いよいよ関東のメッカで全開!? 高ダナ狙いで静かに釣ろう!大ダイまじりの数釣りもあるぞ!!

いよいよか!? 大本命の乗っ込みポイント
4月に入り、いよいよコマセマダイ釣りの乗っ込みシーズンも本格化!
中でも注目度の高い大本命ポイントが三浦半島、剣崎沖。
トップ2桁に迫る数釣りや、10㎏に迫る大ダイの報せもあり、いよいよ乗っ込み本番の様相だ。
今後は次々と乗っ込みの群れが入ってきて、大型爆釣という日も多くなってくるはずだ。
ただし、みなさんご存知の通り「乗っ込み」とは産卵期のことで、この時期のマダイは警戒心が高くなっている。
それを考慮した釣り方をしないと食わせることが難しいし、思わぬ大型も多くなるので、それを想定したタックル、仕掛けで的確なやり取りをしないとバラシも多くなる。
これからの乗っ込みシーズンはコマセマダイが本当に楽しい時期、しっかり準備して大ダイまじりの数釣りを楽しもう!!
ドクター近藤は最新コマセマダイタックルで挑戦

3月上旬、乗っ込み気配漂う剣崎沖でマダイを狙ったのは「ロンリー侍ドクター」こと近藤惣一郎さん。
仲間と剣崎間口港の仕立専門船「孫武丸」を仕立てての出船だ。
「乗っ込みのマダイは船中全員が指示ダナを正確に合わせて、極力魚を驚かせないように静かに釣るのが大切です。そういう意味で仲間だけで釣りができる仕立船はオススメですよ。ハリスの長さやタナの取り方も統一できるので魚も浮いてきやすく、食わせやすいんです」とドクター近藤。
この日のドクターのタックルは竿がNEW「バイパースティック2351」リールが「シーボーグ300J」という組み合わせ。
「新しいバイパースティックはオールソリッド1ピースモデルで、しなやかさと操作性を両立したコマセマダイに最適な竿に仕上がっています。みなさんにもぜひ乗っ込みマダイで使っていただきたい竿です。とても軽くて、シーボーグ300Jとの組み合わせはホントに軽い。絶対にオススメです!」とのこと。
興味のある方はぜひ一度釣具店でお手にとってみては。

ドクター近藤イチ押しのセットはオールソリッド1ピース構造となった「バイパースティック 2351」と「シーボーグ300J」の組み合わせ

コマセマダイの電動リールはいわゆる中型サイズ。「シーボーグ300Jは、おすすめですよ。とにかくすごく軽い!」

竿は2.3~3m前後のコマセマダイ専用竿がベスト。NEW「バイパースティック 」は2.35mの「2351」と2.55mの「2551」の2タイプ
ハリスは10mほどの二段テーパーが人気

剣崎沖でのマダイ仕掛けは乗船する船によっても多少ちがいがあるので事前に確認しておこう。
ビシはオモリ80号のステン缶またはプラビシが基本だが、ステン缶のMまたはFLサイズやプラビシのFLサイズを推奨する船も多い。
ハリスは乗っ込み期は全長10mまたは12mが基本。
食いが立っているときは10mでいいが、警戒してビシを嫌う傾向があるときは12mと長くしてやるなど、調整して使い分けよう。
おもわぬ大型も食ってくる時期なのでハリス(二段テーパーなら下のハリス)は4号基準に3.5~5号ぐらいを。
仕掛けはウェイトスイベルを介した二段テーパーが人気だ。
乗っ込み期はタイがビシを嫌うので、高めのタナ設定で静かに釣るのが基本。
そんなとき、ウェイトのあるスイベルがあると仕掛けをタイの居るタナに素早く届けやすくなる。
ただし、潮具合や魚の活性によってはスイベル無しのストレート仕掛けが有効なときもあるので、両方用意しておきたい。
より早く仕掛けを沈めたいとき、仕掛けの上ずりを抑えたいときのためにガン玉で調整するのもアリだ。

市販の二段テーパー仕掛けも多くなっているので、いろいろ試してみよう
静かにタナを取り 静かに待つ

ハリスが10mほどと長いので、まずは釣り座を整理して、常にハリスが絡まないように注意しておくのが好釣果への第一歩。
船の移動中、風や船内の水が動くときが一番絡みやすいので、それが避けられるように対処しておこう。
テンビンはしなやかさや強度も大切だが、仕掛け投入のときに扱いやすい構造であることも大切だ。
無事仕掛けが投入できたら、いよいよコマセワーク。
道糸のマーカーを見て正確にタナを取ること。
「乗っ込みのマダイはすごく臆病になっています。乗っ込み最盛期に同じ船に乗っても、たくさん釣れる人と釣れない人がいるのは、それを気にしている人か気にしていない人かの差かもしれません。マダイを驚かせないように気を付けましょう!」とドクター近藤。
タナの取り方は船によっても違うが、タイを驚かせないよう海面からの指示でタナを取るのが基本。
仕掛け長の半分ほど、10m仕掛けなら5mほど下までビシを沈め、そこから数回に分けてコマセをまいて指示ダナに合わせる。
その際5m沈めたところで仕掛け馴染みをしばらく待つ人も多いと思うが、乗っ込み期はそこで待たずにすぐにコマセワークを始めるのがベター。
警戒心が強くなっている乗っ込みマダイを考慮し、いち早くビシを遠ざけてやるのだ。
そして指示ダナに合わせたらウネリの大きいときでなければ置き竿でもOK。
この時期は手持ちで頻繁に誘いをかけてビシを動かしすぎるとマダイにストレスを与えかねないからだ。
ウネリが大きく置き竿ではビシが飛び跳ねてしまうようなら手持ちでウネリを吸収してやろう。
チャンスを見極めて 誘いをかけよう!

乗っ込みのマダイは警戒心が強いと同時に、かなり高い水深まで浮いてきやすいというのも定説だ。
静かに的確なタナ取り、コマセワークができれば、ちょうどいい具合にコマセのオキアミがマダイの群れが定位しているところにポロポロと落ちていく。
そして警戒心より食い気が上回れば、マダイは徐々に浮いてくる。
「乗っ込みの時期は誘いは控えめにするのが基本です。ただし、『反応が出てきましたよ』など船長のアナウンスがあるときは何か変化があるとき、チャンスです。食い気のあるマダイが浮いてきていのるかもしれませんから、ここで誘いをかけます」とドクター近藤。
船長のアナウンスのほか、探見丸を見て変化があるときもチャンス。
ここで誘いをかけてやる。誘いは静かな落とし込みが有効。
静かに糸を出し2、3m下まで落とし込んでやる。
ここで浮いてきたマダイの鼻先にフワリと付けエサが落ちてくる、というのが最高のシチュエーションだ。
通常のコマセマダイでは竿いっぱい誘い上げる大きな誘いが有効なときもあるが、乗っ込み期はタイを驚かせることにもつながりかねない。
誘い上げる場合は小幅に、少し付けエサを動かす程度がオススメ。
「今回の取材日はまだ乗っ込み前で、しかもバットコンディションですごく食いが渋かったんですけど、船長の『反応が上ずってきたよ』というアナウンスで、付けエサをピョンと動かしてやるぐらいの誘い上げでヒット、本命を手にすることができました。これからいよいよ乗っ込み本番です。大型まじりの数釣りも夢じゃない季節ですから、ぜひみなさんコマセマダイ釣りを楽しんでください!」とドクター近藤。
いよいよ乗っ込み本番だ!!
【東京湾口・剣崎沖】コマセマダイ 釣行レポート
乗っ込み気配濃厚!本番スタートも間近か!?

取材時はそれほどでもなかったが、乗っ込み本番ともなればポイントは数えきれないほどの船が出る

この日は仲間4人での仕立て。コマセマダイではタナ取りや誘い方など、船中皆で揃えないとマダイに警戒心を与えてしまう。仲間内での仕立てならチームワークバツグンだ

今回は剣崎沖のコマセマダイに挑戦した、「ロンリー侍ドクター」近藤惣一郎。「シーズン本番を迎えたら、乗合はもちろん仕立船で狙うのもオススメですよ!」

バイパースティックは、しなやかな曲がりを見せるが、リフトアップするパワーもバツグン。大ダイを掛けてみたい竿だ

取材日はまだ乗っ込み本格スタート前、しかもかなり食いが渋い一日だったが、きれいなマダイを見事ゲットしたドクター近藤。「誘い上げで食ってきました。乗っ込み期は基本静かに、船長のアナウンスなどでチャンスと見たら誘いをかけて食わせましょう!」

小型ながらキレイなマダイ。今後は婚姻色でサビた魚体色の大ダイも多くまじるようになるだろう

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・剣崎間口港「孫武丸」
乗っ込みも間近、というか、4月に入れば乗っ込み本番を迎えているかもしれない剣崎沖。
言わずと知れた関東のコマセマダイ釣りのメッカだ。
同エリアの乗合船では、すでに10㎏に迫る大型が上がったり、トップ2桁に迫る数釣りがあったりと乗っ込み本番の兆候がムンムンだ。
そんな剣崎沖に剣崎間口港の仕立船「孫武丸」を仕立てて出船したのは『つり丸』連載でおなじみ、ドクター近藤惣一郎さん。
「乗っ込みのマダイは指示タナを守って船中皆が強力して釣ることが大切ですが、仲間との仕立てなら、よ りチームワークが発揮できるし、皆で相談してタナ取りや誘いのチャレンジもできる。大ダイのチャンスも広がりますよ!」とドクター近藤。
この日はあいにくの食い渋りで、大型こそ出なかったが丸々太った乗っ込みらしいマダイも連発した。
いよいよ待ちに待ったシーズンが到来する。
さぁ、剣崎沖の乗っ込みマダイを楽しもう!!
以上の記事は「つり丸」2021年4月15日号の掲載記事です。
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