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深海釣りは釣り人のロマンだ!高級魚メヌケ!【犬吠埼沖・溝場】

深海釣りは釣り人のロマンだ!高級魚メヌケ!【犬吠埼沖・溝場】

〝深海釣り入門〟にオススメ!犬吠埼沖・溝場のメヌケ!深海釣りは釣り人のロマンだ!!コツは2つ!失敗なく投入できること!底ダチが分かることだ!

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深海釣り入門に最適なワケ

千葉・外川港「福田丸」のメヌケ釣りは、正直言って、釣りの初心者向けという意味での「入門」には最適ではない。

深海釣りは、数ある沖釣りのなかでも、かなりハードルが高い部類の釣り物だからだ。

だが、これから深海釣りに入門してみたい!という人には、ぜひオススメしたい。
その理由は大きくふたつ。

ひとつは、これからの時期は天候が安定しやすく、出船率が高くなること。

「春、とくに3月頃までは天候が安定せず、なかなか沖に出られません。それが4月に入れば、だいぶ安定してきます」とは、「福田丸」福田稔船長だ。

「福田丸」が攻めるのは、犬吠埼沖の溝場と呼ばれる場所。

港から航程約2時間。

沖に出られなければ話は始まらない。

もうひとつ、深海釣り入門に「福田丸」のメヌケをオススメする理由は、女将のるみ子さんまたはお手伝いの久保さんのどちらかが必ず乗船し、しっかりとサポートしてくれるということ。

「この釣りは、ハリ数が10本あります。投入は、前または後ろから順番に一人ずつで、失敗したらお休みです。水深があるので、一日の投入回数も限られます。したがって、投入を失敗しない、ということはこの釣りにおいては非常に重要なことです」とはるみ子さん。

深場釣り初心者が最初につまづいてしまうのが、この投入だ。

そして、底ダチ取り。

「福田丸」が攻めるポイントは黒潮の影響を受けやすく、潮の流れも速くなることが多い。

取材日は2〜4ノットで流れていた。

水深は400〜600m以上。狙うのはその海底である。

したがって、使うオモリが500号(2㎏近くある)といえども、PEが12号ゆえかなりの糸フケが出る。

糸フケが出れば、底ダチ取りは難しくなる。

「底ダチが分かることが釣るためのコツです。投入と底ダチ取り。この2つさえクリアできれば、顔を見られる可能性はグッと上がります」と久保さんは言う。

「福田丸」では、女将のるみ子さんや久保さんがその投入や底ダチ取りのサポートをしてくれるというのだから、深海釣り初心者にとっては安心だ。

「海底の起伏が少なく、道具もライトで手軽にできるメヌケ釣りもありますが、我々が攻めるのは溝場というだけに起伏の激しい場所。海底がフラットで根掛りの少ないエリアでメヌケ釣りをやった人が、この犬吠埼沖の溝場に来ると、その他の場所には戻れない、って言います。テクニカルで、釣りが面白いんですよ。溝場の釣りは、本当に奥深いです」(るみ子さん)

水深400〜600m、東京タワーやスカイツリーの高さと同じような水深を攻める。

これだけでも、十分に夢とロマンを感じずにはいられない。

PE12号1200m以上 ハリ数は10本まで

前置きが長くなってしまったが、タックルだ。

「福田丸」には深海釣りのレンタルタックルはないので、道具はすべて自分で揃える必要がある。

詳細は仕掛け図を参照していただくとして、最も重要なのは、「道糸はできれば1200m以上入れておく」ということ。

これは実際に取材日にあったことだが、ある釣り人が朝の一投目で根掛かりしてしまい、なんと600m糸が出た状態で高切れしてしまった。

その方は1200m以上糸を巻いていたのでその後も釣りができた。

もし糸巻き量が少なかったら、その日は何もせずに終わってしまう。

仕掛けは、ハリ数は10本まで。

船宿、または船上でも購入可能だ(枠付き1200円)。

深場竿に大型電動リール、道糸はPE12号が1200m以上。ハリは10本まで。誰でも楽しめる釣りではないが、この釣りにはロマンがある

失敗することなく投入できるように!

前述のように、この釣りにはコツが大きくふたつある。そのひとつが「投入」だ。

投入は、船長の合図(ブザー)でトモまたはミヨシから順番に一人ずつ行う。

投入方法は、「福田丸」の船縁にはマグネット板が埋め込まれている部分があるので、それを利用して船縁に仕掛けを並べて投入してもよいし、掛け枠を使用して投入してもよい。

自分が行いやすく、確実に投入できる方法で行えばよい。

掛け枠にしても、船縁にしても、丁寧に仕掛けを扱う(セットする/並べる)ことが重要だ。

船長がブザーを鳴らして自分の番となったら、まずはオモリを落とし(船縁に仕掛けを並べている場合はイカ釣りのように遠くに投げなくてOK)、仕掛けが出切って道糸が出たら、手を上げて船長に投入完了の合図を送る。

すると船長は再びブザーを鳴らし、次の人の投入となる。

オモリを着底させる際は、「400mで止めて」と指示が出される場合がある。

このときは400mでいったん仕掛けを止めて、乗船者全員が400mに達したところで、一斉に海底まで仕掛けを落とす(イラスト/パターンA)。

何も指示がない場合は、ストレートに海底まで落としていく(パターン/B)。

オモリは500号。約2㎏ある

メヌケ釣り最大の敵は「糸フケ」だ!

この釣りの次なる重要課題が「底ダチ取り」だ。

水深が400〜600m以上あり、さらに潮が速ければ、相当な量の糸フケが出る。

この糸フケが底ダチを取りにくくさせる最大の要因だ。

底が分からなくなれば、根掛かりするか、タナに入らず魚が掛からないかのどちらかである。

要は、“釣れない”ということである。

重要なのは、最初にオモリが海底に着いた合図を見逃さない、ということ。

竿先や道糸に必ず変化が出るのだが、その合図は本当に一瞬だ。

これが分かったら、道糸が立つまでいったん道糸を巻き取ってしまう。

そして、再びフリーにして、オモリを着底させる。

「底ダチが取れている間は、何回でも底を取りなおしてください。そのうち仕掛けがポイントに入り、魚が掛かります」(久保さん)

このとき重要なのは、水深何メートルで底ダチが取れたのかを周りの人にも伝えること。

道糸の号数が同じでオモリも同じであれば、同じ水深で底ダチが取れる。また、アタリがあったらそのタナも周りの人に伝えよう。

他の人がその水深に合わせると、ちゃんとアタリが出る。

この釣りは、乗船者全員で協力して行う釣りなのだ。

アタリがあったら、手または電動で道糸(糸フケ)を巻き取る。

「アタリがあった状態では、魚はエサをくわえているだけのことが多いです。糸フケが出ているので、ちゃんとハリ掛かりしないんです。糸フケを取って、ハリ掛かりさせてください」(久保さん)

その後は、初心者は巻き上げ態勢に入ろう。

「待ちすぎると根掛かりしてしまい、せっかく掛かった魚はもちろん、仕掛けや道糸も行ってしまう場合があります。駆け引きはせず、1匹を大切にしてください」(るみ子さん)

以上のように、「投入」と「糸フケ」(底ダチ取り)を制する者が、メヌケ釣りを制すると言っても過言ではない。

このふたつをキーワードに、貴重な超高級魚・メヌケを釣っていただきたい。

【犬吠埼沖・溝場】メヌケ 釣行レポート

竿先を狙ったのでピントがズレているが、道糸は580m近くも出ている。もうちょっとでスカイツリーの高さ。そんな深さからの様々な情報が、竿先に伝わって来る。それを見逃すな!

置き竿でのんびり…なんていうふうに見えるかもしれないが、実際は非常に忙しく、テクニカル。奥が深い釣りだ

「もう一匹いる!」。昔のような提灯行列はあまり見られなくなってしまった。ビギナーは1匹アタったら欲張らずに回収するのが得策

2〜3ノットという潮が流れるなか、水深600〜400m攻めた。かなり難しい状況ではあったが、見事良型ダブル!

海面まで上げて来れば自力では戻れないが、潮が速いのでハリが外れたら大変。取り込みは慎重に

3kg半級の良型。キロウン千円もするんだとか!?超高級魚なのだ。取材前日はボウズなし、最大5kgオーバーの大型も出て絶好調だった

メヌケというだけに目玉が飛び出して上がって来る。こちらも良型だ。ゲストにはメダイも

最後の流しで上がったメヌケは、目が飛び出ずに上がって来た。黒くつぶらな瞳なのだ

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・外川港「福田丸」

入門というと初心者向けというイメージだが、千葉・銚子外川港「福田丸」のメヌケ(アコウ)釣りは、“深海釣り”というかなり特殊な世界ゆえ、ある程度釣りの経験がある人向け。

一般的には水深200m以深を“深海”というが、この釣りは400〜600m以上を攻める。

東京タワーやスカイツリーの高さ程度もある水深だ。
 
アタリの数についても、昔は“提灯行列”と形容されるほどズラズラと鈴なりになって釣れたものだが、最近は資源の減少により、他の釣り物よりも圧倒的に少ない。

ではなぜここで紹介するのかといえば、この釣りにはロマンがあり、これから深海釣りにチャレンジしてみよう!という〝深海釣り入門〟にオススメだからだ。
 
考えてみていただきたい。

スカイツリーぐらいの水深の先にある仕掛けに魚が食い、竿先にコツコツと明確にアタリが出るのである。

しかも、そんな水深であるのに、ピンポイントで狙って釣る。

もちろん、深海だけにどんな魚が上がって来るのか分からない。

新種の魚だっているかもしれない。考えただけでもワクワクしませんか…?  

いよいよ春本番。春はスタートのとき。

この機会に、ぜひ深海釣りにチャレンジしていただきたい。

いろんな意味で“ディープ”な、そして新たな世界が貴方を待っている!!

以上の記事は「つり丸」2021年4月15日号の掲載記事です。

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