夜釣りは2便制、ポイントの水深は50〜60m


10㎏級ブリ連発!

片手で持ち上げるのがつらいブリを両手で持つ。

女性でもこのブリは釣ることができる。

大ワラサがこれ。6kg後半サイズだ。

「八坂丸」では、6kg級を大ワラサと読んでいるが、ブリである。この日の深夜便では23本のブリがあがった。

オキアミコマセをまくのがご当地釣法。半夜で3kg1枚が目安。

エサはイカタンがメイン。ヒイカや小ヤリイカも実績大。

今回、取材にご協力いただいたのは、新潟・直江津港「第二八坂丸」。

ポイントは有間川沖水深50〜60mの岩礁帯。アンカーを打ってのカカリ釣りだ。夕方出船の3便と深夜出船の2便体制でこの釣りを楽しめる。
仕掛けはオモリ300号、ハリス22〜30号の胴付き5本バリ仕掛け。エサはイカタンやヒイカ、小ヤリイカなど。
「オモリを底から50㎝ほどあげて置き竿でアタリを待ってください。ドラグ調整が肝ですからね。両手で道糸を引っ張りスーとすべり出すくらいに調整してください」と竹内船長は話す。太いハリスにも関わらず意外なドラグ調整だが、ブリが掛かるとよれて切れることが多いからだという。
貴重なブリを1本ゲットできたらラッキーだが、今期は当たり日に当たれば一人複数本キャッチも多い。
とはいうものの、相手は回遊魚。いつまで続くか分からないし、年明けまでロングランの可能性もある。いずれの場合も出船できるどうかは、海況次第。防寒対策を万全にして極上ブリキャッチを目指そう!!
釣り方は簡単。底から50㎝あげてオモリトントン

ロングロッドが主流だが、ショートロッドでもOK。置き竿でアタリを待つ。

さて、釣り方だが、まずはリールのドラグ調整。両手で道糸を強めに引っ張りだし、スーとスムーズに糸が出るくらいにする。ハリスの太さからいえば、かなりドラグは緩めだ。
魚がヒットさせるまではかなり簡単。
仕掛けを絡まないように丁寧に投入したら、オモリをそこから50㎝ほどあげて置き竿で待つだけ。
肝心なエサは、イカタンやヒイカ、小ヤリイカ、ムギイカが主流であまり大きすぎるものは夜釣りではよくない。
「エサは昔からさまざまなもの使う人がいますが、イカタンや小ヤリイカなどと、やはりイカが一番実績があります。ハタハタなどもたまに食いますが、安パイなイカがおすすめです」と船長。
基本は置き竿にするのみだが、アタリが全くないからといって仕掛けの入れぱなしはよくない。
イカタンは水中に入れぱなしにすると固くなってしまうのでころあいをみて仕掛けのエサをチェックし新しいものと交換しよう。
エサ取り魚がいるときは、エサが頻繁に取られることがあるからだ。
ヒットしたらアワセいらず電動低速巻き上げで

海面に浮上するブリ。ほぼオマツリをしてあがってくるので、全員協力体制でタモ入れする。
ブリは、いきなり竿先を海中に引きずりこむような豪快なものだと想像できるが、それとは異なる。
竿先が「フワフワフワっ」と揺れたりすることが多い。
「アタリが出たら即アワセはいりません。ひと呼吸、ふた呼吸、少し様子をみてからやり取りに入ります。まずは、リールの電動スイッチオン。低速でいいです。テンションが掛かるとブリが暴れて竿がしなります。このとき少しリールから道糸が出るくらいでいいですね。途中、必ずっていっていいほど、オマツリします。そうなると、オモリ付きの仕掛けと一緒に巻き上げることとなりますからかなりの重さになります。電動のパワーだけに頼らずに道糸を手で引っ張るなどしてサポートします。けして、強引に引っ張らないでください」
と、このように船長は話すようにブリとのやり取りはかなり慎重だ。
魚が海面に見えたら、クライマックスのタモ入れ。船上の人たち全員協力体制で魚を優先してタモ入れを行う。
「私は取り込みのサポートをしてて今期、気が付いたことがあります。それは仕掛けの親子サルカンについて。いままでは、サルカンをブリが嫌う、というのが定説でしたが、魚がヒットするとハリスがよれて切れることが多かったんですよ。しかし、サルカンを使えば、そのよれが少なくなりかなり回収率が上がったんです。ちなみにサルカンありの仕掛けでも今期はバリバリ食ってますので、このタイミング釣るなら仕掛け作りも簡単なサルカンありのものでやってもいいですね」とのこと。
以上の記事は「つり丸」2018年1月1日号の掲載情報です。
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ポイントは有間川沖水深50〜60mの瀬。船長はブリの回遊ルートを予測しアンカーを打つ。