これぞ深海釣りのロマン!! 水深1000mから浮上する紅色の大輪の花


ポイントの水深は1000m前後。投入からオモリ着底まで、10分以上かかる。さらに巻き上げには30〜40分かかる。

リールのカウンターは1000mを超えている。

水深1000mからでも、アタリは明確に伝わってくる。とはいえ、ウネリがあるときや糸がフケているとアタリを見逃しやすい。竿先に集中!

投入は1日4回だけ。ミスしないよう慌てずに行おう。

仕掛けはハリス24号15〜20本バリ。投入回数分、4セット用意しておく。

タコベイトは「効果あり」と船長。

深場釣りで、ポイントの深さをイメージするために「東京タワーの高さよりも深い」などと表現することがあるが、ベニアコウ釣りの場合は東京タワーどころではない。ベニアコウのポイントの水深は約1000m。スカイツリープラス東京タワー分の深さだ。
数ある沖釣りターゲットの中でも最深の、「超深海釣り」とでもいうべき釣り物だ。
1000m彼方のベニの棲みかを狙い、巧みに船を操り投入合図を出す。
オモリを着底させるだけでも優に10分、魚が掛かった状態の巻き上げには40分以上かかることもある。したがって、1日の投入は4回が限度。その4回で、必ずしも本命が釣れるとは限らない。ボウズ覚悟の釣りでもある。
しかし、1000m先の海底を想像し、そこからのアタリを捉え、魚を掛けたときの気分は格別だ。巻き上げを待つ数十分も、心おどる楽しい時間。
ベニアコウは、ときには10㎏を超えることもある大型魚。ボカン! と海面に浮かび上がるその姿は、まさに深海の紅い花のよう。一度この花を咲かせたら、ヤミツキになることまちがいなしだ。
以上の記事は「つり丸」2013年2月15日号の掲載情報です。
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水深1000mから一荷で上がってきた3.3㎏と3.7㎏のベニアコウ。1日1本とれれば御の字、ボウズも覚悟の釣りだけに、1投で2本ゲットできれば大満足だ。