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コマセマダイ楽しむなら、今しかないぞっ!!【剣崎〜城ヶ島沖】

コマセマダイ楽しむなら、今しかないぞっ!!【剣崎〜城ヶ島沖】

「これほどいい年はないというぐらいマダイは多い」と剣崎松輪港「一義丸」の立川弘樹船長が言うほどに、剣崎沖のコマセマダイが好調だ。春は天気も海の中も安定しにくいので多少のムラがあるのは否めないが、おおむねトップで10枚前後となっている。コマセマダイの入門にはまさに最適と言っていい状況なのだ。

これほどいい年はないぞ! 乗っ込み前の今だからこそ入門のチャンスだ!

本当に綺麗な魚体! マダイは美しい!

このサイズでもタイはタイ。ウレシイです!

食い渋るなか、常連さんはさすがの1枚。しかも良型だ。

1kg前後の小型が多いというが、これは2kg級のまずまずのサイズ!

一瞬本命かと思ったアタリはやっぱりイナダ…。残念ながらマダイを手にすることができなかったコジレイ。相手は自然。プロといえども釣れないこともあります。でも、これが釣り。

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・剣崎松輪港「一義丸」。

これほどマダイが好調な年はないと思います。それぐらいマダイは多いですね」と話すのは、剣崎松輪港「一義丸」の立川弘樹船長。
取材は2月上旬。取材前に船宿の釣果情報を見てみると、立川船長の言葉通り、なんと連日トップが10枚超えで、しかも3㎏オーバーといった良型もまじっていた。
それが…。“釣りあるある”が起きてしまった。「昨日まではよかったんだけどね…」だ。取材日は急激な環境変化の影響か、あれほど好調だったマダイたちがまさかの激渋となってしまったのだ。
だが、ご心配なく! 取材の数日後にはマダイたちは環境に慣れたのか、再び口を使い始め、好釣果となっているぞ!
春は雪代や強い冷え込み、そして沖からの黒潮の影響など、様々な要因によって海況はコロコロと変化してしまう。これは仕方のないことなのだ。
とはいえ、もちろん今回とは逆の状況もある。前日までまったくダメだったのが、突然爆発! ということもあるのだ。これは行ってみなければ分からない!
もうすこしすればマダイの乗っ込みシーズンも始まる。日本の春にはやっぱりマダイが似合う。これからますます楽しくなるぞ!

専用竿があればベター、なくても釣りは楽しめる。ハリスは全長10mで統一、オススメはテーパー仕様

タックルはコマセマダイ竿に小型電動リール。ビシは80号だ。

船長特製の仕掛けは全長10mでテーパー仕様だ。

付けエサのオキアミは乗船したらすぐに溶かしておこう。

オキアミは一匹掛けが基本。真っすぐに刺そう。

さて、コマセマダイでは長さ3m前後、5対5調子のムーチング系の竿が主に使用される。竿はそのようなコマセマダイ専用があればベターだが、もちろんそれでなければ釣りができないかといえば、そんなことはない。
コマセマダイ竿がしなやかなのは、波の上下で必要以上に〝ビシ〟を動かさないようにするため。マダイは非常に神経質な魚なので、船が揺れたときにビシがビヨンビヨン揺れてしまうとそれで警戒してしまうのだ。その揺れを、軟らかい竿が吸収してくれるというわけである。
したがって、そのことさえ理解していれば、専用竿以外のものであってももちろん釣りは楽しめる。竿を手に持って自らで揺れを吸収するなど、工夫すればよいのだ。
また、コマセマダイでは細いハリスを使うので、クッション性の高い軟調竿のほうがハリス切れを起こしにくいというメリットもある。ただ、これについてもリールのドラグをしっかりと調整さえしておけばOK。ドラグは、置き竿にしたときに波の上下でドラグが出ない、ギリギリ程度の緩めに設定しておくのが基本だ。
リールは小型電動リールがあればよいが、もちろん手巻きでもOK。ただ、手返しの面でいえば、電動のほうが圧倒的にラクだ。道糸はPEの3〜4号を300m以上巻いておこう。
専用タックルは、確かに対象となる魚のことを考えて作られているので釣りやすく快適。ただ、専用でなければ釣りが成立しないかといえば、決してそんなことはない。とにもかくにも、まずはチャレンジしてみること。これが大切だ!
次は仕掛け。「一義丸」ではハリスは10mとなっている。
「ハリスは10mで統一してもらっています。それに合わせてタナも指示します」
つまり船長は、ハリスの長さと魚探に映し出されるマダイの反応の位置を見極めてタナを決める。したがって、仕掛けは自作する方も釣具店などで購入する方も、長さは必ず10mにしよう。
立川船長がオススメする船宿オリジナル仕掛けは、4号6m+3.5号4mの合計10mの2段テーパー仕様。ハリはマダイの9号だ。
2段テーパー仕掛けはハリスの真ん中付近に小型スイベルがあるため、その重さによりハリスの沈みが速く、マダイがいるであろう水深まで付けエサが届きやすいというメリットがある。くわえて、誘いも効きやすいという特徴もある。
仕掛けを自分で工夫できる人は、2段テーパーのスイベルの重さやハリの太さや大きさ、さらにはハリスの太さなどの組み合わせを潮などの状況に合わせて変えてみるとよい。重め、軽め、スイベルを外した一本通しなど、いろいろ試してみよう。
「こういった工夫が釣りの楽しみだと私は思っています。したがって、仕掛けの全長以外はこれじゃないと絶対にダメ、ということはありません」と立川船長。ただ、
「チモトのビーズ類はあまり付けないほうがいいようです。付けても小さくて派手すぎないものを1個。シンプルな仕掛けによくアタっているようです」とのことだった。

タナ取りは海面からだが 難しいことはない!

剣崎沖の状況が悪く、立川船長は城ヶ島沖への移動を決意。見事その読みが的中し、ついに本命が姿を現した! 美しい富士山を見ながら、美しいマダイを釣る。これは贅沢!

「一義丸」ではタナを海面から取る。これはビシで海底付近にいるマダイを驚かせないようにするためと、エサ取りを寄せないため。
とくに今後迎える乗っ込みのときはマダイを驚かせないということが非常に重要となるため、今の時期から海面からのタナ取りに慣れておこう。
海面から取るといっても難しいことはない。船長からは、たとえば「タナは上から45mです」といったように指示が出されるので、PEラインのメーターをしっかりと見て、それで合わせればよい。電動リールのカウンターは目安程度にしておこう。また、とくに初心者の方は、PEラインの先端を10mのマーキングに合わせておくことも必須ですよ。
「コマセをまく際は、指示ダナの下5〜6mまでいったんビシを降ろし、そこから数回に分けてコマセを振って指示ダナに合わせてください」と立川船長。
先の45mのタナであれば、50〜51mまでいったん沈め、そこからコマセをまきながら上げてくるのである。
ここで重要なのは、ビシを指示ダナの下5〜6mまで下げたらいきなりコマセをまくのではなく、10秒程度そのまま待ってからコマセをまき始めるということ。降ろした直後はまだハリスが降りてきていないので、その状態でビシを上げてしまうとビシやテンビン、さらには道糸にハリスが絡まってしまうのだ。待つ目安時間としては、ハリス分秒。ハリスが10mなら10秒ということだ。
コマセワーク=コマセのまき方にも気をつけたい。ビシにコマセはギュウギュウに詰める必要はない。ふんわりと軽く8分目程度で十分だ。また、ギュウギュウに詰めると逆にコマセは出にくくなってしまう。さらに、コマセをドカッと大量にまけば、それだけマダイ以外の魚も寄せてしまうことにもなる。コマセはたくさんまけばよいというものではないのだ。
そして、コマセは下の方で重点的にまくようにしよう。このほうがハリスと同調しやすいからだ。下の方で3回程度コマセを振ったら、あとはそのままリールを巻いてタナに合わせればよい。
誘いについては、
「落とし込みはOKです。これについても、釣り人が各自で考えて行っていただいて結構です。これも釣りの楽しみですから。ただ、やり過ぎはダメです。速い動きで行ったり、ビシが下がりすぎたりしてしまうと、マダイが驚いて反応が入って来ない可能性があります。ゆっくりと指示ダナの前後1〜2mで誘ってみてください」
ちなみに仲乗りさんが教えてくれた誘いは、竿をゆ〜っくり持ち上げて、ゆ〜っくりと下ろすというもの。落とし込みはリールから道糸を少しずつゆっくりと引き出して行う方法が知られているが、竿を使えばタナボケすることはないので、初心者にもオススメしたい。

以上の記事は「つり丸」2018年3月15日号の掲載情報です。

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