開幕から好調ぶりだったが7月に入ると好調が加速。トップ二桁やオデコなしといった釣果が8月に入っても続く!


プライベート釣行で参加した清水希香さんは2㎏級ゲット!

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・飯岡「太幸丸」。
外房・飯岡沖の夏ビラメが絶好調だ! 開幕からまずまずの好調ぶりだったが、7月に入ると絶好調続き。トップ二桁やオデコなしといった釣果が8月に入っても続いている。
「今年は開幕から好調が続いていますね。夏のヒラメは冬に比べると釣りやすいです。はっきりしたアタリが多く、食い込みもいいですね。今ならアタリが多いので、初心者の人が挑戦するには最適ですよ」とは飯岡「太幸丸」の実川浩司船長。
飯岡沖のヒラメ仕掛けはオーソドックスなものでOK!

親バリは鼻掛けでも良いが、上アゴ掛けの方が外れにくい。孫バリがトレブルフックのときは、背掛けがベストだ。

「孫バリがトレブルフックの仕掛けがオススメです。オモリは60号ですが、横流しのときには80〜100号もあればいいですね」と実川船長。

オーソドックスなヒラメ用のタックルがあればOK。2.7〜3.3mのヒラメ専用竿、これに小型電動、中小型両軸リールを組み合わせる。道糸はPE3〜4号が200mも巻いてあればいいだろう。
そして仕掛けもオーソドックスなものでOK。実川船長は、ハリ掛かりがいいということで、固定式で孫バリがトレブルフック仕様の仕掛けを推奨。船で販売している仕掛けもこの仕様だ。
そしてオモリは60号。しかし、「横流し」で狙う時のために80〜100号のオモリもあればいいと実川船長は言う。取材当日も「横流し」で狙ったが、風が強く、船がどんどん流される状況だった。こんな時は仕掛けが浮き上がりやすく、また着底までにかなりの距離のラインが出てしまう。それを少しでも抑えるために、重めのオモリに変えるのだ。
また、「横流し」で船がどんどん流されるときは、仕掛けのバランスも変えるといい。仕掛けが浮き上がりやすいので、捨て糸を短くして、エサのイワシをできるかぎり底付近に泳がせるのだ。
実川船長おすすめのエサ付けは、親バリは上アゴ掛け。鼻掛けでもいいが、外れやすかったり、ハリが回るなどのトラブルがあるという。孫バリはトレブルフックの場合、根掛かり防止のために背中に掛ける。シングルフックの場合は肛門の後ろ付近に付ける。内臓を傷付けない位置に掛けるのがポイントだそうだ。
食い込むところまで食い込ませてやるぞっ! くらいの気持ちで挑戦するのがヒラメ釣りのコツ

ヒラメ釣りは「アタリからアワセ」までの過程が難しいが、アタリを出すための仕掛けのバランスやタナの設定も重要だ。
「オモリを底から50㎝切るとか1m切るとかの前に、とにかくヒラメ釣りでは、マメにタナを取り直すことが重要です。僕がすすめているのは、必ず竿を手に持ち、1分も待たずにタナを取り直すことです。オモリでトーントーンと海底を叩く感じでもいいですよ。海底がゴツゴツして根掛かりしやすい場所や水深が変化する場所もあります。そのなかで、つねにイワシを海底付近に泳がせることが重要になってきますから、マメにタナを取り直してください。また『横流し』で狙うときは、海底でオモリを引きずるタナでいいです。今日(取材時)みたいに、船がどんどん流されるときは仕掛けが浮き上がりますから、何度も底ダチを取り直してください」と実川船長。
ヒラメ釣りでは、アタリがあったら早アワセは禁物。「ガツ、ガツ、ガツ」というヒラメがエサを食べる様子を感じながら、完全にエサを飲み込む(食い込む)まで待つ。食い込んだら、竿を立ててしっかりとアワせる。
これがヒラメ釣りのアワセの基本だが、はたして食い込むまでどれだけ待てばいいのだろうか?
「よく『食い込むまで40秒待て』なんて言いますが、ヒラメによって違います。ずっ〜とエサをくわえているだけのようなヒラメもいれば、『ガツガツ、グーン』とすぐに持っていくヤツもいます。とにかく『グングングン』と強めに引き込んだときがアワせるタイミングです。早アワセしないように、『食い込むところまで食い込ませてやる!』ぐらいの気持ちで挑戦するといいですよ」。
頻繁にアタリを引きまくる…夏のヒラメ、いま釣れてます!

夏のヒラメは元気一杯でよく引く!

「つり丸」キャップ着用の永井名人は3投目でこのとおり!
当日は港から5〜10分の近場のポイントを主に狙った。水深も10m台の浅場が主体。「竿を手持ちにして、マメにタナを取って…」という実川船長のアドバイスを実行する釣り人には頻繁にアタリがある状況。そして夏のヒラメは元気一杯。水深が浅いことも手伝って、よく引くのだ。
「釣れてます!!」というのをまさに実感できるのが、今年の飯岡沖だ!
以上の記事は「つり丸」2012年9月1日号の掲載情報です。
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ここでのバラシが多い! タモに収まるまで油断禁物。