次の瞬間、ズドンと竿が突き刺さる。竿を根もとから曲げるやりとりで浮いてきたのはキロオーバーのヒラメだった


いい引きであがってきたのはホウボウだった。

マゴチやワニゴチも多い。

イワシにアタックしてきたマルイカ。マルイカ狙いもOKだ。

セグロイワシ(カタクチイワシ)の泳がせ釣りだ。

泳がせは置き竿に。手持ちでひとつテンヤマダイが船長のおすすめだ。

今回、取材にご協力いただいたのは、千葉・館山港「鯨丸」。

イワシが暴れる気配が竿先に伝わった。華奢なライトゲームロッドは、小さなセグロイワシの動きも敏感に伝えてくれる。次の瞬間、ズドンと竿が突き刺さる。竿を根もとから曲げるやりとりで浮いてきたのはキロオーバーのヒラメだった。軽いオモリで浅場を狙う泳がせ釣りの釣趣は格別だ。
館山港「鯨丸」のイワシ泳がせ五目は手軽なタックルが特徴。35号のオモリを使い、水深は20〜40mを狙うのでライトゲームロッドに小型リールの組み合わせが最適。
湾内にイワシが回遊する春以降がこの釣りの本番になる。ターゲットは多彩で、本命のヒラメを始め、砂地ではマゴチ、ホウボウ、根周りではマハタ、カサゴなど多彩なフィッシュイーターたちが竿を曲げてくれる。何が食ってくるかがわからないことも泳がせ五目の楽しさだ。
また、泳がせ竿を置き竿にして、ひとつテンヤやシロギス、マルイカの仕掛けを出すという欲張りな狙いも可能だ。イワシの回遊状況やポイントによって釣れる魚は変わってくるので、まずは船長に問い合わせてみよう。
館山湾は風に強く、西の強風以外はほとんど出船できる。この日も湖のような海上でのんびりと過ごすことができた。ゴールデンウィークを利用してちょっと足を伸ばしてみたいという人におすすめしたい釣りだ。
以上の記事は「つり丸」2013年5月15日号の掲載情報です。
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泳がせのメインはヒラメ。このほかフィッシュイーターは何でも釣れる。