オモリ7号という軽い道具立てで、生きたエビエサを使い、豪快に大型魚とやりあうのが、このエビスズキ釣りだ


体高があり魚体のキレイな魚が揃うのが富津沖の特徴だ。そして味も抜群だ。

現在は60〜70㎝クラスがメイン。光り輝く魚体は美しい。

後半アタリが集中して連続ゲット。

「バラシも多かったけど、最後は数釣りできました」と常連さん。

中オモリは7号。スズキバリにはヒューズを巻く。

エサはクルマエビの仔、サイマキを使う。丁寧につけることで釣果もアップ。

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・富津港「浜新丸」。

江戸前の釣りは数あれど、中でも最も大物を狙うのがこのエビエサによるスズキ釣りだろう。オモリ7号という軽い道具立てで、生きたエビエサを使い、豪快に大型魚とやりあうのが、このエビスズキ釣りだ。
近年、東京湾のスズキと言えばルアーの「シーバス」をすぐに思い浮かべるが、釣り方と場所が変わればスズキはまったく性格の異なる顔を見せてくれる。
エラ洗いを見せ激しくファイトする様は同様に見られるが、エビスズキのアタリはとても繊細だ。「コツン」とか「ツン」と軽くエサをくわえただけのようなアタリが竿先に出る。そこから食い込みを待って大アワセを入れるのだが、これがけっこうムズカシイ。なかなかうまくいかないことも多い。
「アワセのタイミングが難しいよね。アタリがあって引っ張っていっちゃうこともあるけど、ほとんどは繊細なアタリだよね」と、この釣りを得意とする富津港「浜新丸」の浜名博一船長は言う。
「豪快」だけど「繊細」。「繊細」だけど「豪快」。そんな釣り人のココロをくすぐる要素を持っているのだ。
シーンと静まり返る船上がいきなりざわつく。アワセが決まったようだ。水深は浅くやり取りはあっという間だが、最後の最後まで抵抗を見せる。ここで逃げられることも多い。タモに入るまでドキドキ感が続く釣りである。
以上の記事は「つり丸」2014年4月15日号の掲載情報です。
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豪快なアワセが決まった! アタリは「コツン」と小さいものが多い。そこからアワセまでの過程を楽しもう。