シーバスを中心になんでも釣ってしまうというデイゲーム
「アイランドクルーズFC」では5隻のボートが稼働。
ルアーゲームを中心に、乗合&チャーターの両形態で、さまざまな釣りを楽しませてくれる。
5月中旬以降の看板としてはシーバス(五目狙い、ナイトゲームも含める)、タイラバ、クロダイ(落とし込み&チニング)、フラットフィッシュ(マゴチ&ヒラメ)といったところ。
なかでも出船が多いのはシーバスを中心になんでも釣ってしまおう、というデイゲームでの「シーバス五目」だ。
5月初旬の取材時もシーバス五目での釣りとなった。
前半戦はシーバス狙い、途中でタイラバを使ってマダイやホウボウを狙ったり、中層反応をジグサビキで狙ったりと自由に展開。
ラストはマゴチを中心としたフラットフィッシュゲームを堪能した。
テンポよくターゲットを変えていくので、上手に適合することが求められるが、乗船したアングラーは十分に慣れており、思い思いのルアーを使いながらも素早く対応。
それぞれの釣りを楽しんでいた。
5月中旬以降もシーバス五目スタイルでの出船は多い、と遠藤船長。
そこで以降は基本タックルを中心に同スタイルの釣りを紹介していくことにしたい。
メインのシーバスはジギング&キャスティングで攻略する
メインターゲットとなるシーバスはジギング&キャスティングで攻略する。
ジギングでは沖のストラクチャー周りを中心とした縦の釣りとなる。
「イワシが多い時期なので時合を上手く捉えられれば爆釣となることも多いですよ。中層に反応があるときはボトムまで落とさずに狙うことも多いので要注意ですね」とは遠藤船長。
使用するルアーは40~60gのメタルジグがメインとなるがバイブレーションプラグやスピンテールジグなどを使っても面白い。
キャスティングゲームではオープンエリアや壁系のストラクチャー周りでの釣りが中心となってくる。
使用するルアーは8~13㎝のミノー、25~35g程度のバイブレーションプラグ、14~28gのジグヘッドにシャッド系ワームをセットして使う。
ジギング、キャスティングともに特大サイズがバンバンという時期ではないが、70㎝クラスまでは十分に射程内。
水温が上昇してくる時期なので、元気いっぱいのファイトを満喫できるのが特徴だ。
大きな柱となることが多いのがフラットフィッシュゲーム
五目ゲームでもシーバスと並び大きな柱となることが多いのがフラットフィッシュゲーム。
マゴチを中心にヒラメがまじる、というイメージの釣りで、オープンエリア、シャローフラットでのキャスティングゲームが中心となってくる。
水深にもよるがシーバスルアーの多くが流用可能。
なかでもメインルアーとなるのは25~40g程度のジグヘッド&ワーム、30~45gのキャスラバだ。
ジグヘッドにセットするワームはシャッド系、ギル系を使い分けていくのが人気だ。
シーバス狙い、フラットフィッシュ狙いの両方でイナダやサバ、アジなどがまじってくる。
気配が濃厚なときはシンペンやミノー、ジグ、ジグサビキなどを駆使して対応していくと好結果を期待できるはずだ。
最低でもジギング、キャスティングの2タックルは用意

最後にタックルを整理しておこう。
最低でもジギング、キャスティングの2タックルは用意しておきたい。
キャスティング用はスピニングタックルがおすすめ。
ロッドは7.6 ftまでのボートシーバス用、リールは3000~4000番のスピニングリール、ラインはPE1.2~1.5号、リーダーはナイロン製20~25 Lb。
以上がオーソドックスなセッティング。
ジギング用はベイトタックルがおすすめだ。
6 ftクラスのライトジギング、スーパーライトジギング用などから選択するとよい。
小型のベイトリールにPE0.8~1号、リーダーは20~25 Lbをセット。
ジギングの場合はフロロカーボン製がベーシックだ。
以上の2タックルを用意しておけば、どんな釣り物を狙う場合でも対処できる。
あとは好みで増やしたり、パワークラスをチェンジして揃えたりすればOKだ。
ぜひ自由な発想で五目ゲームを堪能していただきたい。
東京湾 シーバスゲーム 釣行レポート

セレクトする楽しみはルアーゲームならでは

5月中旬以降、ジグは40~60gが活躍する

フラットフィッシュ攻略に欠かせないソフトバイブレーション

マゴチ、ヒラメといったフラットフィッシュ狙いにはソフト&ハードのバイブレーションが欠かせない

遠藤船長おすすめのギル系ワームは、マゴチに効く!

遠藤船長おすすめのフラットフィッシュ用ソフトルアー。O.S.Pのドライブシャッド、ドライブSSギル。ぜひご用意あれ

シーバスの必殺技、エラアライ! 残念ながらこのファイトはシーバスに軍配

海原に向かってフルキャスト!それだけでかなり楽しい!

取材日の第一号! レギュラーサイズながら元気いっぱいのシーバスだった

ダブルヒットもあり。ほかにもヒット&バイトが連発したが残念ながらキャッチまで至らず…

本命フィッシュ、マゴチ見参!このくらいになれば釣り応え、食べ応え十分!

和気あいあいとした雰囲気を演出してくれる遠藤船長がパシャリ

サバの連続ヒットを演じたアングラーが使っていたのはジグサビキ。強い!

なかなかのファイトを見せてくれたホウボウ
エソを食べ てみよう
東京湾のルアーゲームでは定番ゲストと言えるエソ。
多くの人がポイっと海に返してしまう魚だ。
「食べると美味いんだけどね」と、これまた多くの人が言うが実際食べた人は意外に少ないのが現実。
小骨の多さと見た目で敬遠されがちだが、実際食べると美味しい。
小骨を処理すれば塩焼きでも美味しいし、小骨を細かく砕いて食べられるさつま揚げやツミレ汁も美味。
刺身もいけるがアニサキスには要注意だ!

嫌われることも多いが実は美味しいエソ

食すなら血抜き&神経締めをすると万全だ

これがエソの刺身だ

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・横浜新山下「アイランドクルーズFC」
「まずはシーバスから狙い始めて、その後にマゴチを狙っていく感じで考えています。シーバス五目ってイメージで何でも釣っていきます」
とは「アイランドクルーズFC」の遠藤正明船長。5月初旬の取材日の言葉だ。
宣言? 通り、まずはシーバス狙いからスタート。
沖のストラクチャー、フラットエリアでボトムの変化をあるポイントを転戦していったが、この日のシーバスはご機嫌斜め。ポツリポツリと拾っていくだけでヒットが続かない。
大きくポイント移動。マダイ狙いからマゴチ狙い、はたまたサビキをセットしての釣れるもの狙い? と多彩にポイントを転戦し遊んだ結果、数は伸びないものの準主役も次々と登場。
仲間内のチャーターで楽しんだアングラーたちは6時間便をフルに満喫したようだ。
結果、シーバス、マゴチ、ホウボウ、サバ、コノシロ、エソなど魚種多彩。
5月中旬以降は大型アジやタチウオ、ヒラメなども期待大という。
とくに5月から6月にかけてはジギングで狙う大型のアジの人気が高い、という。
要注目と言えるだろう。
身近な東京湾を舞台にライトタックルで楽しめるシーバス五目、ぜひ挑戦していただきたい。
以上の記事は「つり丸」2022年6月1日号の掲載記事です。
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ジギング&キャスティング、両方に対応できるタックルを用意したい