状況を的確に判断して、釣り方や仕掛けをいろいろ変えてアプローチ。コンスタントにカワハギを掛けて27枚で竿頭に輝いた。船中では31・5㎝と30㎝の大型が取り込まれたほか、30㎝に迫る良型も数枚取り込まれ、まさに山口船長のコメントどおりになった。
山口船長によると、そろそろ港から近い鴨居沖も狙うようになるという。好調な竹岡沖にくわえ、鴨居沖も加わり、ますます楽しみだ!
竹岡沖の狙い方

根掛かりの少ない場所では、飯田さんはキャストして広範囲を探っていた!

大型は無理せず、タモで取り込もう。

集寄はオモリの上に付けることも!

水中ライトも有効。

キャストするときに飯田さんがよくつけるというガン玉。付ける位置によってアタリの出方や仕掛けの動きが変わる。

飯田さんは釣り座のタナに、替えバリをつねに用意していた。

エサのアサリはまとまるように付けるのがコツ。

竹岡沖は砂地に根が点々としているのが特徴です。初めの一投は船の下もしくはチョイ投げでカワハギがどのくらい居そうか様子を見ます。
カワハギが海底にたくさん居るであろう状況では、仕掛けを寝かさないことが大事です。テンションを掛けずに弛めれば弛めるほどアタリが伝わりにくくなり、その間にエサはものの見事に完食されてしまいます。
このような状況では着底後すぐに糸フケを取り、仕掛けにある程度テンションを掛けて手感度と目感度で微妙なアタリを取るようにします。
仕掛けはフロロの幹糸で集寄や中オモリは付けずに探った方が、アタリをダイレクトに感じることができると思います。このアタリとは手に音として伝わります。簡単に言うと糸電話の振動です。
表現としてはロッドを握る掌に「カサカサ、ゴソゴソ、サワサワ」といったような、ラインが何かに擦れるような感触です。この手感度を「音」と呼びます。
糸電話も糸がたるむと声が聞こえなくなるのと同じで、釣りも糸がたるむと伝わらなくなります。この調整はロッド操作、リールのサミング、クラッチのオンオフで行います。ステファーノシリーズのリールには「S─タービンハンドル」が搭載され、これらの操作がとてもスムーズです。
また、集寄や中オモリ、ガン玉はアタリを大きく伝える増幅器の役割もあります。カワハギがエサを吸い込んだ時に動いて道糸を動かし、「音(振動)」として手感度、目感度が大きくなります。
この「音」に敏感なロッドはカーボントップのステファーノシリーズでしょう。他の素材より間違いなく「音」が速く伝わります。
状況によってはグラスソリッドのビビットトップ採用の「ステファーノ攻 SS175」のゼロテン調子もおすすめです。手感度はもちろんですが、目感度も驚くほど大きく出るので、カワハギ釣りの幅が広がる一本です。
とにかくよくエサを取る状況の時はタナを探るのも効果的です。探り方については後述の腰越沖の攻め方を参考にしてください。海底まで落とさないこと、アタリの出と掛かるまでが早いことなど数釣りに非常に有利です。
以上の記事は「つり丸」2017年11月15日号の掲載情報です。
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今シーズンの竹岡沖は良型ヒットが目立つ。