今年のマゴチは好調! 全員ボウズなし、なんてことも珍しくない


主婦もハマるマゴチ釣り。恐るべし!

「じれったいアタリと、アワせたときの重量感。たまりませんね!」コジレイ談。

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・新子安恵比須橋「だてまき丸」。
「25年前から東京湾でマゴチ釣りをやってるけど、これほどまで釣れる年は初めてだよ」と新子安恵比須橋「だてまき丸」宮地至人船長がいうほど、今年のマゴチは絶好調! トップツ抜け、全員ボウズなし、なんてことは珍しくないのだ。
さらに、ちょうど今の時期は“照りゴチ”と呼ばれ、産卵後で荒食いするとき。好調なうえに、ますます釣りやすい条件となっている。まさに、「今いかずしていつ行くの?」状態だ。
何よりも、マゴチ釣りは面白い! その魅力は、やっぱりアタリがあってからの駆け引きの難しさ。「この道ン十年のベテランだってすっぽ抜けはあるよ」と船長がいうほど。だから、一度やるとすっかりハマってしまい、たいていの人がかなり重症の“マゴチ病”にかかってしまう。この夏、あなたもマゴチ病患者になってみては?
「ガツガツガツ!」と強い引き込みがあったら力強く一気に大きく竿をあおってアワセを入れる。 コツは“躊躇しないこと”だ


例年であれば、この照りゴチシーズンは横浜沖を攻めている。だが今年は横浜沖の調子がいまいち上がらず、取材を行った7月下旬は春から好調の大貫沖を攻めた。
「でも、この記事が出る頃にはおそらく横浜沖でも始まっているでしょう」とは、マゴチを狙って25年、新子安恵比須橋の「だてまき丸」宮地至人船長。
横浜沖のポイントの特徴は、海底の起伏が激しいこと。大貫沖は比較的フラットなポイントなのでたとえマメにタナを取り直さなくてもそれなりにアタリは出るのかもしれないが、横浜沖ではそうはいかない。タナボケどころか、根掛かりの連発にもなりかねない。マメな底ダチ取りは必須テクニックである。
「底ダチ取りは誘いにもなります。竿先を下げてオモリを海底に着けたら少し間をおいて、竿を持ち上げてタナに合わせます。このときハリスが引かれるので、つられてエサも動くんです。これが誘いになります」
リールを巻いてタナに合わせるのではなく、竿を持ち上げることで行うことが重要。こうすることで、タナ取り中のアタリも逃すことはない。
マゴチのアタリは、最初は“コツコツ”“コンコン”など、竿先に小さく出ることが多い。この小さなアタリでアワせても、ほぼすっぽ抜ける。マゴチがエサの真ん中あたりに噛み付いただけなので、ハリ掛かりはしないのだ。
その後に出る、「ガツガツガツ!」と強い引き込みがあったら力強く一気に大きく竿をあおってアワセを入れよう。
「コツは“躊躇しないこと”。今だ! と思ったら、思い切ってアワセてください。中途半端なアワセが一番ダメです」と宮地船長。
問題は“モソッ”とモタレるだけだったり、コツコツ、コツコツ…と小さなアタリがしばらく続いてなかなか強い引き込みがないとき。小型のマゴチのときにこんなアタリが出やすい。
「そんなときは、ゆっくりと竿を持ち上げて、聞いてみます」
すると、マゴチもエサを放すまいとするのか、少し強いアタリが伝わって来る。
「少し強いアタリが出たら、また竿先を下げて食い込ませてやります。それでもまだモゾモゾやっているようなら、また竿を持ち上げてみます。これを繰り返して、マゴチに少しずつエサを食い込ませていきます」
この駆け引きが面白いんですよ!
しばらくこんなやり取りを続けているとエサを放してしまうこともあるが、ガツガツガツ! っと強い引き込みがくることもある。そこで、すかさず強いアワセ! コレが決まったときこそ、ホント快感!!
「アワセは、マゴチ釣りで一番難しく、また面白い部分でもあります。ベテランでさえ失敗します。だからこそ、みんなハマってしまうんです」
今年は、一回ぐらい失敗してもすぐにまたアタリが来るほど好調。だから、初心者がマゴチ釣りにどっぷりとはまるには、まさに最適な年です!

コジレイの快進撃が止まらない! なんと5本も釣りました。

見事なサイズをヒット! マゴチ病患者のできあがりです。
以上の記事は「つり丸」2012年9月1日号の掲載情報です。
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絶好調マゴチは “照りゴチ”、シーズンに入ってますます好調!