浮いた反応たっぷり! うまくタナを探って 口を使わせよう!!
数釣り好調! 中大ダイの可能性も!!

日立久慈沖のテンヤマダイがまずまずの好調ぶりだ。
今回取材した日立久慈港「大さん弘漁丸」では、2月後半から好釣果が続いて、数釣りが楽しめている。
2月25日には0.3~1.3㎏までを2~9枚、2月26日には0.3~1.9㎏までを0~9枚という好釣果を記録している。
釣れるサイズはキロ前後までのサイズが多いが、1~2㎏のサイズが連発することもある。
また他船では5㎏を超える大型も取り込まれているので楽しみだ。
2月後半の取材時は、どのポイントもマダイの反応がてんこ盛りに見られた。
そして、ここ最近のパターンとしては、マダイが海底から浮き気味だという。
海底から5mぐらいの少し高めのタナを狙うのが本命のアタリを出すコツだ。
うまくパターンにハマれば、一人だけ連続ヒットもあるだろう!
タックルは専用竿と小型スピニングリール

日立沖のテンヤマダイのタックルは、標準的なひとつテンヤ用があれば楽しめる。
竿はひとつテンヤ専用がオススメ。
10~15号ぐらいまでのテンヤに対応したもので、長さは2.1~2.7mぐらい。
組み合わせるリールは、ドラグ性能がいい小型スピニングリール。
サイズのいいマダイが掛かったときには、ドラグを駆使したやり取りになる。
スムーズにラインが出ていかないと、せっかくの大物が掛かったときにバラしやすくなるからだ。
道糸はPE0.6~1号を150m以上巻いておくこと。
重いテンヤも用意 ジグやタイラバも!


「大さん弘漁丸」で使うエサは冷凍エビ
道糸の先に結ぶリーダーは、フロロカーボンラインの2~3号を3~5m直結にする。
FGノットやPRノットなどの強度がある摩擦系ノットで結ぶといいだろう。
2月末の取材時に狙ったポイントの水深は、主に50m前後だった。
乗船者の多くが6~10号のテンヤを使っていた。
時には水深60m台を狙うこともあるというので、テンヤは10~15号の重めも必ず用意しておこう。
テンヤに付けるエサは冷凍エビ。船で支給されたものを使う。
エサ付けは、上のイラストの右側に示したように1匹付けが基本。
孫バリでエビの頭部と尾部を固定するように付けると、頭部が取れにくくなる。
またエビが小さいときや遊動テンヤのように親バリが小さいときは、イラストの左側に示した2匹付けがオススメだ。
ただし2匹付けは、エサの消費が早くなる。
水深が50m前後で、浮いた反応が多いので、ジグやタイラバも有効だ。
「大さん弘漁丸」ではジグやタイラバでも狙えるので、持参するといいだろう。
ビギナーは着底が わかるようにしよう

この釣りは、テンヤの着底がわからないと釣りを組み立てられない。
とくに浮いた反応があって「海底から5~6m上を狙ってください」というような指示があったときはなおさらだ。
船がどんどん流されて糸が斜めに海中に入ったり、潮が速いときは着底がわかりづらくなる。
このようなときに着底がわかるようにする一番簡単な方法は、着底がわかるまでテンヤを重くすることだ。
そしてビギナーはテンヤの落下の方法にも注意が必要だ。投入から着底までの基本的な動作を示したのが上のイラストだ。
投入合図があったらテンヤを海中に投入する。
広く探るためにテンヤをキャストしてもいいが、ビギナーは軽く前方に投げ入れるか、船下にテンヤを落とそう。
そして、スピニングリールのベイルを起こしてラインを放出しながらテンヤを落下させていく。
このとき竿をあおって糸フケを出すと自然に落下しやすい。
テンヤが落下していき、糸フケがなくなったら再度竿をあおって糸フケを出す。
これを繰り返して落下させていく。
テンヤの落下中に糸フケはあまり出しすぎないこと。
糸フケを出しすぎると、ラインが風や波の影響を受けて落下しづらくなるとともに、落下中のアタリがわかりにくくなるからだ。
落下中に糸が急にフケたり、とにかく変だと思ったらアワせよう。
浮いた反応が多いタナを探ろう!

今回の取材は2月後半だったが、そのときは浮いた反応が多く、小泉大輔船長からは「底から5、6m付近を狙ってください」や「底から1~5mを探ってください」というタナ指示が出た。
取材当日に乗船した助手の茂木正二さんによると、「こんなに反応が浮いているのに、テンヤを投入して着底するまでの間のフォールではなかなかアタらいないんですよね! 着底してからゆっくり巻き上げる間にアタったり、底から5mぐらいのところまでテンヤ巻き上げて、そこで竿をあおって戻すとアタるんですよ! タナを探ると同時に誘いもいろいろ試してください」と話す。
取材当日はノリーズプロスタッフの榎戸さんと吉田さんも乗船。
二人ともマダイを5枚釣っていたが、どれも海底から4~5m上でアタったという。
高めのタナでは根魚などのゲストのヒットは少なくなるが、本命を釣るためにはタナを探ることが大事だ。
タナの探り方は、上のイラストのとおり。
50㎝~1m刻みに、海底から上へと探っていこう。
またアタるタナが決まってくれば、そのタナを重点的に狙うのも手だ。
【茨城・日立久慈沖】テンヤマダイ 釣行レポート
浮いた反応がバッチリ!
気難しい日もあるがうまくタナを 探って口を使わせよう!!

航程30分ほどの日立沖を狙った

ノリーズプロスタッフの吉田裕樹さんの「ハイブリッドテンヤ真鯛」が曲がった!

吉田さんもキロ弱のサイズを手にした

小型のマダイを抜き上げる榎戸さん

ノリーズプロスタッフの榎戸 富さんはキロ弱のマダイをゲット

このマダイは朝イチにヒット!

本命の顔を見てひと安心

このマダイはキロオーバー!

当日は、このくらいのサイズが多かった

日立沖周辺のマダイは数釣りが楽しめ好調だ!

ホウボウは美味しいゲスト

ハナダイもまじった

ウスメバルは良型が多い

カサゴも良型が多い

今回、取材にご協力いただいたのは、茨城・日立久慈港「大さん弘漁丸」
日立久慈沖のテンヤマダイが好調で数釣りが楽しめている。
「浮いた反応が多くあります。以前からあったのですが、ここにきて(2月後半)ようやく口を使いだしました。サイズのいいマダイもまじっているので、うまく誘って食わせてください」と話すのは、今回取材した日立久慈港「大さん弘漁丸」で仲乗りをしている茂木正二さん。
取材当日もマダイは、海底から5m前後上でのヒットが多かった。
フォールでのアタリは少なく、5m前後のタナで誘い上げたり、ゆっくりしたタダ巻きでよくアタっていた。
またゲストも豊富。ハナダイ、イナダ、ウスメバル、ホウボウ、カサゴなどの美味しい魚がまじった。
取材後も好調に釣れている日立久慈沖。
日によっては1~2kgの中ダイが数多く取り込まれるときもある。
今後もますます楽しみだ!
以上の記事は「つり丸」2022年4月1日号の掲載記事です。
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