初島沖のキンメダイは手軽なLTで予想以上の釣果も【東伊豆・初島沖】

初島沖のキンメダイは手軽なLTで予想以上の釣果も【東伊豆・初島沖】

キンメ釣りというと、「道具がいろいろと大変で」というイメージがあって、ビギナーには遠慮されることも多い。しかし、ライトタックルキンメは、PE6号を300m巻ける電動リールに、ビシアジやイカ竿などがあれば楽しめる、ビギナーにもやさしい中深場の釣りなのだ。


明るくなってから突如食いが活発になったキンメダイ。クロムツやメダイもまじって一気にお土産が増えていく

本来の超チャンスタイムである朝イチは食い渋ったが、次第に食いが上向くという展開だった。良型4匹にニンマリ。

いい流しはでは4、5回投入できることも。そんな流しがあると一気に数が稼げる。

この日は後半南西の強風が吹く予報で、キンメのみかと思っていたら、予想以上に天気が持ってマダイねらいへ。開始早々にキロオーバーゲット。

今回、取材にご協力いただいたのは、静岡・網代港「水弘丸」。

「PE6号が300m巻いてあるリールがあればウチのライトキンメは大丈夫だよ」と網代港「水弘丸」の水野克行船長は言う。つまり、硬めのビシ竿やイカ竿も流用できるので、今まで「深場はちょっと」と遠慮していた人たちも楽しめる釣りなのだ。さらにキンメは明るくなって良型が釣れなくなったら、別の釣りに行くリレー釣りの形式を取っているので、一度に2つの釣りを楽しめるというワケだ。
「キンメはうまくいけば数投で40、50匹いくからね。慣れない人は5本ぐらいで良いけど、ハリ数が多い人には敵わないからね。10本は扱えると良いよ」
この日は、チャンスタイムであるスタートの数流しはなぜかの沈黙。しかし、明るくなってから突如食いが活発に。クロムツやメダイもまじって一気にお土産が増えていく。
「ここのキンメは脂の乗りが適度なんだよ。脂っこくないから誰でも1匹ぐらい食べられるんだよ」
通常よりもキンメ釣りの時間が長くなったため、後半のマダイは1時間余りの勝負に。
「この短時間でも何とかなるよ」という船長の言葉どおり、1時間余りで豪華な土産を追加。今後はキンメ・オニカサゴになるという。手軽に豪華な釣りを楽しもう!

LTキンメダイ仕掛けはこうだっ

PE6号を300m負けるリールがあればOK。この日は糸が出ても250mほどまでだった。

仕掛けは船宿オリジナル。「慣れた人は10本以上の方がいいよ」と船長。

付けエサは紅染めのイカタン。

海底に付くような反応が食いが良いという。

タックルは、電動リールはダイワなら500番、シマノなら3000番クラスのリールで十分に対応できる。道糸はしっかりと300m以上巻いておこう。
「そのリールで狙えない水深はやりませんから安心してください」
竿は、2〜2.5mほどで、250号のオモリが背負えればOK。仕掛けは、胴付き仕掛けだが、初心者は5本程度に。少し慣れたら10本以上付けたい。
「やっぱりハリが多い人には敵いませんよ。投入も難しくありませんから、なるべく10本でできるようになると良いですよ」
仕掛けは、短時間勝負と言うことを考えると、少し多めに用意しておこう。ゆっくりやれば、ひとつの仕掛けを使い回すことも可能だが、これでは時間がもったいないことも。限られた時間を有効に使うため、からんだりオマツリしたら、さっさと新しい仕掛けに交換しよう。
仕掛けの投入は、最初は船長から「一番目、二番目」などと、指示が出るので、ミヨシ側からオモリを前方に投げる。仕掛けは、船ベリのマグネットに付けてあるので、スルスルとからまずに投入可能だ。次回以降の投入は、そのまま入れて良い場合もあるし、待って再び順番で入れることもあるので、船長の指示に従おう。
エサは紅染めのイカタンだ。なるべく端のほうにチョン掛けしておく。あまり中のほうにハリを刺すと、エサがクルクル回ってしまう。

基本は底から5m、追い食いで数を伸ばそう

投入はオモリを放り投げると仕掛けがスルスルと出て行く。初心者でも安心だ。

マグネットが船べりにセットされているので、仕掛けを並べておく。投入はミヨシ側から順番に指示が出る。回収後も次の投入に備えよう。

キンメは置き竿でOK。タナは海底から5mで、アタリがあったら1mずつ上げて追い食いを待とう。

マダイのポイントは初島周りの水深80mほど。今後はオニカサゴが面白いという。

水深は200〜250mほどが多い。着底をしっかり見て、着底したら糸フケを取り、5m上げる。ここまでできたら、あとは竿先を見よう。アタリは、竿先がクンクンと上下する。
「1匹食ったら、そのまま1m上げてね。アタリがまたあったらそのまま1m上げてしっかり追い食いを待ってね」
巻き上げは船長から指示が出る場合と、自分で巻いて良い場合があるので、わからなかったら船長に聞こう。
「口は悪いけど、みんなに釣らせたいからそうなっちゃうんだよな。わかんないことがあったら何でも聞いてよ。へたくそなんて言うこともあるけど、気にしないでよ(笑)」
周りが食っているのに自分だけ食わない場合は、もう一度底を取り直して、再び5mのタナにセットしてやる。食わないと竿を持ちたくなるが、その必要はないという。
魚が食ってからの巻き上げは「30段階の14ぐらい」がちょうどいいという。あまり早いとハリ穴が広がってしまいバレてしまうことも。
数を伸ばすためには、仕掛けを回収した後に、いかに次の投入に備えられるかだ。5本程度なら同じ仕掛けを使い回すのも簡単だが、10本以上になって難しい場合は、新しい仕掛けを使うのも一手。
「うまい人は、投入しているときに次の仕掛けを用意していますよ。短時間で数釣ろうと思ったら、こんなことも必要です」
現在、キンメのポイントではクロムツも多くまじるという。赤と黒で豪華なお土産になる。
ここの釣りのうれしいところは、手軽さだけではない。リレー釣りを基本としていることも見逃せない。
「リレーでいろんな魚が釣れた方がいいでしょう。いまはマダイを狙ってるけど、マダイは好調だね。このあとはオニカサゴだね。ポイントが近いからできるんだけど、いいお土産になりますよ」
オニカサゴの場合は、ビシアジタックルなどで、どちらの釣りもひとつのタックルで可能だ。事前に何を狙うのか聞いておこう。
初島周りのおいしい魚たちをたくさん釣ろう。

以上の記事は「つり丸」2012年12月15日号の掲載情報です。

つり丸最新号は、こちら↓

つり丸 -雑誌のネット書店 Fujisan.co.jp

http://www.fujisan.co.jp/product/3391/new/

雑誌つり丸(マガジン・マガジン)を販売中!割引雑誌、プレゼント付雑誌、定期購読、バックナンバー、学割雑誌、シニア割雑誌などお得な雑誌情報満載!

関連する投稿


型と味には自信あり! 狙いは1kgオーバーのジャンボイサキ(村正丸)

型と味には自信あり! 狙いは1kgオーバーのジャンボイサキ(村正丸)

川奈沖のイサキは型と味の良さがウリだ! 半日船、それも大抵マダイとのリレーで出船ということもあって「数ではトップ20〜30匹と他地区と比較して見劣りするかもしれないけど、型と味の良さでは絶対負けませんよ」とは伊東港「村正丸」の村上大輔船長。


確立した深海ルアーゲーム、大型キンメダイを釣る!【新島沖】

確立した深海ルアーゲーム、大型キンメダイを釣る!【新島沖】

新島沖を舞台にしたキンメゲームが好調だ。「ほとんど出船ごとに型をみているよ。全員が釣ることも珍しくはないしね。みなさん狙いは3㎏クラスって感じで頑張っているね」と話す、弓ヶ浜「惠丸」の良川福一船長。


ジャンボイサキの多点掛け! 高級ゲストも!【東伊豆・宇佐美南沖】

ジャンボイサキの多点掛け! 高級ゲストも!【東伊豆・宇佐美南沖】

春から夏にかけて東伊豆エリアで盛んになるのが、東伊豆南エリアへの遠征釣りだ。航程2時間ほどのポイントは、魚影が濃く、大型イサキ中心にシマアジやマダイ、イシダイ、ときにはヒラマサもまじる高級五目釣りが楽しめる。


6.5㎏も浮上! 究極の深海メニュー・ベニアコウ【東伊豆・富戸沖】

6.5㎏も浮上! 究極の深海メニュー・ベニアコウ【東伊豆・富戸沖】

「食った!」エキストラと一線を画すシャープなアタリに思わずポンッ! と掌を打つ。着底後ほどなく千尋の海底から届いた「魔性の紅」の微笑にすっかり有頂天だが、好事魔多し。その姿を海面に浮かべるまで決して気の抜けない綱渡りの恋。はやる気持ちを抑えつつ、逢瀬の瞬間を待ちわびる…。


LT深海試し釣り、深場釣りの可能性を探る!【神子元島〜利島沖】

LT深海試し釣り、深場釣りの可能性を探る!【神子元島〜利島沖】

これまでヘビータックル限定だった「特大トロキンメ」に中型電動リールで手が届く。「次世代深海釣り」の可能性が大きく切り開かれた。


最新の投稿


ジャンボイサキ激うまシーズン突入! 仕掛けと釣り方(とび島丸)

ジャンボイサキ激うまシーズン突入! 仕掛けと釣り方(とび島丸)

駿河湾の中央部に位置する石花海。ひょうたん型をした瀬だが、すぐ近くの世界でも稀少な海溝、駿河トラフの影響を色濃く受ける。そして、いまは黒潮や湾内に流入する大型河川も海の環境に大きくかかわっている。そんな特殊といっても過言ではない石花海では、釣れる魚も特別おいしい。ここのイサキも産卵期を迎え、群れ固まっている。


外房カモシ釣り、ヒラマサ&マダイ両魚とも大チャンス到来(太平丸)

外房カモシ釣り、ヒラマサ&マダイ両魚とも大チャンス到来(太平丸)

外房のカモシ釣りが大きな盛り上がりを見せている。「カモシ釣り」とは、外房御宿から勝浦エリア独特の釣りで、コマセにサンマのミンチを用いた、ヒラマサや大型マダイを狙うのに適した釣法だ。海水でドロドロにしたコマセを海中でまいて煙幕を作り、警戒心の強い大型魚を誘惑する釣りである。


アタリと引きを楽しむ、久里浜沖のカサゴ釣りと仕掛け(巳之助丸)

アタリと引きを楽しむ、久里浜沖のカサゴ釣りと仕掛け(巳之助丸)

久里浜沖のカサゴが開幕した。久里浜沖のカサゴと言えば数多く釣れるので非常に人気が高い。シーズン最盛期の梅雨から夏にかけては、釣れる水深も10m前後と激浅。当然手返しも大幅に向上し、コンスタントに数上がり、カサゴの引きに癒されるアングラーも少なくないだろう。


パターンを掴めば連発高確率! マゴチの仕掛けと釣り方(大栄丸)

パターンを掴めば連発高確率! マゴチの仕掛けと釣り方(大栄丸)

昨年の夏場に大ブレイクした鹿島沖のマゴチ。今年は昨年よりも、約1ヶ月早い5月のゴールデンウイークすぎから開幕した。ゴールデンウイークが終わった直後、試し釣りに出た船宿が何軒かあり、トップ9匹という好釣果を記録する船もあった。5月中旬すぎから次第にマゴチをスタートする船が増えた。


「フウセンキンメ」の寿司…シコッと心地よい食感がなんともいえない

「フウセンキンメ」の寿司…シコッと心地よい食感がなんともいえない

都内の電車に乗ると袴姿の若い女性が目立ち車内に花が咲いたようだった。卒業シーズンなんだ、と思っていたら、あっと言う間に入学シーズンが間近に迫る。春野菜がうまいし、浅場の魚もうまくなる。が、忘れてはいけないのがキンメダイやアコウダイの深場の魚も最盛期を迎えること。今宵はフウセンキンメのあら煮でいっぱい。


ランキング


>>総合人気ランキング
つり丸定期購読