当日の刺身は、「サクッ!」とした独特の食感。一日経った刺身は、ネットリと柔らかく、旨味と甘味が増して極上の味に深化


阪本智子さんも本命を手にした。

取材当日は中ノ瀬から木更津沖を狙った。

良型スミイカ!

まずは嬉しい1杯!

船中ファーストヒットは、このスミイカだった。

この日のトップは10杯!

「三喜丸」では、釣れたスミイカを生かしておき、納竿時に捌いて持ち帰ることをすすめている。

今回、取材にご協力いただいたのは、小柴「三喜丸」。
10月から開幕している東京湾のスミイカ。今シーズンはイカの成長が速いのか、早い時期から良型が多くまじっている。乗ったときの重量感も抜群で釣り味も抜群だ!
小柴港「三喜丸」では10月31日からテンヤで狙うスミイカをスタート。初日からトップ20杯以上を記録して、好スタートを切っている。
「場所によってはサイズのいいスミイカばかり乗る日もあります。潮の加減で釣果は変わってきますが、今シーズンも長く楽しめそうですよ!」とは「三喜丸」の河野秀昭船長。
テンヤのスミイカ釣りは釣趣抜群だが食味も抜群! 釣った当日の刺身は、噛んだときに独特の「サクッ!」とした食感が味わえる。そして一日経った刺身は、ネットリと柔らかく、旨味と甘味が増して極上の味が楽しめる。
釣り味、食味とも抜群のスミイカ釣り。ぜひチャレンジしてみよう!
オススメ仕掛けは「テンヤ+スッテ」スタイル

小柴港「三喜丸」ではシャコとテンヤで狙う!

テンヤで狙うスミイカ釣りの場合、タックルは専用タックルを揃えよう。竿はスミイカ専用の2.1〜2.5mぐらいがオススメ。
リールは手巻きの小型両軸、または小型スピニング。シーズン初期〜中期は、水深10m台〜20m台の浅場をおもに狙う。水深の浅い場所では船下を狙うよりも、テンヤをキャストして広く探ったほうが有利になる場合がある。その場合はスピニングリールがオススメだ。今回の「三喜丸」の取材では水深20m前後をおもに狙った。そのためか9人中4人がスピニングリールを使っていた。
またシーズン後半では、釣れる水深が深くなる。水深40m前後、またはそれ以上を狙うこともある。この場合、テンヤをキャストしても着底するときには船下にきてしまうこともしばしば。シーズン後半では両軸リールでOKだ。
仕掛けは「テンヤ+スッテ」スタイルがオススメ。テンヤの少し上方に枝スを出して、それにスッテを結ぶ。トトスッテやウキスッテのほか、小型の餌木なども試してみるといいだろう。状況にマッチすると、スッテに連発することもある。
もちろんテンヤだけで狙うのもOKだ。
シャクリとシャクリの間はテンヤを動かさないで待つ

この独特の構えが、テンヤのスミイカ釣りの特徴。

基本の釣り方は上のイラストのとおり。軽くテンヤを前方に投げ入れる。テンヤが着底したら竿先を斜め上に向けて、糸フケを少し出しながら7秒ぐらい待つ。
糸フケを出すのは着底しているテンヤを動かさないためだ。テンヤが着底しているときにスミイカがテンヤを抱くので、ここでテンヤが動いたらスミイカが乗らなくなってしまうのだ。
7秒待ったら、糸フケを取って、竿をゆっくり頭上まで起こすようにシャクる。スミイカが乗っていれば、ここで重量感があるので、糸を弛ませずに巻き上げてくる。
スミイカが乗っていなければ、竿を頭上まで起こしたところで2秒ぐらい待ってから、ゆっくりと竿先を戻してテンヤを着底させる。
竿を起こしたところで待ち、ゆっくりと竿先を下げるのは、周りのスミイカにテンヤをアピールさせるためだ。
テンヤが着底したら、再度糸フケを出して、竿先を上方に向けて待つの繰り返し。30回シャクったら投入しなおす。
前述したように浅場や、潮が流れず船が動かないときは、キャストして広範囲を探るのも有効だ。
以上の記事は「つり丸」2017年12月15日号の掲載情報です。
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今シーズンは早い時期からサイズがいい。11月前半で500〜600gが多くまじる。