あなたはショウサイフグ狙い? それともマダコ狙い?【常磐鹿島沖】

あなたはショウサイフグ狙い? それともマダコ狙い?【常磐鹿島沖】

テクニカル、そして美味なことで人気のショウサイフグ釣り。鹿島沖のフグはとくに良型ばかり釣れることで知られる。そこに、今期から突如サイドメニューが加わった。それはマダコだ。フグポイントでフグを釣りたい人はカットウ仕掛けでそれを。マダコがほしい人はタコ餌木を使って釣る。どちらを釣るかは釣り人の好み。


今期、各船宿はフグのみでなく〝フグ&タコ〟を看板にしている

会心のヒット!

渾身のヒット!

大型がタコ餌木に連発していた。マメな誘いが効果がある。

フグは繊細なアタリをとらえて掛けるアングラーが数を伸ばすことができる。冬のフグ釣りはテクニカルでおもしろい。

タコは石を抱いてあがってくることが多い。そのため巻き上げ時はかなり重い。

週末ともなれば大人気のフグ船。まずはフグのお土産からと朝いちはフグ釣りを行う釣り人が多い。

今回、取材にご協力いただいたのは、茨城・鹿島「幸栄丸」。

常磐鹿島沖の人気ターゲット、ショウサイフグ。ここのフグの魅力は数よりも良型が釣れること。周年を通して釣れるが、食味を楽しむなら夏より冬だ。
もちろん、この冬も鹿島港の多くの船宿が看板にあげており、年末年始には多くのフグファンが鹿島港へ押しかけている。しかし、今期はちょっと様子が異なる。
各船宿はフグのみでなく〝フグ&タコ〟を看板にあげているのだ。どういうことか。
鹿島港「幸栄丸」小野馨船長に聞くと、
「フグのポイントで、ある釣り人が関西で流行のタコテンヤを試したら、それが大当たり。数はもちろん、大型まで釣れて港じゅうで話題になった。うちでも早速試したらそれがまたよく釣れるんですよ。タコが。フグもそこそこ釣れるのですが、ポイントがタコもフグもまったく同じなので、フグ&タコ乗合にして出船してます。基本的にはフグの反応を探して船を流してますが、お客さんには好みで好きなほうをやってもらってます」
その釣果というと、船中のトップの人はツ抜けはザラで最大は4㎏5㎏というのだ。
食べておいしいショウサイフグに加え、年末年始の祝いの膳にはかかせないマダコが釣れるとあれば、その人気は倍になるわけである。
しかし、そのタコのエギングとやらで本当に釣れるのだろうか? と思う人も多いだろう。ご安心あれ。かなりカンタンでタックルもイージーだ。

3.5号のタコ餌木二つと30号 シンカーの組み合わせ、道糸はPE3号。ベイトまたはスピニングタックルで臨む

タコは餌木が大好き。目立つものを用意しよう。

タコを狙う和製ルアーは数多く市販されている。陸っぱり用を活用してもよい。

アピール重視で3.5号のタコ専用餌木を2個付けするのが定番スタイル。オモリは30号前後でOK。

オモリとの接続は親子サルカンとスプリットリングを使う。

カットウのオモリに餌木を接続してもタコは釣れる!

さて、フグの釣り方は後回しにして、まずは多くの人が気になるタコの釣り方を解説しよう。
鹿島沖のマダコは鹿島ダコと呼ばれ、冬季はとくにブランドタコとして市場に流通している。このタコを釣るには、今までであれば、手釣りでカニ、または魚の切り身をつけたタコテンヤを用いて釣るのが一般的だった。
だが、今期は3.5号のタコ専用餌木二つと30号前後のオモリを親子サルカンとスナップ付きサルカンを使って組み合わせたもので釣っている。
もともとは陸っぱりからマダコを釣るもので、関西、とくに瀬戸内海で近年大ブレイクしているマダコ釣法。この流れをうけ東京湾や相模湾などでも行われているが、鹿島沖は根掛かり少なく、数サイズともよく釣れているのでいま盛り上がっているのだ。
餌木とオモリを接続する親子サルカンに道糸を直結してもよいが、30㎝前後フロロ8〜10号のリーダーをつけるのが望ましい。
餌木は3.5号を2個付けると前述としたが、1個でも十分タコは乗る。だが、他エリアですでに効果が実証済みであるように、餌木2個付けのほうが、マダコには高アピールするという。慣れた人は、餌木を3個、4個付けることもあるという。
餌木のカラーは、鹿島沖では白とイエロー、グロー、ピンクが定番。このなかから好みのものを選択し組み合わせるだけよい。
タコは派手なものに大変好奇心があるようで、カワハギなどの集器も流用できる。関西ではリーダーにセロハン製のヒラヒラやタコベイトなどを付けて集ダコ効果を期待。さまざまなものを試してみるとよい。
当然、オモリにも集ダコ効果が期待できる。カワハギ用のカラータイプのオモリを付ければさらにアピール力がアップする。
オモリ30号使用というと、フグ釣りやカワハギタックルを思い浮かばせる人が多いだろう。しかし、このタコ釣りにおいては、道糸PE3号を基準にしてタックルセッティングを行おう。
なぜPE3号なのか? フグポイントの水深は30m前後だが、タコがヒットしたときにタコはほとんどの場合、石に張り付いているため、それを引っ張り剥がすこととなる。その際にかなりの力を要することとなり、PE1.5号以下では、高切れの恐れがあるからだ。4㎏を越す大ダコとなれば、根掛かりと間違えることはザラ。引っ張ってもなかなか剥がれない。
リールはベイト、スピニングどちらでもよいが、ロッドは、9対1調子もしくは8対1調子の先調子系が望ましい。
小野船長お勧めは、青物ジギングタックルだ。スピニングであれば、仕掛けを容易に沖目に投げ入れることが可能だ。
エサ釣り用は、ライト系ではなくバッド部分がしっかりとしたものがよい。

仕掛けは少し沖目に投入。誘いはカレイ釣りの小突きと同じ

タコタックルは青物ジギングタックルが船宿のオススメだ。PE2号未満の道糸の使用は避けたい。太めでオーケー。

さて、釣り方だが、基本的に小突きのマコガレイ釣りと同じと理解してよい。
仕掛けを沖目に投げ入れる。オモリが着底後は、おおざっぱに言うとオモリを底に付けたまま、餌木を揺さぶりタコにアピール。たまにオモリをあげてオモリの位置を変えて、再び小突く。
ボトムでの基本動作は、オモリの寝起きぐらいの小突きを20回ほど繰りかえしたのち、タコへのアピールとオモリの移動を期待し、ゆっくり50㎝〜1mほどオモリを底から上げ、すぐに底ダチとりをする。そして、小突きの誘いの繰り返し。
アタリは、小突き中に「モゾモゾ」などと出るが、早アワセと電撃大アワセはよくない。
なにか違和感を感じたら、一呼吸おいてから、聞きあげよう。そこで、根掛かりしたように重みを感じたら、たいていの場合、タコが餌木に乗っている。
根掛かり状態ですぐに外れなくても慌てない。何度かゆっくりと引っ張り、それが外れて重量感を感じとれたら、タコの可能性大。石が引っかかることがあるので、よくそれとタコを間違えることがあるが、それはしかたのないことだ。
やり取りはポンピングはタブー。テンションの強弱で身切れを起こし、バレやすくなるからだ。竿は手持ちで曲げたままでヒラメのようにゆっくりとリールを巻き上げる。
海面にタコが到達したら、かならずタモ入れして取り込もう。
取り込み後は、海水を入れた桶に入れっぱなしではタコはすぐに逃げてしまう。なので、専用のネットに入れて海水のなかで下船まで生かしておこう。

ショウサイフグはカットウ、空アワセを多用しよう

ショウサイフグ狙いはこのカットウ仕掛けで。エサは船宿で支給されるアオヤギを多めに付ける。

フグ釣りについては、注意すべき点のみについて解説する。
メインのショウサイフグは、鹿島灘ではカットウ釣りを行う。エサはアオヤギだ。
まずはこのエサ付け。エサはできるだけ多く付けよう。付け方は、アオヤギのワタからさしぬき、硬いベロに縫い刺しして止める。これを数個繰り返し、エサはたっぷりと付ける。
やはり、仕掛けは沖目に投入。拾い釣りの展開が多くなるので、できるだけ広範囲を探るほうがよい。オモリが着底したら、タタキ動作で仕掛けを揺さぶりアピール。ピタリと止めてフグにエサを食わす。数秒したら空アワセを入れる。これの繰り返しだ。
空アワセはむろん、アタリが出たあとのアワセはあまり大きくしてはいけない。極端なことをいうとオモリからカットウバリまでの長さ分シャクればよい。20㎝ほどスーっと少し強めにシャクればアワセになる。大きくアワセてしまうと、フグもびっくりして逃げてしまうが小さなアワセは再びエサを追うことが多いのだ。
と、フグ釣りの解説はざっくりであったが、フグにしてもタコにしても、置き竿で釣れるものではない。
フグもタコも手持ち竿で根気よく誘って、しっかりアワセて掛けてやろう。

以上の記事は「つり丸」2018年2月1日号の掲載情報です。

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