東京湾のタコは旨味たっぷり、絶品のブランド食材。ぜひ正月用のタコは自分で釣って確保したい


この日は船中3人なので片舷流しで狙った。

ひなたさゆりさんもマダコ初挑戦で本命ゲット!

良型主体で、コレ1杯でもいいお正月が迎えられそうだ。

冬のタコ釣りは大型が多い。1~2㎏主体に、3㎏オーバーも上がっている。

これでお正月用のタコはバッチリ! 冷凍保存するなら、塩もみするまえの、このままの状態で。

テンヤはオモリ50号。オモリが別体式でパタパタ動く。

根のキツイ場所も攻めるので、テンヤはロストもある。多めに用意しよう。

ハリ先のカバーを外さないで釣っている人が「けっこう多い」と船長。あなたは大丈夫?
年末年始に釣っておきたい「魚」ではないが、これがなければお正月は迎えられないでしょ! っていうぐらいの食材がタコ。なぜ、正月にタコなのか、というと…「色が赤くておめでたい」とか「八は末広がりで縁起がいい」とか「タコ→多幸」だから、と諸説あるが、年末のスーパーではゆでダコ、酢ダコが飛ぶように売れる。
しかし、ちょっと待った。沖釣り師ならば知っているはず。スーパーのマダコはほとんど外国産、東京湾で釣ったマダコはそれとはひと味もふた味も違うのだ。東京湾のタコは旨味たっぷり、絶品のブランド食材。ぜひ正月用のタコは自分で釣って確保したい。
冬のタコは数はそれほど出ないものの、良型が多く、4㎏近い大物も上がっており、ズシンッと重量感タップリの釣り味も魅力。大ダコを釣って、お正月を迎えよう!
小突き続ければ、きっと熱くなれる!

しっかり小突くことが大切。乗りを感じてもしつこく小突いて、しっかり抱きつかせてからアワせよう。

釣り方は、底にテンヤを着けて、ただひたすらコツコツと小突くだけ。糸をもった手先を動かすぐらいで、とくに大きなアクションもない地味な釣りなので、寒い時期にはけっこう体が冷えちゃうが、心配御無用、タコが乗ってきたらドキドキして熱くなれるから。とにかく小突き続けることが大切だ。
夏とちがって水温が低いので、タコの活性も低め。しっかり小突いて誘ってやらないとタコは乗ってこない。
小突き方はコツコツコツと一定のリズムでテンヤが浮かない程度に小刻みに。船が流れるので、それに応じて海底をトコトコとテンヤが歩いてくるようなイメージだ。
潮が速かったり、水深が深くなるとテンヤが浮き上がるので、その分糸を送ってテンヤを着底させてやる。ただし、潮が速くて浮きあがるようなときに糸を出しすぎると、テンヤが船から遠ざかるばかりでまったく移動しない、つまりポイントを探れなくなってしまう。糸を出しすぎず、船の移動とともにできるだけ船下を探るように心がけよう。
慌ててアワせちゃダメ。しっかり小突いて大アワセ

小突きが足りないと、海面でバレれることが多い。

根掛かりはある程度覚悟しておかなければならない。だだし、根掛かりしたと思っても絶対に強引に引っ張らないこと。
テンヤが岩に軽く引っ掛かってるってことも多いので、以下の方法で簡単に外れることも多い。
①糸をクイッと軽く引っ張って、パッと緩める。
②これを何度か繰り返す。
③最初より力を入れて糸をグッと引っ張って、パッと緩める。
④さらに力を入れて糸をグッーッと引っ張って、パッと緩める。
⑤少しずつ引っ張る力を強くして、パッと緩めるを繰り返す。
⑥最後は力いっぱい引っ張って、パッと緩める。
これでも外れなければあきらめて先糸を切ろう。
乗りを感じても慌てててアワせたらダメ。しっかり小突き続けてタコがテンヤに覆いかぶさるのを待とう。
以上の記事は「つり丸」2013年1月1日号の掲載情報です。
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年末に、おいしいタコをゲットしよう。