誰でも手軽に狙えて 釣っても食べても最高! 行楽シーズンにオススメ
ビギナーやファミリーに超オススメの釣り!
これからは絶好の行楽シーズン。友人やファミリーと釣りに行く機会も多くなるだろう。
そんなときに超オススメなのが東京湾のLTアジだ!
タックルは軽量なので、慣れていない人でも扱いやすい。
釣り場は比較的近く、水深も浅いので釣りやすい。
そして何よりも、とても美味しいアジが手軽に釣れるのが、ビギナーやファミリーにオススメの理由だ。
そんな東京湾のLTアジだが、この春もまずまずの好調続き。今回の取材は金沢八景「黒川丸」の午前LTアジに乗船。
当日はビギナーが多かったが、全員が本命のアジをゲット。
トップは34匹。食いがいい時には、半日船ながらもトップ50匹以上を記録することもある。
今ならお土産も堅そうなので、「楽しく釣って、美味しく食べる」を体感するにはピッタリのターゲットだ!
タックルはLT用ロッドに小型リールを組み合わせる

「黒川丸」で使用するビシは40号。
そのため竿は、40号オモリに対応した7対3調子のライト用、またはゲームロッドがオススメ。長さは2m前後。
これに組み合わせるリールは、手巻きの小型両軸か小型電動。釣り場の水深は20~30mの浅場主体なので、手巻きリールで大丈夫だ。
道糸はPEラインの1~2号。リールには150m以上巻いておこう。
「黒川丸」ではレンタルタックルを用意しているので タックルがない人は船宿のレンタルを利用しよう。
仕掛けはハリス2号のビシアジ用でOK!


ビシは40号。コマセはイワシミンチ

付けエサはアカタンとアオイソメ
ビシは40号の小型アンドンビシを使う。
持っていない人は、船宿のレンタルビシを利用するといいだろう。
道糸の先にビシを装着した片テンビンをつなぎ、その先に仕掛けをつなぐ。
テンビンに仕掛けをつなぐ際は、クッションゴムを介してつなぐのがオススメ。
ベテランのなかにはクッションを使わない人もいるが、クッションを介したほうが口切れによるバラシを軽減できる。
クッションゴムは1.2~1.5㎜径の20~30㎝がオススメだ。
仕掛けは幹糸、枝スともに2号。
全長2m前後、枝ス20~30㎝。
ハリはムツ10号の2~3本バリ。
市販のできあい仕掛けを購入するなら、このバランスのビシアジ用やLTアジ用でOKだ。
「黒川丸」で用意される付けエサはアカタンとアオイソメの2種類。
状況に応じて使い分けるといいだろう。
アカタンはエサもちがよく、何度も使いまわせて手返しアップに役立つので、アジの食いがいいときにオススメ。
細かくカットされた1粒を一つのハリに付ける。
アオイソメは濁り潮に有効といわれるが、万能なエサで食いが渋い時にも有効な場合がある。
アオイソメは2~3㎝にカットして、切り口からハリ先を入れて刺す。
ビギナーは釣り座をしっかり整えよう!

自分の釣り座が決まったら、トラブルを少なくするために釣り座をきちんと整えよう。
とくにビギナーはこれが大事だ!
重要なのは、ロッドとコマセオケの位置。
LTアジのタックルは軽いので、船ベリに固定するロッドキーパーを使用する代わりに、船ベリの穴に差し込む簡易的な竿受けを使用する人も多い。
船ベリに固定するロッドキーパーでも、簡易的な竿受けでもセットする位置が決まったら、そのトモ側(後方側)にコマセオケをセットするのが基本だ。
多くの船がスパンカーを立て、風が前方から吹いてくる。
そのため、この位置関係だと仕掛けを回収したり、魚を取り込んだときに、仕掛けがトモ側になびいて絡みにくくなるのだ。
正確にタナを取って 手返し良く入れ替える


投入合図が出たら仕掛けを投入するが、投入する際にも注意が必要だ。
投入手順は、仕掛けを海中に入れ、続いてビシを投入する。
このときビシを真下に投入するのではなく、竿を操作してビシを前方に振り出して投入しよう。
空いているときは目の前にビシを投入しても問題はないが、釣り人が多いときはオマツリしやすくなるからだ。
また潮が速いときも、潮上に向かってビシを振り出して投入すると、オマツリを軽減できるだろう。
取材当日のタナは、ビシを海底から2~3m巻き上げた位置。
このときの釣り方は、ビシが着底したら即座に糸フケを取る。
続いてすぐにビシを1m巻き上げ、竿を振ってコマセまく。
そして50㎝巻き上げ、コマセをまく。さらに50㎝巻き上げて、コマセをまく。
ここでビシの位置は海底から2mになるので、ここでアタリを待つ。
海底から2mの位置でアタリがなければ、50㎝巻き上げてコマセをまき、アタリを待つ。
この位置でもアタリがなければ、さらに50㎝巻き上げてコマセをまき、アタリを待つ。
ビシの位置は海底から3mになるので、これでもアタらなければ、仕掛けを回収して再投入する。
ビギナーが注意したいのは、タナで長時間アタリを待たないようにすること。
タナで長く待っていると、コマセが出切ってアタリが遠くなるからだ。
タナで待つのは2~3分程度にして、手返しよく仕掛けを入れ替えよう。
新鮮なアジは刺身もいいけれど アジの押し寿司もオススメ!
釣れたアジは、刺身やナメロウ、アジフライなどで食べるのが定番。
たくさん釣れて、これらの定番料理以外で食べたいときにオススメしたいのが押し寿司だ。
「巻きす」の上にラップを敷いて酢飯を乗せる。
酢飯の形を整えたら、酢飯の上にトロロコンブ、大葉、ショウガの線切り、酢締めのアジの順に乗せる。ラップで覆い、「巻きす」を巻いて形を整え、数時間待つ。食べる直前に、食べやすい大きさに切ってできあがり。
手間がかかりそうだが、意外と簡単。
清涼感がある味わいで、これからの時期にオススメ。
アジフライをオカズにして押し寿司を食べるのもいいだろう!
【東京湾・八景沖】LTアジ 釣行レポート

当日は八景沖の水深30m前後を狙った

小気味よい引きが楽しい!

このぐらいのサイズがとても美味しい!

一荷だ!

サイズのいいアジはタモですくって取り込もう

鈴木新太郎さんは一荷で釣り上げた!

新太郎さんのクーラーボックスが埋まった

食いが立てば一荷も珍しくない

35㎝を超える大型もまじった

誰でも手軽に狙えて釣っても食べても最高!

行楽シーズンにオススメ

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・金沢八景「黒川丸」
ビ ギナーからベテランまで幅広い層の釣り人に人気がある東京湾のLTアジ。
軽量なLT(ライトタックル)を使うので誰でも手軽に狙え、しかも釣れるアジはとても美味なのが人気の秘密だ。
そんなLTアジは、これからの行楽シーズンのファミリーフィッシングにオススメ。
ビギナーでも楽しみやすいので、家族や友人などを誘って釣行してみよう。
今回の取材は金沢八景「黒川丸」の午前LTアジに乗船。
潮があまり流れなかったが、終始ポツポツとアタってトップは34匹を記録。
釣れるアジは食べごろの25cm級主体に、35cmを超える大型もまじった。
いい日には半日でトップが50匹以上を記録することもあって、数釣りが楽しめている。
「楽しく釣って! 美味しく食べる!」を手軽に体感するには、東京湾のLTアジはうってつけのターゲットだ!
以上の記事は「つり丸」2022年6月1日号の掲載記事です。
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