朝イチはスルメ、後半ヤリイカを狙え!【南房・布良沖〜白浜沖】

朝イチはスルメ、後半ヤリイカを狙え!【南房・布良沖〜白浜沖】

「今シーズンは遅いよね。昨シーズンは初冬から釣れていたからね。ここにきてやっと始まったという感じだよ」、南房・布良港「松栄丸」の黒川一夫船長はこう話す。相模湾のヤリイカも遅れているが、この海域もまた遅いスタートとなった。


ようやくヤリイカも本番。今シーズンもロングランに期待だ

ヤリイカのポイントは布良沖がメイン。スルメは少し移動してねらう。

後半は大型が目立った。

直結で多点掛けも。この日は①朝=18㎝直結②11㎝直結③サバがいなくなって11㎝ブランコ、というパターンの人が多かった。

前半、小型が目立ったが、このサイズが多いのはイカ自体の数が多いということでもある。

現在修業中の黒川智也さん。助手も兼ねているので、初心者も安心だ。

赤白スッテはぜひまぜたい。

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・布良港「松栄丸」。

「どっちをねらう?」
朝、船長からこんな質問を受けた。つまりこれはスルメが釣れている、ということなのだ。朝からスルメメインでねらえばかなりの数を釣ることができる。しかし、ヤリイカもねらえば釣れる。
そこで、いま、多くの船では朝イチにスルメをねらい、後半ヤリイカをねらうという釣りが展開されている。
朝イチはプラヅノ18㎝直結で大型のスルメ釣り。その後、ポイントを移動してヤリイカをねらうも、大サバの猛攻でプラヅノでは仕掛けが落ちない。そこで直結仕掛けの登場だ。サバをかわしながらヤリイカを乗せていく。サバが消えたと見るやブランコ仕掛けにして数を稼いでいくのがこのところのパターンだ。
「ようやくヤリイカも本番です。いろんな仕掛けを用意してきてください」
今シーズンもロングランを期待できそうだ。

仕掛けの種類は豊富に持参しよう。タックルも出来れば2セット持参しよう

南房のヤリイカは、例年なら初冬には開幕するが、今シーズンは1月になってようやく姿を見せた、という感じだ。現在の各船宿の釣果を見ると、「スルメイカ25〜60杯、ヤリイカまじる」とか、「ヤリイカ10〜35杯、スルメまじる」などと、さまざまな表記の仕方があることに気づくだろう。
これは、各船によってのねらい方の違いによるものだ。
たとえば、「うちのお客さんはスルメのほうがいいっていうから」という船では、スルメイカをメインでねらう。逆に「うちはヤリイカメインで」というところもあれば、「朝だけスルメをねらって、後半はヤリイカをねらう」というパターンもある。
現在、比較的近いポイントながら、この両者をねらいわけることが可能なのだ。このため、船による釣果のバラツキが出て、メインターゲットが異なってくるのだ。
釣りに行く場合、これらのどんな状況にも対応ができる準備をしていくのがもっとも好ましい。つまり、ヤリイカとスルメイカの両方の釣りの準備をしていくということ。
仕掛けは11㎝、14㎝、18㎝、それぞれブランコ、直結とあれば完璧だ。表に掲げたように、現在のイカ釣りはいろんな状況に変わる。それにあったタックル、仕掛けで挑めばいいのだ。
とは言っても、これらのすべてを準備するのは結構大変。
A 直結をこなせる人
・11㎝ブランコ
・11㎝直結
・18㎝直結
B 直結は難しい人
・11㎝ブランコ
・14㎝ブランコ
・14㎝直結(ツノ数は5、6本に)
・18㎝ブランコ
これぐらいを用意しておけばいいだろう。現在のもっとも多いパターンはこうだ。
①朝イチはプラヅノ18㎝直結でスルメイカをねらう。ある程度スルメを釣ったらヤリイカのポイントへ移動。
②サバが多い場合が多いので11㎝直結でヤリイカをねらう。
③サバが消えたら11㎝ブランコでヤリイカをねらう。
このパターンで釣る人が多い。直結が難しいひとは、ブランコ仕掛けでねらうが、スルメの場所もサバが多いときは18㎝のブランコを使うといいだろう。18㎝のプラヅノはサバに捕まりにくい。
ヤリイカの場所に行ってもサバで釣りにならないときは、ツノ数を減らした14㎝の直結でやってみよう。
ヤリイカのサイズは大小まじりだが、大型が多くなったら14㎝メインでもいいだろう。
現在のヤリイカ釣りは、ヤリイカ釣りとスルメイカ釣りをしているため、タックルはあればそれぞれの2タックルを持参した方がいいだろう。もし、ひとつのタックルを持参する場合は、ヤリイカに合わせるといいだろう。ヤリイカ竿の方が穂先が繊細で、乗りを見極める必要があるからだ。
現在のヤリイカ、スルメイカともに水深は200m前後がメイン。このためリールは糸巻き量に余裕のあるものが好ましい。

ブランコの基本はシャクって止める

水深が深いので感度の良い竿で挑もう。

水深は170〜220mほど。大きい誘いを心がけよう。

細かいアワセなどヤリイカ釣りに活躍した左巻きの電動リール。

ヤリイカ釣りではブランコ仕掛けが安定した釣果を残せる。このため、ベテランもサバが消えるとブランコ仕掛けにチェンジする人がほとんどだ。
ブランコ仕掛けは、しっかりと仕掛けを動かし、イカにアピールして抱きつかせることが重要だ。竿をしっかりあおり、キチンと止めて、竿先に出たアタリを見る。
①宙層に反応がある場合
船長から、「150から170m」などと、浮いた反応をねらう指示があったときは、仕掛けがそのレンジに入ったときに一度止めて、イカの乗りを見るといい。ひとシャクリ入れて乗りを見る。乗らなければ、5〜10m落とし、もう一度探ってみる。この落とし込みで乗せると効率的だ。
②底の指示が出た場合
一気にオモリを海底まで落とす。
糸フケを取ったらスグにシャクりたくなるがちょっと待った! ここではイカが乗っているチャンスが一番高い。ゆっくり糸フケを取りながら竿先を見てみよう。すると「ガタガタ」と「フワンフワン」となっていることが多い。ヤリイカ釣りでは、ここがもっとも乗るチャンスが高く、しかも多点掛けしている可能性が高いのだ。糸フケを取ったときにはすでに乗っている。重みを感じたらそのまま巻けばOK。
この「着乗り」がなかった場合は誘いに入る。竿先を頭上まで大きくスーっとシャクり上げる。頭上でしっかり竿をストップし、イカの乗りがわかりやすくしてやる。ここで「フワ」とか「ツン」ときたら軽くアワセ気味に竿を持ち上げてやる。
水深が深い場合は、シャクリはとにかく大きくしたほうがいい。細かくシャクっても、ほとんどツノを動かせないだろう。
乗りがなければ、シャクっては乗りを見る、を繰り返し、底ダチを取り直し、再び誘う。それで乗らなければ30mほど巻き上げ再び落としてやる。
追い乗りは、乗ってからのさらなる誘いが必要になる。ブランコの場合、あまり強くシャクらなければ、乗ってから竿をあおっても大丈夫。この誘いで追い乗りをねらうのだ。そのまま巻いてきたのではまず追い乗りは期待できない。
ある程度誘って追い乗りしてこなければ巻き上げる。待ちすぎても元からいたイカが外れてしまう可能性があるのだ。
現在、サバが多く、ブランコ派には苦しい時間帯もあるが、今後、水温が下がれば一気にサバが消える可能性もある。こうなると本当のヤリイカシーズンの到来だ。思う存分乗せよう!!

以上の記事は「つり丸」2012年2月15日号の掲載情報です。

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