ガツガツと明確なアタリで ズラズラズラ〜っと鈴なり!


圧巻の9点掛け!

こちらは5点掛け。当日は4、5点掛けは当たり前のようにあった。

この日、永井名人は犬吠崎沖のオキメバルに夢中になった。時間が経つのも忘れて釣りまくり!

「5匹いました」。

良型のオキメバル(ウスメバル)は刺身も美味しい! コリッとした食感が楽しめる。

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・銚子犬若「孝進丸」。
合図とともに仕掛けを投入。オモリの着底後、50㎝〜1mぐらい巻き上げて待つ。するとガツガツガツと派手に竿先が引き込まれる。しばらく待って巻き上げると、ズラズラズラ〜っと赤いメバルが鈴なりで掛かっている。
これが、この時期、外房でおこなわれる深場のオキメバル釣りの醍醐味だ。明確なアタリが竿先に出て、オキメバルが鈴なりで上がってきたときは気分爽快。どれだけの数のメバルをハリに掛けられるか夢中になってしまう。だからアタリが多いときは、気づいたときには足元のオケやクーラーがいっぱいなんてこともあるのだ。
銚子犬若「孝進丸」は1月からオキメバル狙いで出船開始。1月後半の時点では、トップは25〜50匹に収まる日が多いが、取材当日のようにトップが70匹超の日もある。釣れるサイズは30㎝前後主体で、35〜40㎝の大型もまじる。
「孝進丸」では、例年3月いっぱいまでオキメバルを続けるという。釣期が短い釣り物なので、「ズラズラズラ〜」を体感したいなら早めに釣行しよう!
フラッシャーサビキに150号のオモリを使用

仕掛けはフラッシャーサビキ。これにホタルイカなどのエサを併用。オモリは150号。


当地のオキメバル釣りでは、仕掛けにフラッシャーサビキを使用する。「孝進丸」の船宿仕掛けは、枝ス4号、幹糸6号、ハリはピンク色のフラッシャーを巻いた丸セイゴ14号の7本バリ。
仕掛けを自作する場合、または事前にできあい仕掛けを購入する場合は、枝スを出す部分と枝スや幹間の長さにはとくに注意しよう。
アタってから100m以上もの水深を巻き上げる際、魚がクルクル回ってしまう。ヨレが取れるように接続ビーズを介して枝スを出すようにするとよい。
枝スの長さと幹間は短すぎるのはオススメできない。食いがいいときはあまり気にならないが、食いが渋いときほど、この長さが短い仕掛けは食いが悪くなるという。枝スの長さは35㎝前後、幹間は90㎝前後に設定しよう。
フラッシャーの色は、ピンク、ホワイト、ケイムラなどが代表的。「孝進丸」の船宿仕掛けのようにピンクオンリーでもOKだ。
竿は150号のオモリを背負える6対4の胴調子気味がオススメだ。先調子の硬めの竿は、ウネリのある日は仕掛けを跳ね上げてしまい食いが悪くなってしまう。そして追い食いを待つときにも仕掛けが動きやすく、追い食いしづらくなってしまう。さらには巻き上げ時のバラシも多くなってしまうのだ。
リールは中小型電動リール。この釣りでは、30㎝を超える良型の5点掛けも珍しくない。多点掛けでも巻き上げられるパワーのあるものをセレクトしよう。
仕掛けはフラッシャーサビキだが、エサを併用するのが当地のスタイル。付けエサはホタルイカとサバの切り身が代表的。とくに実績があるのがホタルイカ。頭頂部とゲソに分け、ゲソのほうをエサとして使う。目と目の間にハリを刺して付ける。
アタったら追い食いさせて多点掛けを狙う

アタリがあってから待つと、追い食いしてどんどん竿が曲がっていった。

この日はあちこちで、こんな光景が見られた。
投入合図があっあたら、すみやかに仕掛けを投入。オモリが着底したら、すぐに糸フケを取り、オモリを1mほど巻き上げた位置でアタリを待つ。タナでじっとアタリを待つのが基本だが、かけ上がりを流すことが多いので、タナはマメに取り直すようにすること。かけ上がりでは、オモリが海底に着くようなタナでは、根掛かりしてしまう。ちなみに、かけ上がった地点にメバルの群れがいると「孝進丸」の大川文博船長はいう。
アタればガタガタガタと竿先が派手に揺れるので、すぐにわかる。周囲でアタっているのに、自分にアタリがないときはタナを取り直したり、10mほど巻き上げてから再度落とすといい。
そして、アタリがあったら、すぐに巻き上げるのはやめよう。追い食いさせて多点掛けを狙うのが、この釣りの醍醐味だ。
追い食いは、ガタガタ、ガンガンと派手なアタリが出ているときはそのまま待つ。それがおさまったら50〜70㎝巻き上げて様子を見る。さらにアタリがあったらしばらく待ち、おさまったら巻き上げるの繰り返し。これでハリ数ぶんのパーフェクトを狙おう。
以上の記事は「つり丸」2013年2月15日号の掲載情報です。
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ズラズラズラズラ〜ッ!