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魚との 対話が楽しい伝統の釣り!内房のシャクリ マダイ

魚との 対話が楽しい伝統の釣り!内房のシャクリ マダイ

昭和の時代から変わらぬ姿で続いている、エビエサのマダイ釣り。内房地区では手バネ竿を使うのが昔ながらのスタイル。その伝統を現代に受け継いでいるのが上総湊港の「とう市丸」だ。

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温故知新! 昭和、平成、令和と続く伝統の釣り ぜひ一度味わってほしい! 手釣りのタイの引き

昭和の時代から平成、令和と年号が変わっても、スタイルを変えずに続いている釣りがある。

東京湾、内房のシャクリマダイがその釣りだ。

竿を使わず、直接糸を掴んでやり取りするマダイは、私が沖釣りにのめり込む原点になった釣りでもある。

指先から伝わるマダイの小気味よい引きを久しぶりに味わいたい、と向かったのは上総湊港の「とう市丸」だった。

手バネのほかひとつテンヤやタイラバもOK

伝統的なシャクリマダイ釣りだが現在は手バネ竿だけでなく、ひとつテンヤのタックルやタイラバで釣る人も増えているという。

どの釣り方も船の流し方は同じなので、好きな釣り方で楽しむのが現代風というわけだ。
 
この日はひとつテンヤで釣る人が2人、タイラバが1人、手バネが私と船長を含めて3人だった。

私は船の貸し道具を使わせてもらう。

「とう市丸」は2隻の船を出している。

マダイ船の舵を握るのは四代目の吉野泰次朗船長。

そして五代目の太実男船長はこの日はカワハギ船の担当だった。
 
この日の集合は6時半とゆっくりめ、エサのエビが配られ、朝日を浴びながら凪の海を沖へと向かった。
 
最初のポイントは航路脇で、指示ダナは30ヒロ(48m)だった。

これは竿先からテンヤまでが30ヒロということなので、道糸のマークでタナを取るときにはハリスの長さを加味してやらないといけない。

ハリスが6ヒロだったら、道糸は24ヒロ出せばいいということになる。

「とう市丸」の貸し竿の道糸にある30ヒロ(黄色マーク3つ)の目印は、ハリスも含めての長さで、指示ダナと目印を同じに合わせれば良いので簡単だ。

初めて手バネのシャクリダイ釣りをする人はこの糸の目印によるタナの合わせ方をよく覚えておこう。
 
ひと流しめ、私がまだ道糸を繰り出し終えないうちに、後ろから「食った!」との声がした。

タイラバの釣り人に何やら大物が食ったようだ。急いで自分の糸を手繰り上げてカメラを手にした。
 
着底後すぐに食ってきたようだ。竿は満月に絞り込まれ、リールから糸がジリジリと出ている。

マダイだったら相当に大きいが、何度も底に戻るタフネスさは青物っぽい感じもする。

浮いてきたのはワラサだった。

内房のシャクリマダイ。短い竹の手バネ竿でシャクり、手釣りでやり取り。魚との対話が楽しめる釣りだ

伝統的なエビエサのマダイ釣り。ゲストも多彩で楽しい

ポイント移動が奏功!本命マダイが連発!

ワラサの後にはカサゴが数匹上がったが、満潮の潮止まりとなりいっときアタリは途絶え、船長は鴨居沖へ移動。

「ここは3日前に5枚上がった場所だよ」と吉野船長が教えてくれる。
 
最初にアタリがあったのは私だった。

シャクり上げた瞬間に竿先がグイッ!と引っ張り返された。

糸を手にして素早く手繰る。

3㎏を超えるマダイだと根掛かりのように糸が止められるが、そうではなく手繰る途中でゴンゴン!と魚が首を振る感触が伝わってきた。

これは小ぶりなマダイの引きの特徴だ。

手に伝わる魚の引きを楽しみながら上げたのは500gのマダイだった。
 
ひとつテンヤの釣り人にもアタリが到来、ホウボウやテンスが釣れあがる。

根に差し掛かるとトラフグやマハタも顔を出した。
 
そして、下げ潮が動き出すと好調にアタリを出し始めたのは吉野船長。

流し替えのたびに食わせて、3枚のマダイを釣り上げた。

サイズも1㎏ほどの食べ頃サイズだ。
 
船長の誘い方を見ていると、ゆっくりと優しく竿をシャクっている。

冬場の低水温期には、激しくエサを動かしてアピールするより、スローな動きの方が良いようだ。

私も真似をしてゆっくりと誘うが、掛かってくるのはカワハギやサバフグと本命マダイは最初に釣った1枚だけで終わってしまった。

故き釣りを温ねて、新しき釣りを知る

かつて、マダイは手で釣り上げてこそ醍醐味がわかる、と考えていた頃があった。

手繰ってアワせるときの期待感、疾走する魚に糸を送って耐えるときの緊張感、自らの手で引きをいなして釣り上げたときの達成感は、この釣り独自のものだ。

大原ビシマ釣り、鴨居テンヤ釣りと各地にもマダイの手釣りは存在したが、現在乗合で気軽に楽しめるのは内房のシャクリ釣りだけになってしまったのには寂しさを感じている。
 
読者の中に、歴史好きな方、レトロなものに価値を見出す方がいらしたら、一度この釣りを経験してみることをおすすめしたい。

けして難しい釣りでもないし、道具を新たに購入する必要はない。

船の貸竿を使っても十分にこの釣りの魅力は味わえる。

「故きを温ねて新しきを知る」、ことができれば、読者の方々の釣りの楽しみを広げられるかもしれない。

内房 シャクリマダイ 釣行レポート

手バネのほか ひとつテンヤ タイラバもOK

伝統釣法、内房のエビエサのシャクリマダイ。手バネ竿でシャクリ、糸を手で手繰ってやり取りする、その釣趣は格別だ

船長も操船しながら竿を出す。その手さばきは、お見事!!

さすが!本命連発の吉野泰次朗船長

ひとつテンヤやタイラバもOKだ

タイラバにワラサがヒット

タイラバにマハタがヒット

まじりも多い釣り。ホウボウもおいしいゲスト

ひとつテンヤに良型カサゴ

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・上総湊港「とう市丸」

昭和の時代から変わらぬ姿で続いている、エビエサのマダイ釣り。

内房地区では手バネ竿を使うのが昔ながらのスタイル。

その伝統を現代に受け継いでいるのが上総湊港の「とう市丸」だ。
 
リールを使わず、アタリが来たら道糸を手にして手繰ってやる。

マダイの引きはダイレクトに手に伝わり、魚が引けば糸を出し、魚が休めば手繰りこむ。

手釣りは、「魚との対話」と比喩されることもあり、竿釣りとは違った釣趣を持っている。

「とう市丸」で舵を握りながら竿を出すのは四代目の吉野泰次朗船長。

マダイ釣りの腕は抜群で、取材日も綺麗なマダイを釣り上げ笑顔をみせていた。
 
マダイの他に、ワラサ、マハタ、ホウボウなど外道も多彩なのがエビエサのマダイ釣りの楽しいところだ。
 
この手バネ竿をシャクっていると、昭和の時代にタイムスリップしたような気分になる。
 
また、近年ではひとつテンヤタックルで狙う人やタイラバタックルで狙う人も増えている。

この日はタイラバタックルの釣り人がワラサを釣り上げ、ひとつテンヤタックルの釣り人も多彩な魚を釣り上げた。

伝統の道具でマダイにチャレンジするもよし、流行のタックルで楽しむもよし、と自由な楽しみ方ができるのが、「とう市丸」のマダイ釣りだ。

以上の記事は「つり丸」2021年2月1日号の掲載記事です。

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