取材当日も開始から好調にアタった。今シーズンから設けられた規定数10枚には届かなかったが、トップ7枚とまずまずの好釣果


こちらも良型!

当日のトップは7枚だった!

冬場のヒラメは食味もアップして、食べるのも楽しみ。

今回、取材にご協力いただいたのは、茨城・鹿島「清栄丸」。
鹿島沖のヒラメは11月から部分解禁して開幕している。今シーズンもスタートからまずまずの好調ぶり、数、型ともに楽しめている。そして12月1日からは茨城エリアが全面解禁。釣り場が拡大して、さらに期待が高まる。
「今年はスタートから好調ですよ。いるところにはヒラメがかなり固まっているので数上がっています。部分的なエリアでこれだけ釣れていますから、全面解禁したときが楽しみです」とは今回取材した鹿島旧港「清栄丸」の竹林良崇船長。
取材当日も開始から好調にアタった。今シーズンから設けられた規定数10枚には届かなかったが、トップ7枚とまずまずの好釣果。一人だけ型を見ることができなかったが、全員にアタリはあった。
食味もアップしてきているので、刺身や昆布締め、煮付けなど、いろいろな料理で楽しめる。
これからますます楽しみな鹿島沖のヒラメを狙ってみよう!
オーソドックスなヒラメ用のタックルと仕掛けでOK!

「清栄丸」では仕掛けを2種類用意!

親バリは鼻掛けがオススメ。

孫バリは肛門に刺すのが竹林船長のオススメ。

タックルはオーソドックスなヒラメ用のノーマルタックルがあればOK。今回取材した「清栄丸」もそうだが、多くの船がオモリ80号を使う。そのためオモリ80号に対応したヒラメ専用竿の2.7〜3mが扱いやすいだろう。
リールは小型電動、または手巻きの中型両軸でOK。道糸はPEラインの3号前後を150m以上巻いておこう。
また船によってはライトタックルの使用もOKだ。この場合、竿は60号、または80号ぐらいまでのオモリに対応できるライトヒラメ専用竿、または7対3〜6対4調子のライト用ロッド。
これに小型電動、または手巻きの小型両軸リールを組み合わせる。道糸はPE1号以下を150m以上巻いておく。道糸の先には先糸としてフロロカーボンの6〜7号を1〜2m巻いておく。これを仕掛けの幹糸として使う。
仕掛けは胴付き1本バリ。「清栄丸」が船で販売している仕掛けは、枝スは6号、80㎝前後。幹糸は7号、100㎝。捨て糸は4号、50㎝。ハリは親バリがチヌ7号。孫バリはトリプル8号、またはチヌ6号。
ビギナーは掛かりやすさから、孫バリがトリプルの仕掛けがオススメだ。
エサ付けは親バリが鼻掛け。孫バリはトリプルでもシングルでも、どちらの場合も肛門から差し抜く方法が竹林船長のオススメ。
「ヒラメはイワシを食べる時に、イワシの下から食らいつきます。だから肛門付近にハリを刺した方が掛かりがいいようです」と竹林船長。
船を横流しにして、ポイントを探る

12月からは全面解禁! 釣り場が拡大してさらなる好釣果が期待される。

ライトタックルにヒット! やり取りが楽しい!!

取り込みは釣り人がヒラメをタモに誘導しよう!

鹿島沖のヒラメ釣りでは、多くの船が横流しでポイントを探るように狙う。横流しとは、船体に風を当てて船を流すスタイルだ。
この場合、オモリが海底をトントンと叩く位置をキープしてアタリを待つ。根掛かりしない場所では、オモリを引きずるようにしてもOK。根掛かりする場所では、海底から30〜50㎝オモリを上げてアタリを待ち、頻繁にタナを取りなおすこと。
風が強く船がどんどん流される場合、風下側の釣り座では、道糸が船べりの内側に入っていく。そのままにしておくとオモリが浮く。ここで道糸をどんどん出すと反対舷の釣り人とオマツリするので、出しすぎないこと。仕掛けが浮いてしまったら、仕掛けを再度入れなおすようにしよう。
逆に風上側では、道糸が自分の前方に向かって海中に入る。風下側と同じくそのままにしているとオモリが浮く。こちらの舷では道糸をどんどん出せる。しかし、風下側の釣り人の仕掛けよりも、新しいポイントに入るのが遅い。そのため、出しすぎると不利になってしまうの注意しよう。
アタったら早アワセは禁物。じっくり食い込んでから竿を立ててアワせよう!
以上の記事は「つり丸」2017年12月15日号の掲載情報です。
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