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浅場!なんと水深60m台にヤリイカ大回遊中!茨城・鹿島沖

浅場!なんと水深60m台にヤリイカ大回遊中!茨城・鹿島沖

鹿島沖の水深60m台にヤリイカが大回遊中!春の浅場パターンはオモリ150号、通常タックルで攻略!追い乗りさせて多点掛けを目指そう!

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さあ、楽に釣れる浅場の 美味しいヤリイカを楽しもう!

ポイントの水深は50~70m さまざまな釣り方ができるぞ!

ヤリイカ釣りでなんと水深 60~70m台。今後さらに浅く

鹿島港真沖の水深60m台のジャリ場のベイト求めて集結したヤリイカの群れ。朝イチから船団が形成された

鹿島沖のヤリイカが3月から浅場で乗っている。

関東周辺のメジャーヤリイカポイントでは、水深100m越えが当たり前。

水深200mや300mも珍しくない。

そんななか、昼間の釣りで水深50~70m台で乗るのいうのは、かなり浅場といえよう。
 
気になる釣果は、群れ固まると束越えもある。

水深が浅いゆえに多点できれば容易に数が伸ばせるのだ。
 
このヤリイカたちはいわゆる寒流形で年明けから水深150m前後のカンネコ根から開幕。

シーズンはじめは50㎝以上で身厚のジャンボサイズばかり釣れるのが特徴であるエリアだが、シーズンが進むにつれ、ポイントは少しずつ灘(陸)よりになっていのが例年のパターン。

3月半ばには水深60~70mになっていた。

4月になるとさらに浅くなり水深50m前後でも釣れるようになる。
 
水深が浅くなることでヤリイカ釣りはさまざまなメリットができる。

最大の魅力は釣りが楽になること。

そして船長の許可が必要だが、LTで楽しむこともできる。

西日本でメジャー釣法であるイカメタルゲームでも楽しめる。

水深が浅くてもオモリは150号のまま

さて、気になるタックルだが、ズバリ言うと通常のヤリイカタックルのままでよい。

鹿島沖の年明けの開幕当初がオモリ150号スタートだったのだが、波崎~鹿島周辺の船宿は、浅場になっても使用オモリを150号に統一している。
 
どうして水深が浅いのに軽いオモリ、たとえば120号にしないのか。

それは、浅場の150号使用にメリットが多いからである。

「今期は異常なほどイワシなどのベイトが多いね。そのなかからイカの反応を見つけ出すのだけど、春イカはきっちりといい反応の上に船を乗せないと釣れないんだよね。ラン&ガンで攻めるから、仕掛けの早いタナ到達が釣れる条件となる。明らかにオモリ120号と150号では沈下スピードが異なるからね。また、サバもいるから、サバ避けにもなる。そして、オマツリがかなり軽減できる。反応を見つけて船止めたあとは、動いた反応に乗せるために強引に船をずらすこともあるから、そんなときでもオモリが重いほうがいいよね」と、鹿島「第七幸栄丸」の船長、梅林将人さんは話す。
 
こんな状況では、イカメタルでは遊べないじゃん! と思う人もいるだろうが、ノーマルと同船の場合、イカメタルは基本的にはミヨシ部で行うか、もしくはイカメタル専門船で狙うことになる。

この釣法で釣りたい人は事前に船宿に相談しよう。

船宿によっては常時ウエルカムのところもある。

浅場でも使用ツノは11㎝ プラヅノ5本から始めよう

ツノは11㎝プラヅノを使用。形状はんでもよいがシングルカンナで淡いカラーが基本

鹿島沖の浅場のヤリイカ釣りでも通常の水深(100~200m)の仕掛けは変わらない。

つまり、11㎝のプラヅノの標準仕掛けでOK。

さまざまな形のものがあるが、基本的にはなんでもOKだ。

ただし、ダブルカンナツノはオマツリ時になかなか解けないなどの理由から禁止している船宿もある。

ズバリ、浅場のヤリイカはシングルカンナで十分だ。
 
水深が浅いので澄み潮形のカラーが有効だ。薄目のカラー(淡い色)がそれだ。
 
イカサビキのツノ数だが、5本ヅノからスタートすることをオススメする。

サバがいるかいないかは、その日そのときになってみないとわからない。

ツノ数が多いとすぐにサバの餌食となってオマツリ必至となるので、まずは5本ヅノで様子をみて、サバが少ないようならツノ数を増やしてみるとよいだろう。
 
ツノの扱いに慣れない人は、けしてツノ数は増やさないほうがいい。

手返しが遅くなり結果として釣果が悪くなるからだ。

イカが浮いていることが多いので ボトムから約10mは探る

ラン&ガンの反応直撃型の釣りだから、船長の投入合図後、最初の仕掛け投入時はほとんどの場合、オモリの着底と同時にイカが乗っている、いわゆる“着乗り”していることが多い。
 
乗らないときは、スーと竿の長さ分シャクリあげて、上げの頂点で数秒静止させアタリを確認し、なければスーっと竿を下げてオモリを着底させる。

この動作を2回ほど繰り返して乗らなければ、誘い上げてタナ探ろう。
 
探るタナは底から10m。少なくとも5mは必ず探る。
 
ヤリイカはスルメと異なり、激しい動きにはあまり反応しないのでイカが乗ったあとは静かなロッド操作をこころがけよう。
 
1ハイ乗ったら必ず“追い乗り”を期待する。

アタリを確認したら一呼吸おいてゆっくりと巻き上げに入る。

デッドスローで5~10mほど巻き上げてから電動のスイッチをオンにしてやり取り開始だ。
 
アタリなく誘い上げ動作を終えたらすぐに底ダチを取り直さず、そこから10m巻き上げてから、底ダチを取り直す。

いわゆる巻き落としの誘いをする。

これを毎回、やることによって、いったんリセットされ、着乗り確率がぐっと上がるので必ず試そう。

丁寧な取り込みが 結果として数を伸ばす

イカ釣り名人と言われている人たちは、なにせ手返しが早い。

そしてその手返しの早さのファクターが取り込みだ。と言っても過言ではない。
 
どうしてこの取り込み動作が大事かというと、次の投入動作に大きく影響するから。

もし、取り込み時に仕掛けが手前マツリして絡まってしまおうものなら、次の投入動作までに時間がかかる。

つまり、実釣時間が少なくなるということ。

ほとんどの場合、このトラブルは、“よく釣れているとき”に生じる。

だから、多少マゴマゴしたとしても、丁寧に取り込み動作を毎回することが、結果としてよい釣果を生み出すこととなるのだ。
 
慣れない人は、ゆっくりでいいので、ツノを1本ずつ丁寧に回収することを心がけよう。
 
イカ投入器の使用は必須だが、取り込み中に空のツノを直接投入器の筒のなかへ入れたくなるだろうが、これは慣れない人はやらないほうがいい。

手前マツリの原因をつくるからだ。
 
取り込み中にツノをつかんだらそれを必ず、投入器のスポンジなどにカンナを引っ掛ける。

向きはどちらでもよいが、必ず順番に掛けていく。
 
イカが乗っているときは、イカを釣り座に並べていこう。

このようにしてすべてを取り込んでから、イカをカンナから外して生け簀のなかへ。

外したツノは順番とおり、投入器のスポンジへ掛ける。すべてのツノが揃ったら、丁寧にツノをイカ投入器の中へ入れる。

準備が整ったところで、オモリを再投入するのだ。

ライトゲームでヤリイカのイカパンチを体感しよう

ミヨシ部はLTゲームの特等席。究極のLT、イカメタルも可能だ。やるときは事前に船宿に確認しよう

乗合船ではオモリ150号使用の通常タックルを使う、と書いたが、船宿の許可があれば、通常タックルと同船でもミヨシ部で究極のLTであるイカメタルゲームが楽しめる。
 
タックルはテンヤ用でOK。
リールもテンヤで使っているものをそのまま流用するとよい。
 
ラインもテンヤ用で十分。
PE0.6~0.8号が基本だ。これにリーダーを3号を3mほど摩擦系ノットで接続する。
 
仕掛けは、西日本で主流のイカメタルタックル、いわゆる枝ス1本、とメタルスッテの組み合わせをそのまま使うことができるのだが、最大のネックとなるのはサバだ。
 
どうしても仕掛けのフォールスピードはオモリ150号の速さには及ばず、ゆっくりとなり、サバがいる場合、見事に枝スのスッテはサバの餌食となってしまう。
 
そのため、サバが多いときは枝スの浮きスッテや餌木は外そう。

メタルスッテのみならフォール中にサバにやられる確率はかなり低い(カンナが下に付いているので)。
 
誘い方は自由だ。速く動かして、ストップを入れるのもよし。

ジギングのようにワンピッチジャークをして、ストップを入れるのもよし、これというおきまりの誘いパターンはない。

大事なことはストップを入れること。

そして、どんな小さなアタリでもアワセを入れることだ。
 
水深が浅い時期だからこそ可能になるヤリイカのイカメタルゲーム。

ぜひ、機会の逃さずチャレンジしてみてはいかがだろう。

【茨城・鹿島沖】ヤリイカ 釣行レポート

ポイントは鹿島沖

なんとポイントの水深は60m台。これからもっと浅くなる

朝イチから絶好調!ノリノリだった

深場よりはサイズが小ぶりになったが食べては最高においしい

追い乗りさせて多点掛けを目指せ!

カのサイズが小ぶりだと、取りこみ時に外れやすいので慎重に取り込む

イカの活性が高い時は3点掛け以上を目指そう

4点掛けはザラ

単発でも 手返しの早さでカバー

良型もまだまだまじる

朝いちに良型が多かった

乗りがいまいちのときは1杯ずつが多い

数釣れるのはこのサイズ。しかし、食べてかなりおいしい

80杯キャッチ!

古家さんはヤリイカ釣りの名人。シンプルな釣法で80杯を釣り上げた

今回、取材にご協力いただいたのは、茨城・鹿島「幸栄丸」

鹿島沖の水深60m台の浅場にヤリイカが回遊してきた。
 
年明けに水深150m前後の深場で始まり、3月4月に水深70m以浅に回遊してくるのが鹿島沖のヤリイカのシーズナルパターン。

ゴールデンウイークころにはさらに浅い水深40~50mのポイントで釣れることもある。

「ヤリイカのサイズは深場と比べて小さくなったけど、このサイズが数乗るのが春のパターン。今年はイワシがたくさんいるからヤリイカも釣れ続くんじゃないかな」と話すのは、鹿島「第7幸栄丸」の梅林将人船長。

東京湾の激戦地で腕を磨いた経験の持ち主とあって、緻密で繊細な操船力に定評のある船長だ。
 
水深が浅くなったのでタックルはライトで楽しめる!と考える人も多いだろうが、

「浅場でもオモリは深場と同じ150号です。なぜかって? 浅場は仕掛けを斜めにするとよくイカが乗ります。あと、反応に直接船を当てます。そのために意図的に船で仕掛けを引っ張ることが多いんですよ。それをやるのに150号のオモリが浅場でも必要なんです。軽いオモリよりオマツリも少ないし、サバ避けにもなるからメリットが多いですよ」とのこと。
 
もちろん、LTで楽しみたいなら、イカメタル釣法の同船もOK。

ただし、釣り座は同船の場合、ミヨシ部に限られるので予約時に事前確認が必要。
 
さまざまな遊び方をかなえてくれる春の浅場ヤリイカ釣りは4月いっぱい楽しめそうだ。

以上の記事は「つり丸」2022年4月15日号の掲載記事です。

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