ビシアジスタイルで マダイ、根魚、青物も 狙う豪華なアジ五目!
「洋征丸」のアジ五目は 多彩なゲストが狙える!

小坪港「洋征丸」では、11月9日からアジ五目をスタートしている。
当宿のアジ五目は、多彩なゲストが狙えるのが特徴だ。
メインは一般的に「ビシアジ」と呼ばれる、イワシミンチのコマセを使ったアジ釣り。
アジを狙っているとマダイがアタったり、アジを追って青物が回遊してくる。
そこで仕掛けやエサを変えて、それらのゲストも狙おうというスタイルだ。
この時期、楽しみなゲストは青物。ワラサ&イナダのほかカンパチのヒットもある。
取材当日はワラサ、カンパチが取り込まれた。
また取材当日は良型クロムツがヒットした。
そして、惜しくもバラシに終わったが、マダイらしきアタリもあった。
状況次第でいろいろ狙える「洋征丸」のアジ五目。
仕掛けや付けエサの準備を万全にして釣行しよう!
基本のビシアジ用タックルについて
「洋征丸」のアジ五目は、ビシアジ用タックルがあればアジ以外のゲスト狙いもできる。
ビシアジ用タックルは、ビシアジ専用竿に小型電動の組み合わせがオススメ。
「洋征丸」で使用するビシのオモリは130号なので、オモリ130号に対応した竿を使おう。
専用竿以外には、1.5~2mの7対3調子の竿であれば流用可能だ。
昨年、一昨年はワラサ&イナダの青物が好調だったので、ライト泳がせ用、コマセキハダ用、青物用などのロッドを使ってアジもゲストも狙う人もいる。
リールは小型電動がオススメ。
アジを狙うときは水深100m前後の場所を狙うこともあるし、仕掛けを手返しよく入れ替えないと釣れないので、手巻きリールより電動リールのほうがオススメだ。
またゲストの青物がよくアタるときは、パワーのあるタイプを使うといいだろう。
アジ、マダイ、根魚を狙う 仕掛けとエサについて!


ポリビシ130号とイワシミンチコマセでアジ、マダイ、青物を狙う
まずは基本のビシアジ仕掛けから説明しよう。
ビシは130号のポリビシを使う。
持っていなければ船宿の貸しビシを利用するといいだろう。
腕長30~40㎝の片テンビンにビシを装着し、クッションゴムを介して仕掛けをつなぐ。
クッションゴムは使用ハリスの号数に適合した太さを使うこと。長さは20~30㎝。
アジだけを狙うなら、ハリス1.5~2号、ムツバリ10号のの一般的なビシアジ仕掛けでOK。
ビギナーはハリ数3本よりも2本を使ったほうが、絡むなどのトラブルなく扱いやすいだろう。
これからの時期は潮が澄む日が多くなるので、澄み潮時は1.5~1・75号の細いハリスが有効だ。
船で用意してくれる付けエサはアカタン。これをハリに1個付ける。
またアオイソメも各自用意しておくといいだろう。アオイソメは濁り潮のときに有効だ。
アジのポイントではマダイやクロムツなどの根魚がヒットすることもある。
マダイやクロムツを狙うには、「洋征丸」オリジナル仕掛けがオススメだ。
上のイラストの左側に示したのがオリジナル仕掛けの詳細だ。
枝スは2号で、こちらのハリにはアカタンを付けてアジ狙い。
マダイを狙う時は、先バリにサバの切り身を1㎝角に切ったものを付ける。
クロムツ狙いなら、長さ5㎝ほどのサバのタンザクを付ける。

アジ狙いの付けエサはアカタン。マダイを狙う場合は、サバの切り身を1㎝角に切ったものを付ける

︎マダイやクロムツにも対応した「洋征丸」のオリジナルアジ仕掛け
アジ狙いでは狭い範囲にコマセを集中的にまく!

アジを釣るときのキモとなるのが、タナ取り時のコマセワークだ。
「洋征丸」の高木洋征船長によると、「狭い範囲に集中的にコマセをまくことが大事です」という。
上のイラストが高木船長がすすめるアジの釣り方だ。
取材当日のタナは海底から4~5m。東京湾に比べるとタナが高いのが特徴だ。
タナが5mの場合の釣り方は、ビシが着底したら糸フケを取り、すぐに3m巻き上げる。
そして、その位置でコマセを3回まく。さらに1m巻き上げて3回コマセをまく。
そして1m巻き上げてアタリを待つ。
1~2分待ってアタらなければ、仕掛けを回収して再投入する。
タナを取ったら、そのまま長時間待つのはNG。
手返しよくタナの取り直しと仕掛けの入れ替えを繰り返すこと。
マダイやクロムツを狙う時も同じ釣り方でOKだ。
潮が速い時は、道糸が斜めに海中に入る。
ビシが着底して道糸が斜めの状態のままタナを取ると、正確にタナを取ることができない。
その場合は上のイラストの左側のように、タナ取り前に道糸を立ててると正確にタナを取れるだろう。
青物狙いの釣り方は3種類ある!


冷凍ヒイカはイナダ&ワラサに有効。青物がまじる場所では、ヒイカエサを試してみよう
昨年、一昨年は青物のベイトになる小アジが多く、ワラサ&イナダが好調だった。
そのため昨年、一昨年は、食わせサビキを使った落とし込み釣りで青物を狙った。
しかし、今シーズンは11月中旬の時点では小アジの反応が少なく、落とし込み釣りでは狙いづらい。
そのため今年は、釣れたアジをエサにした泳がせ釣りか、冷凍ヒイカをエサにしたコマセ釣りに実績がある。
取材当日、最初に取り込まれたワラサはヒイカを付けエサにしたコマセ釣りだ。
アジ狙いと同様に130号のポリビシにイワシミンチコマセで狙う。
仕掛けはハリス5~6号、全長3mの2本バリ。
これに冷凍ヒイカ(乗船受付時に購入可)をハリに刺す。
釣り方は上のイラストのとおり。
海底から10mぐらいまでの範囲を、竿をシャクって誘いながら探る。
とくにイナダに有効な釣り方だが、ワラサもアタる。
そして泳がせ釣り。釣れたアジのなかから10~15㎝ぐらいのサイズをエサにする。
タナは海底からオモリを5mぐらい上げた位置。
アタったら竿を手に持って食い込むまで待ち、食い込んだらしっかりとアワせること。

【相模湾東部】アジ五目 釣行レポート
アジを釣りながら マダイ、青物、根魚も狙う!

ヒイカをエサにしてシャクっていると、強烈な引きが急襲!

強い引きはワラサだった!

3.5㎏級のワラサをゲット。付けエサは冷凍ヒイカだった

このワラサは、付けエサをオキアミにしたらヒット

今シーズンはカンパチもよくヒットしている

小坪港「洋征丸」では11月9日からアジ五目を開始。いろいろなゲストが狙えるのも魅力

11月9日にはマダイが取り込まれた!(画像は船宿HPから)

この日は大アジが多数まじった

アジはサイズがいいので釣り味抜群!

一荷でアジをゲット

女性陣もグッドサイズのアジをゲット

夫婦で仲良くダブルヒット

そして、サバをゲット!

ポイントによってはクロムツがまじる

クロムツを狙うにはサバの切り身が有効

「洋征丸」オリジナル仕掛けとサバの切り身エサの組み合わせで釣り上げた50㎝級の良型クロムツ!

こちらも良型クロムツ!

切り身エサにカサゴがヒット

ワニゴチも掛かった

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・小坪「洋征丸」
小坪港「洋征丸」では、11月9日からアジ五目をスタートしている。
メインのアジのほか、ワラサ&イナダの青物やクロムツなどの根魚も狙えて楽しめている。
取材当日は、メインのアジは30〜40㎝の大型主体。
クロムツがまじる場所では、40〜50㎝の良型クロムツが取り込まれた。
青物はというと、チョット元気がなかったが、冷凍ヒイカエサのシャクリ釣りや泳がせ釣りなどでヒット。
バラシもあったが、2本のワラサが取り込まれた。
またキロ前後のカンパチもまじった。
ここ2〜3年、晩秋から初冬は落とし込みサビキメインで青物を狙っていた。
ところが今年は、11月中旬の時点ではベイトの小アジが少ないという。
小アジの反応が固まれば、落とし込みサビキで狙えるようになるだろう。
ビシアジのほかに、状況次第で泳がせ釣り、落とし込み釣りなどいろいろ楽しめる「洋征丸」のアジ五目。
ぜひチャレンジしてみよう!
以上の記事は「つり丸」2021年12月15日号の掲載記事です。
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取材当日は三戸浜沖~城ヶ島沖の水深55~100mを狙った