一瞬のやり取りが面白いのなんの。アタリから取り込みまで、時間にしたらほんのわずかだけど、スリルとドキドキ感が凝縮している


初挑戦の佐久間さんもゲット。

高橋一雄さんは朝一番にゲットしてからコンスタントにヒットしてこの日の最大級をゲット。「アタリがあった瞬間がたまりませんね」

エサは今の時期はサイマキを使用する。ツノを半分ほど折り、口からハリ先を入れてツノの脇に出す。エサ付けは重要なので船長にしっかりと聞いておこう。

常連さんは手バネ竿で楽しんだ。「この時期ならまずまずのサイズですね」

手バネ竿は穂先にアタリを感じたらバシっと大アワセ。すぐさま糸を手繰ってやり取りだ。

高橋さんは5本ゲット。

ポイントは富津沖から第二海堡周辺。水深は10〜13mほど。スズキは潮が効いていないと食わないため、潮によって出船時間が異なる。

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・富津港「浜新丸」。
東京湾の伝統釣法であるエビスズキが開幕した。7号という軽いオモリを使い、生きたエビを泳がせてアタリを待つ。スズキのアタリはあの魚体からは想像できないほど小さい。「コン」とか「コツン」と竿先に出る。一呼吸置くとさらに「クイクイ」と入っていく。そこで大アワセを決める。タナは9mであっという間のやり取りだが、これがもう面白いのなんのって。アタリから取り込みまで、時間にしたらほんのわずかだけど、スリルとドキドキ感が凝縮している。
「伝統的な釣り方ですが、最近は手バネの人も減りました。ライトタックルにナイロンリーダーをつければ誰でも楽しめますよ」と、富津港「浜新丸」の浜名博一船長は言う。
これからの時期はアタリも大きくなり、サイズもアップする。特筆すべき点は、このスズキのうまさだろう。脂が乗り甘みたっぷりの味わい。これも大きな魅力だ。ぜひ、自分で試してみて!
以上の記事は「つり丸」2018年4月1日号の掲載情報です。
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「ここのスズキは味も最高だよ」。必ず締めて血抜きしてクーラーへ。