料理の釣り記事一覧

「キンメダイ」の寿司…華やかでいながら、奥深いうまさがある

「キンメダイ」の寿司…華やかでいながら、奥深いうまさがある

ある朝、たかさんがボーっと上を見上げている。「何見てるの?」。「ツバメ子供生まれたかなと思ってさ」。周りを見ると建物のあちらこちらをツバメが飛び回っている。たかさん曰く「女の子のミニスカートとツバメの子供誕生で夏は来ぬ」。そう言えば宵の口、窓を開け放ち飲む酒のうまいこと。魚は冷やしたキンメダイの兜煮がいい。


「ホシガレイ」の寿司…上品な味で、さらりとして後を引かない

「ホシガレイ」の寿司…上品な味で、さらりとして後を引かない

果物屋さんの店頭にビワが並ぶようになった。イワシに脂がのってきている。シロギス、マアジがうまい。なかでもホシガレイ、マコガレイがうなぎ登りに値を上げているし、味もうなぎ登りによくなっている。夏近し、財布を裏返しにしてもカレイを食べたい時期の到来である。本日の夕べの酒は徳島の銘酒、肴はホシガレイの塩焼き。


「マダイ」の寿司…ただただ、旨いとしか表現できない。それほど旨い

「マダイ」の寿司…ただただ、旨いとしか表現できない。それほど旨い

たかさんに朝ご飯の握りをお願いしたら、木の芽がのっていた。花の季節が終わり、若葉の季節なのだと思うと、また旅に出たくなる。山陰でも瀬戸内海でも、九州でもマダイを食べたが、ご近所の釣り師が持ってくる相模湾のがいちばんうまいかも知れない。いやいや外房のもあなどれない。今宵は鳴門鯛の兜煮で島根の銘酒を一献。


「カスリハタ」の寿司…二かん、三かんつまんでも飽きが来ない味だ

「カスリハタ」の寿司…二かん、三かんつまんでも飽きが来ない味だ

故郷徳島に帰って、美しき阿波女に会い、魚貝類のことを調べに調べて県内を右往左往していたら疲れ果てて、心が真空状態になった。本日も「GWを過ぎたら、頑張るぞー」と、終日仕事そっちのけで映画を見ている。昼間っから缶ビールをあけて、アテはカスリハタの唐揚げ。うまいではないか、カスリハタ、そして昼間のビール。


「エビスダイ」の寿司…二、三日置くと、硬さは程よく、うま味が増す

「エビスダイ」の寿司…二、三日置くと、硬さは程よく、うま味が増す

今年は、ほとんど自宅に籠もりっきりで仕事に明け暮れている。旅に出ても関東周辺とか、新幹線で日帰りなのだから欲求不満がつのる。桜散り、新緑の季節も去った。このままの状態で梅雨入り、というのだけは避けたい。それを癒やしてくれるのが酒とおまんじゅうと、美味しい魚。特に酒がすすんだのがエビスダイの塩焼き。


「クロソイ」の寿司…白身なのに味に余韻がある

「クロソイ」の寿司…白身なのに味に余韻がある

ゴールデンウイークには温泉に行くのが『市場寿司』のたかさん一家のお決まり。孫を含め総勢十人を超えるのだからすごい。幸せでいいなとは思うが、実にジジイ的でイヤだね~。こっちは仕事だが、担当は若くて美しい娘なのだから幸せ度は負けてないぞー。さて春の宵、クロソイを沖縄料理の「まーす煮」にして酒は泡盛。


「キビレアカレンコ」の寿司…品良く美味、これぞ白身の握りの理想型

「キビレアカレンコ」の寿司…品良く美味、これぞ白身の握りの理想型

たかさんの孫がピカピカの一年生になった。おじいちゃんは、矢鱈にうれしそうだ。そのせいか、実はそんなに若くない市場人尾花沢君に、並盛りの値段で“五倍盛りのちらしを六倍盛り”にサービス。「春は腹が空くんですよ」。山盛りのすし飯を一気に平らげる姿を見ながら、こちらはキビレアカレンコの塩焼きでいっぱい。


「シロギス」の寿司…キスは海の貴婦人というが、味の点では女王様だ

「シロギス」の寿司…キスは海の貴婦人というが、味の点では女王様だ

四月には新しい本が出たり、新しいガールフレンドができたり。なかなかいい春なのである。すし職人の、たかさんも、孫に赤いちゃんちゃんこをもらい、相変わらず妻とむつまじい。あまりに五月の風がすがすがしいので、大吟醸を出してきて、肴はうるわしき海の貴婦人、シロギスを用意する。


「イサキ」の寿司…心地よい食感、脂の甘さ、独特の風味を感じる

「イサキ」の寿司…心地よい食感、脂の甘さ、独特の風味を感じる

四月の声をきいたとたんイサキを送ってくれる人がいる。イサキをくれる人の住んでいる地が宮崎、大分と北上して、和歌山、静岡と関東に近づいてくる。六月には三浦半島のイサキが始まり、夏本番を迎える。たぶんイサキの最盛期になると、「今年も半分終わっちまったぜ!」なんてため息をつく。


「キジハタ」の寿司…すし飯を圧倒して、舌に程よく味わいが残る

「キジハタ」の寿司…すし飯を圧倒して、舌に程よく味わいが残る

若葉まぶしい季節になると、たかさんが「そろそろ梅雨だね」なんて言う。そういえば今冬は寒くて「早く春が来ないかな」などと話してたのが昨日のようだ。季節の移り変わりが早い、なー。そろそろ「貝の春」が終わり、スズキにイサキに、そして本日の主役キジハタのうまい季節になる。


「アカムツ」の寿司…口に入れてトロッととろけ感がある

「アカムツ」の寿司…口に入れてトロッととろけ感がある

そのうち桜も咲きそうな陽気である。いただいたアカムツで料理あれこれ。まずは半身で炊き込みご飯。一尾丸ごと姿煮。姿造りのお刺身に塩焼き、唐揚げ。春の宴はアカムツ尽くし。尽くしにしても飽きが来ないのが超高級魚たる所以だろう。しめは島根県産アカムツの塩辛。愛知の銘酒がすすむ、すすむ。春の酔い深しなのだ。


「マハタモドキ」の寿司…すし飯となじんだ後に再度うま味が浮上

「マハタモドキ」の寿司…すし飯となじんだ後に再度うま味が浮上

四月になった途端にインフルエンザになる。甘く見ていたら、熱が急上昇。これが三、四日続いた後に、今度は胃痛に頭痛。桜満開も知らずに、つらい春だなと思っていたら、うら若き乙女から、祝い事に作ったお煮染めのお裾分け。これに鹿児島県のマハタモドキの刺身で、長野松本平の「アルプス正宗」を冷やでいっぱい。


「マルイカ」の寿司…舌の上から、すし飯とすしダネが同時に消える

「マルイカ」の寿司…舌の上から、すし飯とすしダネが同時に消える

別れの後には出会いが来る。出会い月、四月にはどんな人に出会えるのだろう。あちこちにいろんな花が咲き乱れている。桜満開とともに心浮き浮き。考えてみると、相模湾のマルイカは「桜いか」なのである。この春のイカで飲む日本酒がうまい。今年の花見はマルイカの刺身をたっぷり、それと煮イカに、炊き込みご飯。


「サクラマス」の寿司…うま味が強いのにイヤミがない味である

「サクラマス」の寿司…うま味が強いのにイヤミがない味である

春はどんどん進む。どんどん暖かくなってくる。季節の移り変わりを測る機械ができたら、季節ごとに測ってみたい。春が一番早いと思うな。和菓子屋に並ぶ柏餅に飽きて、草餅をほおばりながら、サクラマスのあら煮をつつき、千葉の海辺の町で作られた酒を飲む。あんことサクラマスと酒、三つの好物で大満足。


「ホウボウ」の寿司…旨味に甘味。この一かんには千円の価値がある

「ホウボウ」の寿司…旨味に甘味。この一かんには千円の価値がある

近所のすし屋のオヤジさんが若い衆を連れている。あいさつすると「コレうちの孫、こんど店に入るんでい」と言ってうれしそうに笑う。卒業式が終わり、入学式も近い。すし職人たかさんに孫が新しいランドセルを見せに来た。そして、たかさんが真新しい赤い野球帽をかぶっている。そうか、たかさんも還暦一年生だ!


「マアジ」の寿司…殊更に脂が乗っているわけではないが味が濃い

「マアジ」の寿司…殊更に脂が乗っているわけではないが味が濃い

三月が別れの季節なら四月は出会いの季節である。『市場寿司』の常連さんが新入社員の若い女性を連れてきて、たかさんがニコニコとうれしそう。ボクだって浮き浮き、楽しい気分になる。夕暮れどき釣り名人お手製のアジの開き干しで、ハワイのビールをやる。ちょっと贅沢で、ちょっと華やかな味が別れの痛手を癒やしてくれる。


「ソゲ」の寿司…甘味があって心地よい食感が楽しめて後味がさらり

「ソゲ」の寿司…甘味があって心地よい食感が楽しめて後味がさらり

桜、桃などはすべてバラ科の植物で、特徴は花が美しいことだ。三月から五月にかけて、このバラ科の花が一斉に咲き乱れ、今まさに、一年でいちばんうつくしいときを迎えようとしている。巷は浮き浮きと華やいでいるが、オヤジはよけいにくすむばかり。オヤジはつまらん、と深夜にひとり「そげ」の一夜干しをアテに酒を飲む。


「イスズミ」の寿司…脂の甘さはないが、魚らしい旨みがある

「イスズミ」の寿司…脂の甘さはないが、魚らしい旨みがある

入社、転勤、入学、進級、新しい生活にも慣れただろうか。新しい出会いがあって、その人となりがジワリとわかってくる頃。最初はイヤなヤツだな、と思っていたら、実にいいヤツだったり、その逆もある。いいヤツほど初対面の時は悪い、なんて傾向もある。イスズミ君のように。


「イシガレイ」の寿司…そっけないくらいに上品な味である

「イシガレイ」の寿司…そっけないくらいに上品な味である

外に出ると花咲き乱れキレイだ。一年でもっとも美しい、浮き浮きするときだ。会う女性、行き交う女性総てが美しく見えるときでもある。ああ、人生楽しいな、なんてたかさんが意味もなくポツリ。そんなときに限って、ゆったりと季節を楽しむ時間がない。ねじり鉢巻きで働いて、深夜にイシガレイの塩焼きで大吟醸を一献。


「イシダイ」の寿司…すし飯との相性も良く、飽きない味だ

「イシダイ」の寿司…すし飯との相性も良く、飽きない味だ

久しぶりに同級生の女性にあった。昔は清楚で美しかったのに、なんと全身ヒョウ柄のコテコテ、大阪のオバハンになっていた(涙)。そこへいくとイシダイは偉い。子供の頃は派手だけど、大きくなるにしたがい地味になる。ボクはイシダイの人生の方が好きだな。


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