ワッペンも出だしてゲーム性もアップ。いよいよシーズン本番だ!


このサイズのワッペンも増えてきた。あっという間にエサはツルツルテンにされることもあるが、狙って釣る人もいる。

ポイントは浅場主体で引き味も楽しい。

最大は29㎝。ワッペンの後に良型が食ってくるようだった。

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・腰越港「多希志丸」。
「すごい多いという年ではないけど、毎日まずまず安定して食っていますよ。ワッペンも出てきたので、スピーディーな展開になっています」と、腰越港「多希志丸」の鈴木雅則船長は言う。
このエリアはポイントが港から近く浅場主体。小さい根周りから砂地まじりのポイント、さらにカジメの林の周りで釣るなど変化に富んだポイントでファンを楽しませてくれている。水深は10月下旬に入っても10〜20mほど。水温は24度前後といぜん高い傾向にあるが、それでもトップは30〜50枚ほどをキープ。
すばしっこく動き回るワッペンは、音もなくエサをかっさらっていくが、うまくハマれば連チャンも可能だ。ワッペンをかわすと良型も食ってくる。
今後、水温が下がれば、良型の数釣りもさらに楽しめるはず。いよいよ本番だ。
腰越沖の狙い方

別売りのエサは冷凍。塩でしっかり締めてから使おう。

ハリはエサのサイズに合わせて使い分けよう。ワッペンも増えたが大きめのハリのほうが食いがいいようだ。

外道も釣れるので魚ばさみやハリ外しも持参しよう。

ポイントは航程10〜20分ほどの近場主体で釣り時間もたっぷり。

ワッペンが増えてきたので、タタキ釣りが有効。

この日はトップ35枚だった。

東京湾、相模湾のポイントのなかで、最も海底形状に変化のある釣り場だと思います。砂地、岩礁、海藻など、一日のなかで変化の富んだ釣りを組み立てるには「探見丸」がとても役に立ちます。
画像を見れば、平坦な砂地、起伏のある場所(根)、ボトムラインより上がった海底のようなラインは、カジメなどの海藻地帯などが一目で判断できます。
砂地狙いは根掛かりの心配がないので、集寄や中オモリ、ガン玉などを使用した海底メインの釣りでも安心です。
起伏のある場所は仕掛けを置いた状態が長いと、根掛かりが頻繁に起きてしまいます。
海藻のポイントは、オモリを底に置いて誘ってもカワハギへのアピールができません。誘う時は海藻の高さにもよりますが、1m以上オモリを上げて誘い、エサをアピールします。この時の竿はステファーノMH、H、HH、HHHなど硬調子。そして道糸に接続金具なしでPE幹糸仕掛けを直接付けて、さらに感度優先の釣りを試してください。間違いなく新感覚のアタリを体感できるはずです。
海藻のポイントや上のタナを探るときの釣り方は、オモリが着底したら竿先を海面ギリギリまで下げて、糸フケを取り竿先を上げることでオモリが海底から上がります。ここからゆっくり聞き上げるもよし、叩き上げるもよし、ユサユサ誘い上げるもよしでアタリの出るタナを探ります。
この誘い方でタナを見つければ、次の投入でどの位置でアタリが出たか分かるので釣りが楽になります。もし竿先が高い位置でアタリが出た場合は次の投入時、竿先を下げた所から道糸を1mほど巻き上げて釣ればアタリに対してアワセやすくなります。アタリは誘ってる最中や止めている時でも「音」の手感度から目感度になります。
この時、釣り人は手がアワセの方向へ行ってしまいがちです。我慢すると穂先からオモリのテンションが「フッ」と消え、エサの付いたハリを吸い込んだ瞬間が必ず分かります。この時に聞きアワセを入れれば「ガガガっ」とハリ掛かりします
PEラインのマーカーを見てタナを覚えることも大切ですが、「探見丸」で浮いたカワハギの反応がわかればさらに楽しくなります。まずはカワハギがタナで釣れた時の反応を覚えてください。反応の出ている時はタナ狙いで釣り、反応がなくなったらゼロテン、マイナス、集寄の釣りなどに切り替えます。
慣れてくればサバフグの群れも反応でわかります。サバフグ反応が出ている時はキャストしてかわすか、少しの間、仕掛けを入れるのを止めて休憩などもいいかと思います。
砂地やツブ根のポイントは竹岡沖の攻め方と同じですので、そちらを参考にしてください。
以上の記事は「つり丸」2017年11月15日号の掲載情報です。
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水温はまだまだ高く群れが固まっていないが、連日トップ30〜50枚ほどの安定釣果が続いている。