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銭洲解禁!遠征シーズン開幕!今年もシマアジが絶好調!

銭洲解禁!遠征シーズン開幕!今年もシマアジが絶好調!

銭洲解禁!伊豆諸島遠征シーズン開幕!今年もシマアジが絶好調!五目は激うまウメイロメインでお土産十分!カンパチはジギングでチャレンジ!

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大物の聖地開幕!ファーストシーズンの 銭洲遠征の遊び方を解説。

コマセは シマアジ&ウメイロ五目。ルアーは ジギングカンパチ。生きアカイカあれば泳がせカンパチ

状況によってターゲットが 変化。開幕直後はシマアジ

大物釣り場の聖地である銭洲。

今期も4月1日に解禁し、12月31日まで許可を得ている遊漁船で釣りが楽しめる。

その許可とは限定近海許可(JG)。

国の厳しい検査をすべてクリアした船のみが得ることができる。

そのため、関東周辺ではその許可を得た船はごく少数で、現在では伊豆半島や沼津、神津島の数隻のみ許可を取得している。

そのJG船の老舗が南伊豆手石港を基地とする「第23南伊豆忠兵衛丸」。

昨年、新エンジンに乗せ換え、ベストな状態で遠征釣行を行っている。

「いつも解禁日はお祭りなんだけど、今年はシマアジが予想どおり食ってくれましたね。4月中はシマアジとウメイロ五目、つまりコマセ釣りメインで銭洲を狙います」とは、「南伊豆忠兵衛丸」の浅沼清人船長。

JG船が行けるのは銭洲だけではない。毎年、ゴールデンウイークに盛り上がるのが、イナンバ島周辺。

ここは、黒潮が洗う絶海の孤島で、深海から突出した島は、パヤオのような効果があり、黒潮の申し子たち、カツオやキハダが長期間居着くところ。

釣り方はルアーに限定されるが、毎年、キハダとカツオで盛り上がる。

島周りの浅場ではカンパチやヒラマサなどの青物も釣れるのでルアーフリークたちには銭洲以上に人気のあるフィールドだ。

銭洲周辺はしばらくはコマセ釣りでシマアジとウメイロ五目がメインとなるが、生きアカイカが入荷され次第、泳がせ釣りでカンパチ釣りが盛り上がる。

その生きエサは漁師が釣り上げたものを購入して使うことになるので、エサを釣る必要はない。

銭洲はアカイカの好漁場。
つまり、ここで釣れるカンパチたちはアカイカのシーズンはアカイカを捕食している。

つまり、カンパチのマッチザベイトがアカイカになり、よく釣れるのだ。

このように、アカイカ泳がせが始まると、限られた船では、泳がせかコマセかどちらかをメインとするようになり、釣り人が釣りたいターゲットによって船を選択するようになる。

このように、ターゲットが状況によって変わるのが銭洲の特徴なので、エサ釣りを行うときは、コマセ用、泳がせ用の2タックルが必携となることを覚えておこう。

南伊豆出船。銭洲釣行のタイムスケジュールとは?

これが有名岩礁、銭洲のネープルス。この周辺は特別な世界が作り出されているのだ

南伊豆手石「南伊豆忠兵衛丸」の銭洲遠征の流れをざっとおさらいしておこう。

南伊豆の手石の「南伊豆忠兵衛丸」の船宿に午前2時集合。ここで船長が点呼をとり、釣り座を確認。

1㎞ほど離れた船着き場まで車で移動し、船の前に駐車。荷物を車から船に積み込む。

出船までに釣り座にロッドキーパーを付け、ロッドはロッドホルダーに差し込むか船に固定。その後、船内のベッドへ。

船はだいたい2時半に出港。船内のエアコンが効いたベッドで睡眠をとる。

約4時間後に銭洲に到着。7時の開始時間まで釣りの準備を整える。

銭洲では、遊漁船の実釣時間は規定により午前7時〜午後1時までと定められている。

泳がせ釣りシーズンになると、エサのサバやムロアジを確保するため6時30分よりエサ釣りが可能となる。

13時までめいっぱい釣りを楽しんだら、片付け後、船内のシャワールームで汗を流しさっぱりとさせてから、ベッドへ。

帰港時間は海の状況にもよるが16時前後には手石港に到着というのが「南伊豆忠兵衛丸」の1日の銭洲遠征釣行スケジュール。

下船後に会計をし、時間に余裕がある人は船宿に24時間入れる温泉風呂があるので、さっぱりしてから帰宅の道へ。

また、宿は素泊まりできるので、泊まってから帰宅、もしくは前泊も可能だ。

アカイカエサを使う場合は、漁師から事前購入しなくてはならないのでもう1時間ばかり出港時間が早くなることもある。

これはあくまで、基本パターンなので、参考としておき、毎度、出船時間は船長に確認が必要だ。

4月、5月前半大本命は シマアジ。五目はウメイロ

4月中と5月前半の銭洲のターゲットのメインはシマアジだ。

シマアジはどうしても釣果にムラがあるので、後半にお土産でウメイロを釣るのが「南伊豆忠兵衛丸」の基本パターン。

カンパチはズバリ言うと銭洲のどこでヒットするかわからないので、手持ちのタックルとエサでいつ狙ってもよい。

そのシマアジは、ひと昔前は、ネープルス前の水深30〜50mがポイントだったが、一昨年あたりからネープルスから北東に離れた大ダルマ付近水深50〜70mがポイントとなっている。

ネープルス前にシマアジが集結すれば、浅場なので釣りやすいがダルマは少し深めで根掛かりしやすいところ。

なので根掛かりによる仕掛けのロストを覚悟のうえで臨む。

後半のウメイロ五目はネープルスの西側がポイント。

だいたい水深30〜50mの岩礁周辺を攻め、底から10m上がタナとなり、ウメイロのほか大イサキやカンパチが釣れる。

シマアジ仕掛けはイラストを参照してもらうが、基本は仕掛けの全長が2m前後。長くても3mだ。

シマアジ狙いは短めの仕掛けで ベタ底メインで攻める

シマアジのイメージは東京湾のビシアジを想像してほしい。

基本的には釣り方はさほど変わらない。

コマセの帯に突っ込んでくる習性を利用するか、ベタ底にまかれたコマセを掃除機のようにしながら捕食する行動を利用する。

いずれのパターンでもタナはベタ底付近だ。タナは底から上げてもハリスの長さ分とする。

意外と簡単なシマアジ釣り 食いパターンは動か静か?

釣り方は意外とシンプルだ。

ビシが底に着いたら糸フケをすばやく取り、ビシを底から30㎝〜2m、自分が決めたタナに上げたところで1〜2回、もしくはそのタナまで50㎝か1m刻みで竿をシャクって、ビシのなかのオキアミを出す。

シャクリの強さは初めはシャープに強め。

その後タナではじっと静かにアタリを待つのみ。

本命シマアジの場合、このシャクリ動作の直後にアタリが出る。

アタらなかったときは、アタリをしばらく待ち、再度、小さなシャクリでビシのなかの残りのオキアミをだしてみる。

それでもアタリがなければ、ビシのなかのオキアミがなくなったと判断し、回収して付けエサのチェック。その後再投入する。

このように銭洲のシマアジ釣りも近年は意外と静かな釣りが主流となっている。

もちろん、朝イチやシマアジ入れ食いのときは、以前主流であったオキアミを一気にドバ出しするのも有効だが、基本は静かな釣りがほとんどだと思ってよい。

アタリは意外と小さく竿先にでる。

小さなアタリ後、そのまま待つか、ゆっくりと竿を聞きあげると、一気にリールのラインを引きずり出す。

このトルクフルな引きがあれば、シマアジである可能性が高い。

シマアジ狙いではリールのドラグはかなり緩めでよい。魚の走りが止まってからやり取りに入る。

なれない人はポンピングはダメ。バラシの原因となる。

テンヤマダイ釣りのように竿を水平より少し上へ向けたままを維持し、手巻きでリールを巻き続けよう。力がない人は手巻きでしばらくやり取りしたら、後半は電動で巻きあげてもよい。

くれぐれもドラグきつめの強引なやり取りはしないように。口切れによるバラシが起こるからだ。

五目釣りでは指示ダナより 5〜10m落として誘い上げる

ウメイロ五目釣りでは、仕掛けの長さはシマアジと比べて長くてよい。

シマアジが2mなら五目は3〜5mだ。

ハリスは6〜8号。さばきやすさを考慮してハリス8号が使いやすい。ハリ数は2〜3本。

釣り方は、船長の指示ダナよりハリスの長さ分、もしくは5m〜10mほどビシを沈めて、ウイリーシャクリの要領で1m刻みでシャクリながら指示ダナまであげていくというもの。

シャクリ中にアタリを期待するなら指示ダナより5mくらい上までシャクリあげ続けてもよい。

アタリが出たらそこからデッドスローで5mほど巻き上げる。

こうすることで追い食いが期待できる。

この追い食いのさせ方は近海のイサキ釣りと同様だ。

シャクリあげでヒットしないときは、指示ダナで置き竿でアタリを待つのもよい。 

【銭洲】シマアジ~ウメイロ五目~ジギングカンパチ 釣行レポート

解禁日スタートはネープルス周辺から。ここで今年も数々のドラマが生まれるのであろう

シマアジポイントには船団が形成された

シマアジの引きはトルクフル。竿の弾力とリールのドラグ調整で引きをかわす

銭洲のダルマ周りではこのサイズが数釣り可能なアベレージ

ウメイロは脂がのっていておいしい

ジギングではヒレナガカンパチがヒット

3㎏級キャッチ!活性が高いと良型ヒット率がアップ

こちらも3㎏級。おしくも海面でのバラシもあり

シマアジのタナはベタ底付近。シマアジのやり取りはポンピングは厳禁

こちらは2㎏級。サバの猛攻を交わしてゲット

タモに収まってほっとひと安心

こちらは2枚目

2㎏オーバーのシマアジ。体高があり身厚でおいしそうだ

解禁直後の大物はコレ。フエフキダイ

禁初日からムロアジがよく釣れた

ナンヨウカイワリがヒット

五目釣りをやるとこの通りクーラー満タン

今回、取材にご協力いただいたのは、 静岡・南伊豆手石港「南伊豆忠兵衛丸」

伊豆半島から約80kmの太平洋上に突出する岩礁、大物釣りの聖地“銭洲”が今年も解禁した。

「昨年も4月1日の解禁日からシマアジが好調だったので今年もと期待していましたが、そのとおりシマアジは釣れましたね。本来なら浅場のネープルス周辺で釣れるのが理想なんですけど、今期もちょっと深めのダルマ周辺にシマアジが集まっているようです。カンパチ泳がせが本格化するゴールデンウイーク前後までかなり楽しめそうですよ」と話すのは、銭洲遠征船の老舗、手石「南伊豆忠兵衛丸」の浅沼清人船長。
 
解禁初日となった4月2日、2㎏前後の良型シマアジを含め、短時間の五目釣りでは脂ノリノリの激うまウメイロを含め、魚種多彩な魚たちで大型クーラーがいっぱいになった。

例年、カンパチは開幕当初はジギング有利の展開で当日も3~4㎏のカンパチが各船でヒットしていた。
 
敷居が高そうな銭洲遠征釣りだが実際はそうではない。

この海域には限定近海許可を得た船のみ、遊漁船で行くことが可能。

その各船には、釣りをフルサポートする仲乗りさんが常に同乗。

しかも、レンタルタックルもある。

だから、意外と釣りビギナーでも簡単エントリーできる環境が整っている。

この好期を逃さず、超高級魚のシマアジ求めて、いざ銭洲へGO!!

以上の記事は「つり丸」2022年5月1日号の掲載記事です。

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