江ノ島沖のカマス釣りは、浅場でズラズラ多点掛けが楽しいぞっ! ファミリーフィッシングにおすすめです


コマセも使わずエサ付けも不要のフラッシャーサビキ。ビギナーでも簡単にできる釣りだ。

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・腰越港「多希志丸」。

向かった先は腰越港の「多希志丸」。周年根魚を看板にしている老舗だが、大船長と若船長の二隻出しで浅場の釣りにも出船している。現在出船中のカマス船の他、季節によってマルイカやカワハギ、シロギスなど季節に応じたターゲットを狙い分けている船宿だ。
7月28日のカマス乗合は釣り客6人ほどと、ゆったりとした釣り座で出船となった。浅場のカマスといえば、てっきり烏帽子岩近辺がポイントだと思っていたが、港を出て5分もしないうちにエンジンがスローになった。江の島のヨットハーバーが近くに見える、ここらへんで釣りをするのは私は初めてだった。鈴木猛船長によると、最近見つけたカマスの寄るポイントらしい。すぐに投入の合図が出た。
夏場のカマス釣りは、フラッシャーサビキを使う。腰越漁港はシラスの産地として有名だが、相模湾の魚たちもこのシラスが大好き。フラッシャーサビキは水中で細長くたなびき、シラスを模した動きをする。カマスを初め、アジやサバなどにも効果の高い仕掛けだ。エサ付け不要、さらにコマセも使わない。沖釣りの中では、最も手軽な仕掛けの釣りと言えるだろう。
水深は5mほどと浅い、底は根があるのでオモリが付いたら少しタナを切って、竿をゆっくりと上下してサビキに動きを与える。釣り方も簡単だ。
すぐに竿先がガクガクと揺さぶられた。ずらずらと上がってきたのはウルメイワシ。サビキ五目ではよく掛かる魚だ。虹色に輝く魚体は刺身ですこぶる美味。ただし、鮮度落ちが速い魚なので、釣ったらすぐに氷を効かせた海水に入れてやる必要がある。
食い渋りの一日だったが、60匹、70匹という日もあるそうだ。最新釣果をチェックしてファミリーでゴー!

相模湾の浅場でカマスが釣れている。腰越港「多希志丸」が狙うのは、港の目の前。水深5~10m前後だ。

この日はカマスの食いが渋かったかわりに、刺身が美味しいウルメイワシが鈴なりで釣れた!

大型カサゴ。ウレシイゲストだ。

いい思い出になったかな!?
気がつくと、周りは6隻ほどの船団となっている。他港のカマス船も腰越沖に集結しているようだ。しかし、カマスはなかなか当たらない、仕掛けが底に着く前にウルメイワシが食って、カマスのタナに届かないのかもしれない。
やや遅れて私も竿を出した。さっそく穂先がガクガクと震えるアタリで上がってきたのはアジ。そして、タナを底から2mほどの高めに取ると、今度はウルメイワシが鈴なりだ。
親子連れの少年が本命のカマスを上げた、25㎝と夏の時期にしては良型のヤマトカマスだ。ウルメイワシの食いが収まり、これからカマスが顔を出してくるかと期待したが、その後はアタリが遠くなってしまった。前回出船の際には、50~60匹前後と絶好調だったカマスだが、この日は潮が明るくなってしまったせいか、反応があっても口を使わない状態だそうだ。その後、15mの深場などあちこちと探索するが、たまに顔を出すのみとなってしまう。アジの他に、カサゴやニベもまじり、五目釣りとなって沖揚がりの時間を迎えた。
数日前までトップ60匹、70匹と絶好調だったのに、この日は残念な結果に終わってしまった。
以上の記事は「つり丸」2012年9月1日号の掲載情報です。
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