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反応多く期待大!タイラバで桜ダイを狙う!相模湾

反応多く期待大!タイラバで桜ダイを狙う!相模湾

葉山あぶずり港「たいぞう丸」では2月後半からタイラバ五目をスタート。3月16日には3kgが取り込まれた!

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反応多く期待が高まるが本命は不発。それでも取材後は良型が釣れている!

「桜ダイって何?」と取材1週間前。寿司屋のポスターを見た妻が聞く。

「産卵期を控えたマダイ。身に栄養があって美味しいよ」
 
タイラバはマダイや青物、根魚と多くの魚に有効。相模湾では葉山あぶずり港「たいぞう丸」から出船。
 
同港はカツオ、キハダで毎年通っているが、他魚種で出船するのは初めて。

釣具店を3軒回ってタイラバを揃え、桜ダイを夢見て出船したが…。

釣り場は城ケ島沖 ドテラ流しで狙う

葉山あぶずり港は安定感のある大型遊漁船が目立ち、今回の「たいぞう丸」も初心者歓迎。

駐車場に車を入れ、港一番の若手・河村丈史船長に挨拶する。

「船長、ドテラ流しってことは右舷でやるの?」

「うちは左舷でやります」
 
筆者は、「片側=右舷」が一般的と思っていただけに驚き。
 
船を風や潮に乗せるドテラ流しは道糸が横に流れ、より広範囲を探れる半面、水深の倍近い道糸が出ることもあるので、リールには道糸が300m必要。

200~250gのタイラバを使うのもドテラ流しの特徴だ。

ハリスは4~5号が一般的。
 
道糸を立て、80g前後のタイラバを使う東京湾とは勝手が違う。外房・川津と同じ感覚だ。
 
今回は電動リールを使用。持ってきた竿を見てもらう。

「軟らかい方がいい」と船長。「アルバトロス・バレット195ML」を選択。
 
船宿の貸し竿も穂先は極めて柔軟。

タイラバはマダイがネクタイやスカートを噛むアタリが出ても巻き続け、重さが乗ってからアワせる。

穂先が硬いとタイが途中で離してしまうのだろう。
 
港で1杯300円の氷を購入。

10名ほどのお客さんを乗せ、6時45分に出船。

各釣り座にはタイラバの置き場もある。
 
筆者は胴の間。左隣は本誌愛読者の方でタイラバ初挑戦。

アマダイの記事が印象に残っていると教えてくれた。

「朝はオレンジ、日が出たら赤やグリーンが有効です。ノットやドラグは万全にしてください。ユルユルでもダメです。ベイトはたまにイワシはいますが、100mより下はスルメやヤリイカ、それより浅い場所は魚とかです」と、船長は丁寧に状況を説明。
 
50分で城ヶ島沖へ到着。

「最初は90~100mをやります。潮を見るのでそれから投入してください。潮の速さは1ノットくらいです」
 
筆者も200gのタイラバを投入。やや潮が船下へ入っていくが、無事に着底。

「フォール中もタイラバを見ているので、着底したらすぐ15mくらい巻いてください。タイの反応も出てきました」
 
海底で止めていると、タイラバを見破られる。基本はタッチ&ゴー。

何度目かでミヨシ3番目のベテランにアタリ。美味なアヤメカサゴだ。
 
船長が魚を外して締める。釣り人は魚に一切触る必要がない。

神経締め用ワイヤーも完備。

カンコやオニカサゴなど 各種の根魚がヒットする

次の流しで「今シーズン1番の反応です。

タイラバを追っています」と、海の中の状況を刻一刻伝えてくれる。

誰かに食うかと期待するがアタらない。

「水温が低いです。12・5度くらい」と船長。
 
しばらく流すときは船のエンジンを切り、船上は静寂。相模湾の船でこんな流し方は初めて。
 
潮が効いているのか、さっきよりタイラバが重い。

「潮が重く感じるときにアタることが多いです。電動でも誘うときは手で巻いて、回収時に電動の人が多いです」
 
普段より重く感じるなら、潮が変化した兆し。チャンスタイムだ。

プライベートなら手巻きでいいが、取材では電動リールは手放せない。
 
左隣でもアタリ。カンコ(ウッカリカサゴ)だ。
 
少し深い場所を見ようと、130m台のカケアガリへ移動。

トモ側で食った。竿がガンガン叩かれ、最後まで抵抗したのはオニカサゴ。
 
何ヶ所か回るうちに、底の水温も徐々に上がってきたが10時20分に潮止まり。

反応あるも本命は型見ず 取材後は3kg級も!

「浅いところに行きます」船長は左隣の方もしっかりサポートし、ポイントの水深によってタイラバを交換。ワームもセットする。
 
80m台でトモ3番にアタリ。ガクガクと竿を絞るが、途中からおとなしくなったのは40㎝級のホウボウ。

次もホウボウ。右隣ではスピニングタックルでイネゴチが出た。
 
ミヨシでもデカいホウボウが取り込まれる。
 
五目釣りも楽しいが、本命を求めて100mラインへ移動。

途中でサワラ狙いの曳縄を出す船も。
 
ミヨシ3番目ではまたカンコ。筆者も150gのタイラバに切り替え、ようやくアタるがサバフグ。
 
右隣では小型のレンコ(キダイ)。

レンコも良いと1kg級が出るという。タイラバだと型が揃うのか?
 
今度はタイラバの上にサビキを出していた人がヒメ。続いて20cm級のウルメイワシ。

「このイワシも食うの?」

「全然食う。40cmのヤリイカも食うから」
 
魚類や頭足類を捕食するときのマダイは予想以上に貪欲。

「根や漁礁など、コマセの場所はやらない」と船長。
 
ミヨシで再びカンコ。朝方に攻めたポイントへ戻ると今度も魚探には反応がばっちり。

「何枚かいます。今、タイラバを追っていますよ」
 
最後までベストを尽くすが、コマセの船も苦戦。14時を過ぎて無念のタイムアップ。

「タイラバは7月末まで出船します。浅くても60~70mで、狙う水深はあまり変わりません。ハリ先はつねに鋭いものを使ってください」と船長。

専用竿のレンタルも5~6本用意がある。
 
取材後も沖から潮が差してきたタイミングで、3kg級のマダイが上がっている。

6月がとくに狙い目だ。
 
葉山沖から城ヶ島沖を攻め、ゲストも豊富な相模湾のタイラバは可能性がある。

ぜひ挑戦してほしい。

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