強烈な濁り潮、かつ潮が流れないという悪条件。それでも36㎝、33㎝というジャンボサイズが取り込まれたのだった


エサに最適なサイズのマイワシエサ(デッドベイト)を持参した井上俊介さんは、大型カサゴを連発させた。

33㎝!

このサイズも十分な良型だ。

「春休み中の孫と釣りに来ました」。カサゴ釣りはファミリーで楽しむにもおすすめ!

永井名人も茅ヶ崎沖のカサゴ釣りを楽しんだ。

永井名人にはワニゴチがヒット。茅ヶ崎沖の浅場にはさまざまな魚種がいる。

今回、取材にご協力いただいたのは、神奈川・茅ヶ崎「沖右ヱ門丸」。
3月前半、「カサゴ始めます。取材に来てください…」と書かれたFAXが茅ヶ崎「沖右ヱ門丸」から編集部に届いた。
3月20日からアマダイ船と切り替わってカサゴ船をスタートさせた「沖右ヱ門丸」。すると、開始2日目には41㎝、3日目には43㎝という超大型が取り込まれたのだった。
こんな釣果が記録されているのに取材しないわけにはいかない。「今取材行かなければ、いつ行くの? 今でしょ!!」という声が周囲から聞こえてきそうなほどに大型が釣れている。
急遽、取材を敢行した結果が、これだ。当日は、強烈な濁り潮、かつ潮が流れないという悪条件。それでも36㎝、33㎝というジャンボサイズが取り込まれたのだった。
「ジャンボはシーズン初期に実績があるので、早めに来たほうがいいですね。そして、これからは浅場でいろいろなサイズがまじって数釣りが楽しめます」と話す豊永直人船長。
さあ、ココを読んだら即釣行だ!
竿は7対3〜8対2の先調子がおすすめだ。リールは小型両軸。道糸にはPEラインの2〜3号を100mも巻いてあれば十分

当日、「沖右ヱ門丸」で配られたエサは冷凍キビナゴとサバの切り身。

この釣りでは、必ずといっていいほど根掛かりする。仕掛けの予備は多めに持参しよう!

釣り方の基本は、上のイラストに示したとおり。オモリが着底したら糸フケを取って、オモリを海底から5㎝ほど浮かせた位置でアタリを待つ。水深が変化する場所を流すことも多いので、マメにタナを取り直すようにする。
取材当日は砂地に岩が点在する場所や岩盤を流すことが多かった。ところが、夏場には岩がゴロゴロしているような場所を流すこともあるそうだ。そのような場所では、岩と岩の間にできた穴にオモリを入れるように、頻繁にタナを取り直すようにすることが大事だそうだ。
また、豊永船長によると、聞きアワセも大事だという。底付近を狙っているので、仕掛けの状態によっては、カサゴがエサを食わえてもアタリが出ないこともあるからだ。
とにかく、タナの取り直しと聞きアワセはマメにおこなおう!
カサゴの釣り方はこうだっ!

小気味よい引きが楽しめるカサゴだが、ジャンボサイズともなると、引きはかなり力強い!

この時期の「沖右ヱ門丸」のカサゴ釣りでは、タモ取りシーンも珍しくない。

40㎝を超えるジャンボサイズが狙える茅ヶ崎沖のカサゴ釣りだが、タックルや仕掛けは一般的にカサゴ釣りに使われているものでOKだ。
竿は釣り人の好みによるが、7対3〜8対2の先調子がおすすめ。仕掛けを操作しやすく、かつアタリもわかりやすいからだ。
リールは小型両軸。道糸にはPEラインの2〜3号を100mも巻いてあれば十分だ。
仕掛けは胴付き式の2本バリが一般的。幹糸4号、枝ス3号が標準的なバランス。ハリは丸セイゴ、ムツバリなど。
オモリは25号。ただし、「沖右ヱ門丸」のホームページ内にも書かれているが、もし道糸がPEラインの5号前後という太めの場合は、船長と相談してオモリを重くするといいだろう。
そして、カサゴ釣りでは根掛かりが付きもの。ベテランでも必ずと言っていいほど根掛かりする。根掛かりをすれば、仕掛けをロストすることもある。仕掛け、オモリの予備は、「多すぎる」と思うぐらいに持参したほうが無難だ。
取材当日、「沖右ヱ門丸」で配られたエサはサバの切り身と冷凍のキビナゴ。キビナゴは当日に操船を担当した豊永船長の指示があったポイント(ジャンボ狙いのポイント)で使用した。豊永船長の指示がないポイントでは、ベラなどのエサ取りが多く、エサもちのいいサバの切り身を使用した。
豊永船長によると、配られたサバは皮の白っぽい方にハリを刺すようにカットしているという。皮の白っぽいほうにチョン掛けにする。キビナゴは頭部付近にハリを刺すが、仕掛けにヨレがかからず、エサが取れにくい付け方ならどんな方法でもいいという。下アゴから上アゴにハリを刺し抜くのが一般的だろう。
以上の記事は「つり丸」2013年5月1日号の掲載情報です。
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井上俊介さんは「沖右ヱ門丸」のカサゴ釣りに魅了された一人。当日最大となる36㎝をゲット!