厳寒期も好シーズン! LTだから積極的に誘って食わせよう!!
数釣り好調! 大型も狙える

厳寒期の相模湾もアマダイは好シーズン。
数釣りが楽しめれば、大型もまだまだ狙える時期だ。
今回取材したのは平塚港「庄三郎丸」。
当宿ではLT(ライトタックル)とオモリ40号で狙うLTアマダイで出船している。
LT使用だと微妙なアタリもわかりやすく、また一日誘っていても疲れにくい。
釣趣がいいので、人気の釣り物だ。
取材当日狙ったポイントは、港前の水深65~110m。
取材の数日前から潮が濁って食いが悪くなったというが、当日の釣果は22~40㎝までが0~12匹という好釣果に恵まれた。
また、この日は鈴木新太郎さんに同行していただいた。
新太郎さんはコンスタントに食わせて11匹をゲットした。
ゲストのアタリも含めれば比較的アタリが多く、ビギナーでも楽しみやすい相模湾のアマダイ。
春先まで狙えるので、ぜひ挑戦してみよう。
オモリ40号に対応したタックル

「庄三郎丸」のLTアマダイは、軽量なライトタックルで狙える。

オモリは40号を使用
「庄三郎丸」では40号のオモリを使用する。
そのため竿は、40号オモリに対応した7対3~8対2調子の竿を使おう。
40号のオモリに対応したゲームロッドやライト用ロッドがオススメだ。
長さは2~2.4mぐらいが扱いやすい。
リールは小型電動、または小型の手巻き両軸リール。当日の釣り場の水深は65~110m。
この水深なら電動リールが楽だが、オモリは40号で軽いので手巻きでもそんなに苦にはならないだろう。
道糸はPE1~2号。リールに300m以上巻いておこう。

リールは小型電動がオススメ
通常タックルと同じく 仕掛けは2本バリ


「庄三郎丸」で用意しているアマダイ仕掛け
仕掛けは通常タックルのときと同じでOKだ。
道糸の先に、40号のオモリを装着した片テンビンをつなぐ。テンビンは腕長30~50㎝くらい。
そしてテンビンの先に仕掛けを結ぶ。
標準的な仕掛けは、ハリス3~4号、全長2~2.2m。ハリはチヌバリの4号前後や丸カイズの13~14号。
ハリ数は2本で、下バリから1mぐらいのところから30㎝ぐらいの枝スを出す。
枝スは、小型の親子サルカンや三又サルカンを介して出すようにする。
状況次第では、ハリスの途中にガン玉を打つのもOK。
潮が速い時には、仕掛けが浮き上がりにくくなる。
また付けエサの位置を把握しやすくなるという理由でガン玉を打つ人もいる。
ガン玉は1~3号とB~3Bを用意しておくといいだろう。
付けエサはオキアミ。付け方は1匹掛けが基本。
下のイラストのように尾羽をハサミできれいに切り取り、切り口からハリ先を入れる。
そしてハリの軸に対してまっすぐになるように付けること。


付けエサはオキアミ。1匹付けが基本
基本のタナは仕掛け長の約半分

アマダイは海底付近にいる魚。
そのため付けエサを海底付近に漂わせて、誘うのがコツだ。
基本のタナを示したのが、上のイラスト。
取材当日、「庄三郎丸」の中村友紀船長からは「だいたい仕掛けの長さの半分ぐらいオモリを海底から上げた位置が基本のタナです。
仕掛けの長さが2mだったら、海底から1mオモリを上げてください」とタナに関するアナウンスがあった。
そのため、仕掛けを投入したら、まずはオモリを着底させる。
そして、使っている仕掛けの長さが2mであれば、1mオモリを巻き上げた位置でアタリを待つ。
ビギナーによくあるのが、タナが高すぎてアタリがまったくないということ。
アマダイどころか海底付近にいるゲストすら釣れないのが一番ダメなパターン。
トラギス、アカボラ、オニカサゴ、ムシガレイ、ガンゾウビラメなども釣れないときは、タナを再確認しよう。
タナを取ったら置き竿でじっと待つのではなく、竿を手に持って積極的に誘ったほうがアタりやすい。
誘いはタナ取り後、仕掛けがなじんでからゆっくり竿を起こして誘い上げる。
そしてゆっくり竿を下げて戻していく。
また頻繁にタナを取り直すことも忘れずに。
水深が変わる場所を流すこともあるので、タナを取り直してタナをキープするのだ。
タナの取り直しが誘いにもなるので、タナを取り直した直後にアタることも多い。

アワセとやり取り

アタリの出方は千差万別。
竿先に小さく出る場合もあれば、はっきりと手元に感じることもある。
また仕掛けが弛んでいてアタリが出ず、仕掛けを回収しようと巻き上げたら魚が引き始めたということもある。
とにかくアタったら即アワセは厳禁。スッポ抜けやすくなるからだ。
アタったら、ひと呼吸おいて、ゆっくり竿を起こして聞きアワせていく。
竿を起こしていく途中で重みを感じて、魚がいると確信したら、その時点でしっかりアワせよう。
アワせてハリ掛かりしたあとは糸を巻き取るが、いきなり電動のスイッチを入れるのはダメ。
必ず最初の10mは、手巻きで糸を巻き取るようにする。
この間に掛かった魚の大きさを判断する。
掛かった魚があまり大きくなければ、電動の中低速で巻き上げてOK。
大きければ、ドラグを調整してから巻き上げる。
やり取りに自信がなければ、そのまま手巻きで巻き上げるのもアリだ。
【相模湾・平塚沖】LTアマダイ 釣行レポート
好調なアマダイをLTで 楽しもう!!

当日は港前の平塚沖水深65~110mを狙った

ヒット!「この引きはアマダイみたいです!」

鈴木新太郎さんは良型を手にした

こちらも良型。嬉しい1匹だ!

シーガーモニターの女良圭佑さんも本命ゲット

アマダイの引きは3段引き!やり取りが楽しい

アマダイが浮上した!

本命ゲットで笑顔が出た!

35cmクラスの良型は数まじった

鈴木新太郎さんは11匹で次頭だった

ホウボウやオニカサゴがまじった

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・平塚「庄三郎丸」
相模湾のアマダイは好調が続いている。
厳寒期に突入しているが、数釣りが楽しめれば、大型も狙える。
今回取材した平塚港「庄三郎丸」では、LT(ライトタックル)のオモリ40号で狙っている。
LT使用だと微妙なアタリもわかりやすく、また一日誘っていても疲れにくい。
釣趣がいいので、寒さも忘れてつい夢中になってしまうのだ。
「ここ数日で潮が暗くなって、ちょっと食いが悪くなってしまいました」と、取材当日に状況を話してくれたのは「庄三郎丸」の中村友紀船長。
それでも港前の水深65~110mではコンスタントにアタリがあり、トップは12匹。
この日、同船した鈴木新太郎さんも良型をまじえて11匹のアマダイをゲットした。
相模湾のアマダイは春先まで狙える。
まだまだシーズンは続くので、ぜひチャレンジして寒さも忘れるぐらいに楽しんでみよう!!
以上の記事は「つり丸」2022年2月1日号の掲載記事です。
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