西伊豆沖はマダイ釣り師ならば、一度は行ってみたい釣り道場的なフィールドである


マダイの活性が高い日は、小さくてもこの大きさだという。Xデイはこれからだ。

田子島沖の釣り時間は、7時〜12時まで。時間内に集中しよう。
ビーズなど光り物なしのシンプルな仕掛けで良型マダイばかりあげた横浜市の阿部晋一さん。「エサのオキアミはオーロラ、2匹抱き合わせにしてシルエットを大きく見せました」

ロングハリスの釣りでは、糸フケがでているため、アタリが小さいことが多い。アワセはしっかりとしよう。これでバラシを軽減できる。

ロングハリスの釣りでは、糸フケが。

手持ち竿で釣るので近年は操作性がよく張りのあるマダイロッドが人気だ。

奇麗なメスのマダイ。お腹パンパン。

土肥沖の浅場のポイントではメジナが釣れた。食べるとおいしい。

今回、取材にご協力いただいたのは、静岡・西伊豆土肥港「とび島丸」。

田子島沖は東海エリアを代表する超一級のマダイ乗っ込みポイント。今年もいよいよ年に一度のフィーバーが始まった。
「3月4月は、とにかくシケの日が多くてほとんど出船できず4月半ばすぎにようやく出れたんだ。コマセをまいて、ポイント作りから始めるのが、ここのやり方。デカイのはまだあまりあがってないから、これからもっと盛り上がるだろうね」とは、マダイ釣りのカリスマ船長として有名な「第18とび島丸」の鈴木健司船長。
春のメインポイントは田子島沖。朝7時から12時までここを攻め、それ以降は土肥沖で釣るのがスケジュール。
コマセはアミとオキアミのミックス。船長の指示ダナよりハリス分、約15m落として、コマセを振り出しながら、指示ダナへ。コマセ釣りの原点ともいえるオーソドックスな釣り方だ。
「マダイ釣りは仕掛けとコマセの同調が大事。磯釣りと基本的には同じだよ。指示ダナは魚探やソナーに映るマダイの動きを見ながら決めてるよ。今期は濁り潮がきつく、マダイがなかなか浮かないから低めに設定してるけど、魚の活性次第では、高ダナの指示をだすこともある。エサ取りのウマヅラとの駆け引きが多いから、ウマヅラ対策でコマセをまくこともあるよ」
と、健司船長は海のなかをリアルにのぞき魚の動きを把握しているかのように、適確に指示を出す。釣れる魚はもちろん魚探に映し出される魚の大きさまで当ててしまう。
「とび島丸」船上では、海のなかの様子を詳しくアナウンスしてくれる。ほとんどの場合、その情報で対応できるが、仕掛けの選択に悩んだときは、“基本に帰る”が一番だと健司船長。
西伊豆沖はマダイ釣り師なら一度は行ってみたい釣り道場的なフィールド。この春、ぜひチャレンジしてみては。
以上の記事は「つり丸」2012年5月15日号の掲載情報です。
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コレが田子島。毎年、ソメイヨシノと山桜が咲くころ、シーズンとなる。