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ヤリイカ全てジャンボ級!パラソル級が爆乗りだ!外房・勝浦沖

ヤリイカ全てジャンボ級!パラソル級が爆乗りだ!外房・勝浦沖

勝浦沖のヤリイカが急上昇!ようやく本格化した!ヤリイカは全てジャンボ級でパラソル級オンリー!乗り味抜群速い潮と小サバを避けて爆乗りだ!

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ヤリイカは全てジャンボ級! 状況に合わせた仕掛け対応力で、誰でも数釣りが楽しめる!

これぞ勝浦沖の底力だ!大型の数釣りはお任せ

今シーズンの沖イカシーンはヤリイカに加えて久々のスルメの当たりとなって各地で大きな盛り上がりを見せていたが、忘れちゃならないのがここ勝浦沖だ。

このエリアは水深100m程の浅場に大挙してやってくる大型を狙うのだが、特筆すべきはそのサイズと数だろう。

「一度、調子が良くなると50~60杯は普通に釣れることが多いですね。昨年はあまり良くなかったですが、それでも100杯超えの日も何回かありましたからね。今年の方がかなり良さそうな雰囲気です」とは、勝浦・川津港「源泉丸」の斉藤拓也船長。

同地のヤリイカは本調子になれば、仕掛けを落とせば大型が毎回多点掛けで乗ってくるのも珍しくない。

つまり、釣り自体は比較的やさしく、誰でも数釣りのチャンスがある。

乗るヤリイカは大型のパラソル級がほとんどで、アタリも明確。

イカ自体に自重があるので巻き上げ中もバレにくいなど、数々のプラス点がある。

ただし、この時期は日によってマイナス点もある。

それは春の速潮とサバの存在だ。

3月19日の取材日は沖から暖かい潮が入り込み、水温は19度近くとかなり高め。

この潮が速潮や二枚潮となって釣りづらい状況に。

さらに20㎝程度の小型のサバが中層、底と多くいて11㎝ブランコ仕掛けではなかなか釣りにならない状況だった。

「こればっかりは行ってみないとわかりませんが、速い潮やサバが多くても対策をしておくと楽しめますよ。イカ自体はいますからね。潮が速くても潮方さえ悪くなければバリバリ乗りますから」

今回はその「対策」を事前に知ることで、どんな状況でも対応できるようにしよう。

通常なら11㎝ブランコが基本。オモリは150号使用

勝浦沖のヤリイカタックルはいわゆるノーマルなものでOK。

1.7~2m程の先調子ヤリイカ竿か深場用ゲームロッドに、PE3~4号が300m以上巻ける電動リールを組み合わせる。

オモリは150号使用。

小型電動が活躍する。ヤリイカにジャストサイズの「シーボーグ300J」

●通常の仕掛け

仕掛けは、サバがいない場合はプラヅ11㎝5~6本のブランコ仕掛けがメイン。

大型が多いので14㎝を使用してもいいだろう。仕掛けを自作する場合は、枝スの接続にビーズは使わない方がいい。

オマツリ時に解きにくくなるためだ。

「ツノ数を増やす人が多いですが、絶好調に乗っている時は5本程度にして、手返しで勝負した方がいいですよ。あまり本数を増やすのはおすすめできません。私らでも5本くらいでやりますよ」

●サバが多い時の仕掛け

この海域にはサバが多く、11㎝のブランコ仕掛けだと落下中に仕掛けを止めてしまうことも多い。

ただし、現在回遊しているサバの多くが20㎝ほどの小サバだ。

①直結仕掛け

サバが多い時にもっとも使われるのが直結仕掛けだが、扱いが難しいことから経験者におすすめ。

11㎝、14㎝、18㎝と使い分ける。

スルメが多い時は18㎝、11㎝と14㎝はヤリイカメインの時に使用する。

この時もツノ数は5~6本でいいと船長は言う。

特に潮が速く、サバも多い時はオマツリも多くなる。

そんな時、自分だけ直結だといくらイカを乗せてもオマツリでバレる可能性が多いことを覚えておこう。

できるだけオマツリを回避して、手返しよく釣るために本数を少なめにしてみよう。

オマツリが多い場合は中オモリは外してヨリトリリングのみにした方がいいだろう。

②18㎝ブランコ仕掛け

船長が推奨するのはこの18㎝ブランコ5本仕掛けだ。

「ヤリイカは大きいので18㎝でも十分乗ってきます。サバは小型が多いので18㎝のツノには中々食ってきません。掛かることもあるけど飲み込まれるのはあまりないですよ」

サバがとんでもなく多い、なんて時は3、4本にツノ数を減らして落下スピードを早めるのもいいだろう。 

もし落下中にサバが掛かってしまった場合、仕掛けを止めるようなら一気に巻き上げてサバを外して再投入。

もし、多少フワフワしても落ちていくならそのまま落としても大丈夫。

大型のサバだとこうはいかないが、小型ならそのまま落として乗せる方法も。

サバは朝方多く、日が高くなってくると減る傾向にある。

周りの釣れ具合を見て、サバが掛からなくなったら11~14㎝のブランコ仕掛けに変更しよう。

サバが多い時、船長がすすめるのがプラヅノ18㎝のブランコ仕掛け。小型のサバが多いので捕まりにくい

オマツリ回避で遠投を多点掛けを狙おう

投入の合図があったら、ミヨシ側は前方に、トモ側は後方へ、胴の間は自分の正面に、遠投するつもりでオモリを放り投げる。

「潮方が悪いとどうしてもオマツリが多くなります。できるだけ遠くに投げるようにしてください。あと、一度釣ってから再投入するときもオマツリ防止のために投入器を使って投げてください」

まずは仕掛けを海中まで素早く沈める。

勝浦沖で多いのが着乗りで、オモリが着底した時にすでに乗っていることが多い。

糸フケを取りながら竿先を見ておき、竿先が動いているようならすでに乗っている。

胴長40㎝オーバーのイカがほとんどなので、竿をしっかり止めておけば乗りのシグナルを見逃すことはないだろう。

ここで軽く竿を持ち上げてみてズッシリとした重量感と竿先のガタガタが続けば多点掛けしている可能性も。

入れ乗りの時はそのままあげてくるだけで、3杯、4杯と掛かってくるが、そこまでのノリがない時は、追い乗りを狙う。

通常の誘いは竿を大きく持ち上げて、次は下まで落とし竿先の変化を見て、アタリがあれば軽く持ち上げてアワせるのが基本。

1杯乗ったと思ったら、そのまま10mほど手でゆっくり目に巻き上げて狙う。

または海底でテンションを掛けたまま竿を持ち上げて追加の誘いを入れて狙う。

こちらはテンションを掛けたまま行うこと。

あまりやりすぎると元いたイカも外れる可能性があるのでほどほどに。

ある程度乗ったと思ったら、30段階中の19~20くらいの気持ち早いかなというスピードで巻き上げる。

乗りがない、触りがないときは一度30~40m巻いて落とす巻き落としを行う。

もしこれをやっても自分だけ乗らないような時は、一度全て回収して、もう一度投入し直すことで乗ることも多い。

取り込み時に注意したいのが、船から身を乗り出してイカの真上から覗き込もうとすると、高確率で強烈な水鉄砲を食らう。

まあ、イカ釣りの洗礼とも言えるのだけど。

「さっきも言いましたが、乗りがいい時ほど慣れた人でも5本くらいでやった方がいいですよ。トラブルも少なく結果的に数釣ることができますから」

取り込みは慌てずに!1本ずつ丁寧にツノを回収しよう

今シーズンは洲崎沖~沖ノ瀬周辺でスルメの爆乗りが続いたが、勝浦周辺でもスルメは多くいそう。

もし、朝方などスルメが乗るようなら朝は18㎝直結を使うなどしてスルメを狙うのもおすすめだ。

基本は着底させてから誘ってアタリを見て掛けていく釣りになるが、中層まで広く探ってみてもいいだろう。

仕掛けの落下中に触ってくる場合も多いのでどのエリアで乗るかを見極めよう。

特にスルメは朝方によく釣れることが多いので、スルメが少なくなってきたら仕掛けを11㎝に変えるなどして、臨機応変に臨みたい。

ヤリイカは大型なので、クーラーボックスは30リットルクラスあると安心だ。

【外房・勝浦沖】ジャンボヤリイカ 釣行レポート

本命場所がようやく本格化! パラソル級オンリーで乗り味抜群!速い潮と小サバを避けて爆乗りだ!

水深は150~180mほどとやや深め

この日の前半は速い潮と小サバの猛攻に苦戦したが、後半はパラソル級オンリーで、「これぞ勝浦沖!」といった展開に

潮が速い時は、投入時に遠投気味にオモリを投げ入れてオマツリを防ぐ

サイズがいいとバレにくく取り込みも安心

「釣れるのはみんなこのサイズだよ」

朝方はスルメも多くまじった。18㎝直結も活躍する

大型ヤリイカはアタリも明確だ。着底直後の竿の動きに注意しよう

「ようやく勝浦沖が本番ですね」

「2杯でも十分重たいですよ」 

勝浦といえば「勝浦式タンタンメン」。写真はR297沿いの「松野屋」の「白タンタンメン」。見た目よりさっぱりしていて初心者にもおすすめ

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・川津港「源泉丸」

今シーズンは各地でヤリ・スルメが好調だったが、遅れ気味だった勝浦沖もその波に乗るように急上昇し、一気に本格化した。

「イカはずっといましたが数がまとまり出したのは下旬に入ってからですね。今年は150m前後の場所でよく釣れています」とは、川津港「源泉丸」の斉藤拓也船長。
 
勝浦沖のスゴイところはやっぱり大型の数釣りに尽きる。最盛期になれば束釣りも可能なほど大群が集結し、初心者でも楽しめるとあって注目度が高いエリアだ。

釣れるイカがいわゆる「パラソル級」オンリーというのも大きな魅力だ。

「まだ潮が速かったり、小サバが大かったりすることもありますが、18㎝のブランコやツノ数を減らして手返しをよくすることで対応できます。スルメが多い時は18㎝の直結も楽しいと思いますよ」
 
攻略の鍵は状況に合わせた仕掛け対応力。

しっかりと準備をして、爆乗り体験をぜひ!

以上の記事は「つり丸」2021年4月15日号の掲載記事です。

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