「庄三郎丸」ではオモリ80号を使用して狙う!


これはウッカリカサゴ。2㎏に迫る大物の可能性もある。

永井名人も本命ゲット!

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・平塚「庄三郎丸」。
1月からLTオニカサゴを開始している平塚「庄三郎丸」。当宿ではオモリ80号を使用して狙っている。
「狙う水深は深くても150mぐらいまでですね。相模湾の最奥部は、比較的潮の流れが緩く、80号のオモリでも違和感なく狙えますよ」とは平塚「庄三郎丸」の府川勝船長。
通常の120〜150号オモリを使うオニカサゴ釣りよりも、ライトな道具で楽しめるのが特徴。道具が軽いうえ、アタリもわかりやすくなるので、「深場釣り」未経験者やビギナーには、とくにオススメだ。
釣れるサイズは中小型が主体だが、1kg台前半ぐらいまではけっこう取り込まれている。このほか良型のウッカリカサゴ、ムシガレイなどのゲストもまじる。取材当日には良型のカンパチも取り込まれ、驚かされた。
竿は7対3〜8対2の先調子がベスト。いろいろな釣り物のタックルが流用できる

竿は先調子気味で80号のオモリを背負えるもの。リールは小型電動がオススメ。

仕掛けはシンプルな2本バリ仕様。オモリは80号。

「庄三郎丸」で用意してくれるエサはサバの切り身。

「庄三郎丸」のLTオニカサゴは使用オモリが80号なので、いろいろな釣り物のタックルが流用できる。
竿は7対3〜8対2の先調子がベスト。深場のマルイカ、深場のタチウオ、アマダイ、ウイリーシャクリなどに使っているものがあれば、それが流用可能だ。
リールは小型電動。これにPEラインの3〜4号を200m以上巻いてあればOK。
仕掛けはシンプルな2本バリ仕様が標準。ハリスは6号前後で、仕掛けの全長は1.5〜1.8m。ハリはムツの16〜17号。
「庄三郎丸」の船宿仕掛けはハリにこだわり、ヒネリのないムツバリを使用している。仕掛けの上げ下げ時に回転しづらく、仕掛けが道糸に絡むなどのトラブルが少ないそうだ。
またアクセサリー類を付けるなら、チモトに夜行玉か、ハリにタコベイトの半割りを刺す程度。
エサ取りの状況に応じて、これらのアクセサリー類を上手く活用しよう。
「庄三郎丸」で配られる付けエサはサバの切り身。切り身の端にハリを刺してチョン掛けにする。サバの切り身は実績が高いが、ほかのエサを試すのも楽しみ方の一つ。サケ皮、イカのタンザク、サンマの切り身、鶏皮、アナゴの切り身、貝紐などを試すのもいいだろう。
タナが重要! タナの取り直しもマメに

ポイントは広範囲。意外な場所で良型がヒットする!

潮の流れが緩い場所では、タナと誘いが重要!

当日は80〜130mを主に狙った。狙う水深は深くても150mぐらいまで。

釣り方のポイントになるのが、タナの設定と頻繁なタナの取り直しだ。
タナは、付けエサが海底付近をヒラヒラと漂う位置がベスト。
「1.5〜1.8mの仕掛けなら、タナは海底から1mぐらいオモリを上げた位置ですね。あとは、潮の速さに応じてタナを探ってください。仕掛けを上げたとき、付けエサに泥やゴミが付いてくるようでは低すぎます」と話す府川船長。
タナの設定は簡単なようで難しい。とくに潮が緩いときは、仕掛けが垂れやすく、タナの設定が釣果に響きやすい。オニカサゴの頭上に、付けエサがヒラヒラ漂うタナをマメに探ろう。
タナの取り直しは頻繁におこなうこと。水深が変わる場所を船が流れることもある。そのような場所では、タナをマメに取り直さないと、タナをキープできなくなるからだ。
また、タナを取り直すことで、仕掛けが動き、誘いにもなるのだ。
誘いは必要だが、頻繁におこなって誘いすぎるのは逆効果だ。誘ってばかりいると、オニカサゴが周囲にいても、魚が食べられない位置に付けエサがあったりしてタイミングを逃すからだ。
以上の記事は「つり丸」2013年2月15日号の掲載情報です。
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最もお手軽な深場釣り!? 軽いオモリと道具でタナを探って、誘って食わせよう!!