カカリ釣り&流し釣りパターンで、新釣法は通用するのか!?


周辺がすっかり暗くなってからが、フィーディングタイム。イカたちが電気の明かりに集まったベイトフィッシュを求めて集まってくる。

枝糸を出して浮きスッテを付けるのも一手。スッテの動きを変えるテクニックのひとつ。

群れて回遊してくるヤリイカ。同時ヒットはザラだ。

エギングでは餌木のサイズがカギとなった。2.5号以下のサイズが有効だ。

日本海のケンサキイカには実績のあるナマリスッテ。ヤリイカにもバッチリだ。

Olandのスッテスクゥイッドは、カラーは13色、サイズは2.8号、3.5号、5号、6.5号とある。

ナマリスッテは漁具。3号〜60号までサイズはさまざまだ。水深30〜40mのポイントでの定番サイズは、8〜10号。

地元ではジンドウイカと呼ばれるケンサキイカ(マルイカ)が多くまじった。
福井沖では、特に夜イカゲームが熱い。半夜で一人100杯超えなんてこともザラ。しかも、お手軽で簡単、そして、テクニックで差が出るとなれば、コレを見逃さずにはいられない。昨年は、突然の大ブレイクゆえに、ナマリスッテは、地元の各釣具店からはもちろんメーカーの在庫切れが相次いだほど。今シーズンもさらにブレイクする予想で各メーカーから新商品が続々を登場する予定。
試釣を行ったのは、沼津沖内浦湾口の大瀬崎沖と東伊豆初島周り。
前者はカカリ釣り、後者は流し釣りスタイル。これで結果を得られれば、太平洋エリアでもこの新釣法が定着すること間違いないとの目論みである。
試釣日は2月なかば。今シーズンのヤリイカは産卵期が遅れ気味でようやく乗り始めたところ。2晩ともあいにくの雨模様だったが、海上は凪ぎ。
初日は大瀬崎の陸地まであと数mのところにアンカーを打ち、釣り開始。早々にひとつスッテに中層でマルイカが乗ってきた。
5本プラヅノの釣り師たちに負けず劣らず順調にマルイカとヤリイカを掛けていったのである。
結果としては、プラヅノ組に対してスッテ釣法はほぼ同数、もしくは、やや少ない程度。しかし、バーチカルエギングは乗った程度。エギのサイズが大き過ぎたのだという。だが、ノリノリモードになったときに、どのような乗り方をするか? かなり興味深い。
二日目は、初島周りのヤリイカにチャレンジ。
初島周り水深50m前後に集結するヤリイカを狙う。ベイトに群れるイカを流し釣りで釣る。
ひとつスッテはエンジン流し釣りでも十分対応できる。PEは0.6号が基準。できればもっと細く0.4号がベストだ。
ヤリイカはサバに着いて回っている。しかし、この釣り方は、思った以上にサバはヒットしない。
乗りが渋かったせいか、ひとつスッテよりもエギに乗りがよいという結果を得た。理由は、イカの活性が低いときは、ボトム付近を横方向に長い時間トレースできるエギが有効。船は流し釣りをしているから、ティップランと同じ理屈だ。
爆釣といかないまでも、太平洋で初めて試したこの釣り。確かな感触を得ることができた釣行になった。
以上の記事は「つり丸」2012年3月15日号の掲載情報です。
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ひとつスッテの威力発揮。バーチカルエギングは餌木のサイズがカギ。